「シンプルなデザイン」のメリットとは?Webサイトをつくるコツも解説

  • 2022.9.29
  • シンプルなデザイン
  • デザイン

シンプルなデザイン

デザインを考えるとき、上司やクライアントから「とりあえずシンプルでおしゃれな感じにして」とすべてを委ねられると、困ってしまいますよね。

相手は「シンプル」に何を求めているのかを履き違えてしまうと、ただ味気ない仕上がりになり、発注者の期待を超えられないかもしれません。

この記事では「シンプルなデザイン」について、求められていることやメリットを紹介します。

シンプルなデザインを考えるコツも合わせて解説するので、最後まで読めば、見た人が魅力を感じる洗練されたデザインを生み出せますよ。

よりクオリティの高いデザインをするために、ぜひ目を通してみてください。

 

「シンプルなデザイン」に求められていること

シンプルなデザイン

「シンプルなデザインにしてください」と注文するクライアントの本音は、「余計な要素はいらないから、訴求内容だけに焦点を当てた効果的なデザインにしてほしい」です。

とくにWebデザインの場合、さまざまな情報を詰め込みやすいので、伝えたいことをすべて盛り込もうとするとシンプルから遠ざかってしまいます。

デザイナーに求められる「シンプル」とは、言わば入念に作り込まれたナチュラル”風”メイクであり、ただの薄化粧ではありません。

いろいろな選択肢から厳選した要素や情報だけを選び取り、計算されたうえで作られた「シンプルに”見える”もの」を指します。

 

シンプルなデザインにするメリット5つ

シンプルなデザイン

シンプルなデザインが求められるのは、メリットがいくつもあるからです。

ここでは、シンプルにデザインすることで得られるメリットを5つご紹介します。

 

1.情報をわかりやすく伝えられる

シンプルなデザインにすると、ユーザーに一番伝えたいことだけをしっかりと表現できます。

人間の記憶に残るのは、視認した要素の20%程度。

今さっき見たものでも、「何かしら目にしたのは覚えているけれど、内容はあまり覚えていない」状態です。

 

たとえば、「1秒だけ見せられた絵に描いてあるフルーツを即答する」というクイズで、見せられたのがりんごの絵1枚だけなら、全員すぐに答えを言えるでしょう。

しかし、一度に20枚の絵が出てきたら、ずばぬけた記憶力の持ち主以外は数種類しか覚えていられませんよね。

Webサイトをつくる際も、「これだけ知ってほしい」と思う要素だけを強調したほうが、デザインを目にした人の記憶に残りやすいです。

 

2.ハイセンスな印象を与えられる

シンプルにデザインすると、ユーザーにハイセンスな印象を与えられるのもメリットです。

洗練されたシンプルなデザインに対して、人間は美しさや高級感、「大人」なイメージをもちます。

百貨店で売られているブランドコスメの容器や、高級和菓子店の包装などは、シンプルな色や形で構成されていることが多いです。

Webサイトにおいても、デザインから余計なものを削ぎ落とし、色使いや文字量、画像の枚数などを減らすことで、商材や企業・ブランド自体のセンスを高められます。

 

3.節約できる

シンプルなデザインを使うと、時間とお金の節約にもなります。

要素が細かくなければ、工程や必要なもの、考えなければいけないことも減るからです。

たとえば「カレーが食べたい」と言われたとき、スパイスをイチから買い揃えて、最適なブレンド方法が見つかるまで何回も作ってから出すのは、かかる時間とお金が膨大です。

しかし企業努力の詰まった市販ルウを使えば、「早い・安い・美味い」が簡単に実現します。

 

Webサイトの場合も、シンプルなデザインにすれば以下が節約可能です。

  • 制作に関する指示量
  • 制作者の作業工程と時間
  • 企業が制作者に支払う報酬
  • Web上で必要なメモリー量
  • クリック後の表示速度
  • サイトを訪問したユーザーが迷う時間

見た目やつくりがシンプルなほうが、時間やお金、労力などをかけずに済むため、結果としてWebサイトに関わるコスト全体を削減できます。

 

4.流行に左右されない

シンプルにデザインされたものは、流行に左右されることが少ないです。

性別や年代に関係なく受け入れられる普遍的なものは、5年、10年と月日が流れても廃れません。

時代とともにいろいろなファッションが流行るなかで、白いTシャツや黒いズボンなどのシンプルなものほど、幅広い層に長く愛用されています。

無駄な要素を極力なくして研ぎ澄まされたデザインは、万人に受け、時代とともに魅力が薄れることもありません。

10年経ってダサい、現代に合わないと言われることが少ないため、商材にしてもWebサイトにしても、シンプルにデザインされたものは長期的に受け入れられます。

 

5.ヒットしやすい

シンプルにデザインされたものは、単純にヒットしやすいという特性もあります。

ブログよりも文字数を限定したTwitterや、ボタンをなくしたiPhoneなど、いろいろな要素をあえて削ぎ落としたことでヒットした商品は多いです。

飲食店でも、「パンケーキ専門店」「フライドポテト専門店」など、一つのものに特化したお店が定期的に流行っています。

要素を絞ってこだわったものは精度が高く、認識のしやすさ、使いやすさもよいので、人々が魅力を感じやすいのです。

 

関連:良いデザインの基準とは?実践する4つのコツを詳しく解説!

 

シンプルにデザインするのが難しい理由

シンプルなデザイン

シンプルなデザインを考えるのは一見簡単そうですが、情報をいくつも詰め込んだものよりも、つくるのがはるかに難しいです。

サクッとつくったように見えるシンプルなものほど、制作前の背景からこだわって、商材がもつストーリー、コンセプト、色や材質、将来像などが入念に練られています。

シンプルなデザインは、会社のキャッチコピーと似たようなものです。

さまざまな事業を展開し、魅力や伝えたいことがたくさんあるなかで、すべての想いを5~20文字程度のワードに込めるのですから。

デザインでは、構成要素をシンプルにすればするほど、ひとつひとつの要素が持つ意味合いが大きくなります。

ミスやごまかしも許されず、丁寧に作り上げる必要があるので、シンプルなデザインをするときは常に神経を張り巡らせなければなりません。

 

シンプルにデザインするコツ6つ

シンプルなデザイン

ここでは、シンプルにデザインするためのコツを6つ紹介します。

ひとつひとつクリアしていくことでシンプルを突き詰められるので、ぜひ取り入れてみてください。

 

1.情報量は最小限にする

まずは、伝えたい要素のなかで確実に届けたい情報が何か見直しましょう。

商材をPRするページなら、便利さ・斬新さ・品質・希少性など、何に一番こだわっているのかを明確にします。

Webサイトであれば、どんな人に向けて、何の情報を届けたいのかを今一度整理してみてください。

シンプルなデザインにおいて、「こういう人もいるだろうから、○○も取り入れよう」という網羅性は重視されません。

色や写真、文章など、「一番伝えたい情報をより効果的に伝えるために、何が必要か」だけを突き詰めると、洗練されたデザインに近づきます。

 

2.デザインは「脇役」にする

シンプルなデザインを考えるときに重要なのは、「デザインはあくまで脇役である」という意識です。

Webメディアであれば記事内の情報、商品ページであれば商品の魅力が「一番伝えたい情報」。

デザインはアートとは違うので、サイトのデザインやレイアウトなどはあくまで引き立て役です。

余計な要素は削ぎ落として、主役だけに注目できるようなつくりを目指しましょう。

 

3.存在理由を説明できる要素だけでつくる

シンプルなデザインは構成要素が少ないため、ひとつひとつのパーツに存在理由が必要です。

いらない情報をカットするために、存在理由が分からないものは思い切って省きましょう。

 

例として、存在理由を聞かれたケースを想定してみます。

【悪い例】

社長「企業ロゴにある3つの点は何のためにつけたの?」

デザイナー「スペースが空いていたのでなんとなく…」

 

【良い例】

社長「この3つの点は要るの?」

デザイナー「はい。企業ロゴに追加した3つの点は、御社の企業理念である3つの柱を表しています。下側に配置し、上にいるユーザーをそれぞれを支えるイメージにしました」

存在理由を聞かれ、答えが「なんとなく」だと有能なデザイナーとは言えません。

シンプルなデザインに入れる要素を決めるときは、「なぜこの要素が必要なのか」と具体的な理由があるものだけで構成するとより良くなります。

 

4.味気なさをなくす

「シンプル」と「味気ない」は違います。

ただ写真と説明があるだけの商品ページや、白背景に黒い文字だけのWebサイトなどは、見ているユーザーも良さを感じません。

Webコンテンツの配置と色、カーソルを合わせたときの動き(マウスオーバー)など、伝えたい情報を引き立たせるための要素はあってよいのです。

デザインの味気なさをなくすには、以下のような方法があります。

  • 文字の太さや図形を変える
  • 余白を使ってゆとりを出す
  • 動きの早さを変える

上記は一例ですが、注目する要素を変えながら、意味のあることだけ付け足しましょう。

動きをつける場合、早くするとクールに、ゆっくりにすると上品・高級などの印象を与えることが可能です。

 

5.時間と労力を惜しまない

シンプルを目指すとコストが削減できると説明しましたが、デザインを初めに考える際は、時間と労力を惜しまない覚悟が必要です。

10の要素から選んだ1よりも、100の要素から選んだ1のほうが価値は高くなります。

最終的にはシンプルなデザインにするつもりでも、アイデア出しや仕様変更、微調整などに膨大な時間と労力がかかると理解しておいたほうがよいです。

いろいろなパターンから考え抜いた結果、シンプルを極限まで突き詰めたデザインができれば、見た人がわかりやすく、時間を経ても愛され続けるものができあがります。

 

6.トレンドを追わない

シンプルなデザインを作りたいなら、トレンドを追わないことも重要です。

「今」だけ流行っているものを使うと、10年後、20年後にはもう時代遅れになっている可能性が高いです。

今年だけのものをつくるならよいかもしれませんが、企業のブランドサイトや、今後記事を更新して育てていくWebメディアなどは、人々に認知されていく必要があります。

いらない情報を削ぎ落として、ユーザーに覚えてもらいやすくするためにも、トレンドは追わないのが基本です。

 

関連:デザインのコツとは?基礎からレイアウトまで詳しくご紹介!

 

まとめ|シンプルなデザインは情報発信に最適

シンプルなデザイン

ここまで、シンプルなデザインがもつメリットや、構成要素を突き詰めるコツなどを紹介してきました。

シンプルにデザインしたいときに大事なのは、伝える内容とターゲットを明確にし、ユーザーに合わせた魅せ方にすることです。

Webサイトでも、ユーザー視点に立ったり、どんな閲覧環境なのかを考えたりすることで、見やすく使いやすいつくりになります。

シンプルを極めれば、多くの人に長く愛されるデザインを生み出せるので、この記事で紹介したコツをぜひ取り入れてみてくださいね。

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デザインを考えるとき、上司やクライアントから「とりあえずシンプルでおしゃれな感じにして」とすべてを委ねられると、困ってしまいますよね。

相手は「シンプル」に何を求めているのかを履き違えてしまうと、ただ味気ない仕上がりになり、発注者の期待を超えられないかもしれません。

この記事では「シンプルなデザイン」について、求められていることやメリットを紹介します。

シンプルなデザインを考えるコツも合わせて解説するので、最後まで読めば、見た人が魅力を感じる洗練されたデザインを生み出せますよ。

よりクオリティの高いデザインをするために、ぜひ目を通してみてください。

 

「シンプルなデザイン」に求められていること

シンプルなデザイン

「シンプルなデザインにしてください」と注文するクライアントの本音は、「余計な要素はいらないから、訴求内容だけに焦点を当てた効果的なデザインにしてほしい」です。

とくにWebデザインの場合、さまざまな情報を詰め込みやすいので、伝えたいことをすべて盛り込もうとするとシンプルから遠ざかってしまいます。

デザイナーに求められる「シンプル」とは、言わば入念に作り込まれたナチュラル”風”メイクであり、ただの薄化粧ではありません。

いろいろな選択肢から厳選した要素や情報だけを選び取り、計算されたうえで作られた「シンプルに”見える”もの」を指します。

 

シンプルなデザインにするメリット5つ

シンプルなデザイン

シンプルなデザインが求められるのは、メリットがいくつもあるからです。

ここでは、シンプルにデザインすることで得られるメリットを5つご紹介します。

 

1.情報をわかりやすく伝えられる

シンプルなデザインにすると、ユーザーに一番伝えたいことだけをしっかりと表現できます。

人間の記憶に残るのは、視認した要素の20%程度。

今さっき見たものでも、「何かしら目にしたのは覚えているけれど、内容はあまり覚えていない」状態です。

 

たとえば、「1秒だけ見せられた絵に描いてあるフルーツを即答する」というクイズで、見せられたのがりんごの絵1枚だけなら、全員すぐに答えを言えるでしょう。

しかし、一度に20枚の絵が出てきたら、ずばぬけた記憶力の持ち主以外は数種類しか覚えていられませんよね。

Webサイトをつくる際も、「これだけ知ってほしい」と思う要素だけを強調したほうが、デザインを目にした人の記憶に残りやすいです。

 

2.ハイセンスな印象を与えられる

シンプルにデザインすると、ユーザーにハイセンスな印象を与えられるのもメリットです。

洗練されたシンプルなデザインに対して、人間は美しさや高級感、「大人」なイメージをもちます。

百貨店で売られているブランドコスメの容器や、高級和菓子店の包装などは、シンプルな色や形で構成されていることが多いです。

Webサイトにおいても、デザインから余計なものを削ぎ落とし、色使いや文字量、画像の枚数などを減らすことで、商材や企業・ブランド自体のセンスを高められます。

 

3.節約できる

シンプルなデザインを使うと、時間とお金の節約にもなります。

要素が細かくなければ、工程や必要なもの、考えなければいけないことも減るからです。

たとえば「カレーが食べたい」と言われたとき、スパイスをイチから買い揃えて、最適なブレンド方法が見つかるまで何回も作ってから出すのは、かかる時間とお金が膨大です。

しかし企業努力の詰まった市販ルウを使えば、「早い・安い・美味い」が簡単に実現します。

 

Webサイトの場合も、シンプルなデザインにすれば以下が節約可能です。

  • 制作に関する指示量
  • 制作者の作業工程と時間
  • 企業が制作者に支払う報酬
  • Web上で必要なメモリー量
  • クリック後の表示速度
  • サイトを訪問したユーザーが迷う時間

見た目やつくりがシンプルなほうが、時間やお金、労力などをかけずに済むため、結果としてWebサイトに関わるコスト全体を削減できます。

 

4.流行に左右されない

シンプルにデザインされたものは、流行に左右されることが少ないです。

性別や年代に関係なく受け入れられる普遍的なものは、5年、10年と月日が流れても廃れません。

時代とともにいろいろなファッションが流行るなかで、白いTシャツや黒いズボンなどのシンプルなものほど、幅広い層に長く愛用されています。

無駄な要素を極力なくして研ぎ澄まされたデザインは、万人に受け、時代とともに魅力が薄れることもありません。

10年経ってダサい、現代に合わないと言われることが少ないため、商材にしてもWebサイトにしても、シンプルにデザインされたものは長期的に受け入れられます。

 

5.ヒットしやすい

シンプルにデザインされたものは、単純にヒットしやすいという特性もあります。

ブログよりも文字数を限定したTwitterや、ボタンをなくしたiPhoneなど、いろいろな要素をあえて削ぎ落としたことでヒットした商品は多いです。

飲食店でも、「パンケーキ専門店」「フライドポテト専門店」など、一つのものに特化したお店が定期的に流行っています。

要素を絞ってこだわったものは精度が高く、認識のしやすさ、使いやすさもよいので、人々が魅力を感じやすいのです。

 

関連:良いデザインの基準とは?実践する4つのコツを詳しく解説!

 

シンプルにデザインするのが難しい理由

シンプルなデザイン

シンプルなデザインを考えるのは一見簡単そうですが、情報をいくつも詰め込んだものよりも、つくるのがはるかに難しいです。

サクッとつくったように見えるシンプルなものほど、制作前の背景からこだわって、商材がもつストーリー、コンセプト、色や材質、将来像などが入念に練られています。

シンプルなデザインは、会社のキャッチコピーと似たようなものです。

さまざまな事業を展開し、魅力や伝えたいことがたくさんあるなかで、すべての想いを5~20文字程度のワードに込めるのですから。

デザインでは、構成要素をシンプルにすればするほど、ひとつひとつの要素が持つ意味合いが大きくなります。

ミスやごまかしも許されず、丁寧に作り上げる必要があるので、シンプルなデザインをするときは常に神経を張り巡らせなければなりません。

 

シンプルにデザインするコツ6つ

シンプルなデザイン

ここでは、シンプルにデザインするためのコツを6つ紹介します。

ひとつひとつクリアしていくことでシンプルを突き詰められるので、ぜひ取り入れてみてください。

 

1.情報量は最小限にする

まずは、伝えたい要素のなかで確実に届けたい情報が何か見直しましょう。

商材をPRするページなら、便利さ・斬新さ・品質・希少性など、何に一番こだわっているのかを明確にします。

Webサイトであれば、どんな人に向けて、何の情報を届けたいのかを今一度整理してみてください。

シンプルなデザインにおいて、「こういう人もいるだろうから、○○も取り入れよう」という網羅性は重視されません。

色や写真、文章など、「一番伝えたい情報をより効果的に伝えるために、何が必要か」だけを突き詰めると、洗練されたデザインに近づきます。

 

2.デザインは「脇役」にする

シンプルなデザインを考えるときに重要なのは、「デザインはあくまで脇役である」という意識です。

Webメディアであれば記事内の情報、商品ページであれば商品の魅力が「一番伝えたい情報」。

デザインはアートとは違うので、サイトのデザインやレイアウトなどはあくまで引き立て役です。

余計な要素は削ぎ落として、主役だけに注目できるようなつくりを目指しましょう。

 

3.存在理由を説明できる要素だけでつくる

シンプルなデザインは構成要素が少ないため、ひとつひとつのパーツに存在理由が必要です。

いらない情報をカットするために、存在理由が分からないものは思い切って省きましょう。

 

例として、存在理由を聞かれたケースを想定してみます。

【悪い例】

社長「企業ロゴにある3つの点は何のためにつけたの?」

デザイナー「スペースが空いていたのでなんとなく…」

 

【良い例】

社長「この3つの点は要るの?」

デザイナー「はい。企業ロゴに追加した3つの点は、御社の企業理念である3つの柱を表しています。下側に配置し、上にいるユーザーをそれぞれを支えるイメージにしました」

存在理由を聞かれ、答えが「なんとなく」だと有能なデザイナーとは言えません。

シンプルなデザインに入れる要素を決めるときは、「なぜこの要素が必要なのか」と具体的な理由があるものだけで構成するとより良くなります。

 

4.味気なさをなくす

「シンプル」と「味気ない」は違います。

ただ写真と説明があるだけの商品ページや、白背景に黒い文字だけのWebサイトなどは、見ているユーザーも良さを感じません。

Webコンテンツの配置と色、カーソルを合わせたときの動き(マウスオーバー)など、伝えたい情報を引き立たせるための要素はあってよいのです。

デザインの味気なさをなくすには、以下のような方法があります。

  • 文字の太さや図形を変える
  • 余白を使ってゆとりを出す
  • 動きの早さを変える

上記は一例ですが、注目する要素を変えながら、意味のあることだけ付け足しましょう。

動きをつける場合、早くするとクールに、ゆっくりにすると上品・高級などの印象を与えることが可能です。

 

5.時間と労力を惜しまない

シンプルを目指すとコストが削減できると説明しましたが、デザインを初めに考える際は、時間と労力を惜しまない覚悟が必要です。

10の要素から選んだ1よりも、100の要素から選んだ1のほうが価値は高くなります。

最終的にはシンプルなデザインにするつもりでも、アイデア出しや仕様変更、微調整などに膨大な時間と労力がかかると理解しておいたほうがよいです。

いろいろなパターンから考え抜いた結果、シンプルを極限まで突き詰めたデザインができれば、見た人がわかりやすく、時間を経ても愛され続けるものができあがります。

 

6.トレンドを追わない

シンプルなデザインを作りたいなら、トレンドを追わないことも重要です。

「今」だけ流行っているものを使うと、10年後、20年後にはもう時代遅れになっている可能性が高いです。

今年だけのものをつくるならよいかもしれませんが、企業のブランドサイトや、今後記事を更新して育てていくWebメディアなどは、人々に認知されていく必要があります。

いらない情報を削ぎ落として、ユーザーに覚えてもらいやすくするためにも、トレンドは追わないのが基本です。

 

関連:デザインのコツとは?基礎からレイアウトまで詳しくご紹介!

 

まとめ|シンプルなデザインは情報発信に最適

シンプルなデザイン

ここまで、シンプルなデザインがもつメリットや、構成要素を突き詰めるコツなどを紹介してきました。

シンプルにデザインしたいときに大事なのは、伝える内容とターゲットを明確にし、ユーザーに合わせた魅せ方にすることです。

Webサイトでも、ユーザー視点に立ったり、どんな閲覧環境なのかを考えたりすることで、見やすく使いやすいつくりになります。

シンプルを極めれば、多くの人に長く愛されるデザインを生み出せるので、この記事で紹介したコツをぜひ取り入れてみてくださいね。

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