日本人の働き方はおかしい?「働きすぎ」は本当なのか考えてみよう

  • 2022.9.23
  • 働き方
  • スタートアップ

日本人の働き方

「日本人は働きすぎだ」という言葉を耳にしたことはありませんか?

テレビやSNSなどで、外国の方々からよく言われている印象がありますよね。

また、実際に長時間労働をしている日本人の方であれば「自分は働きすぎなのではないか」「残業は当たり前という文化の働き方はおかしいのではないか」と考えたことが一度はあるのではないでしょうか。

今回は世界の働き方における実際のデータを基に、日本人の働き方について今一度考えてみようと思います。

今回は、日本人の働き方について解説していきますので是非ともご覧ください。

 

日本人の働き方はおかしい?世界の労働時間国別ランキングを見てみよう

働き方

日本人は世界的に見て、本当に働きすぎなのでしょうか。

まずはデータを基にして考えていきましょう。

 

日本はランキング外!?世界の労働時間国別ランキングTOP10

世界の労働時間の中で、日本は一体何位に位置しているのでしょうか。

世界の労働時間 国別ランキング・推移(OECD)の2021年のデータを参照してみましょう。

【2021年】 順位 国名  単位:時間(h)/年

  1. メキシコ 2,128
  2. コスタリカ 2,073
  3. コロンビア 1,964
  4. チリ 1,916
  5. 韓国 1,915
  6. マルタ 1,882
  7. ロシア 1,874
  8. ギリシャ 1,872
  9. ルーマニア 1,838
  10. クロアチア 1,835

・     ・     ・

  1. 日本 1,607

なんと、世界の労働時間の長い国ランキングを見る限りでは日本は27位でした。

この結果だけ見ると、働きすぎというわけではないのでは?と思ってしまいますよね。

 

では、なぜ日本人は「働きすぎ」と言われるのか?

働き方

ランキングでは27位だったのに、なぜ日本人はよく「働きすぎ」と言われるのでしょうか。

それは実質の労働時間よりも、仕事への向き合い方にあるような気がします。

 

残業が当たり前になっている仕事文化

まず、日本では残業することが当たり前になってしまっている文化があります。

この仕事文化には、日本人の自己犠牲を美徳と捉える考え方が根本にあります。

自分の時間を犠牲にしてまで献身する姿勢=努力しているとみなされることがあり、その姿勢を仕事に対する評価に繋げてしまっている企業もまだまだ多くあるのではないでしょうか。

 

また、残業時間が嵩みがちな原因は上記のような考え方だけではありません。

例えば上司がたくさんの仕事を担当していて、遅くまで残っていたとします。

そんなときに自分の今日分の仕事が終わってしまったとしたら、気持ちよく帰れそうでしょうか。

上司がまだ仕事をしているのに、先に上がるのは何となく気まずい…と思ってしまうこともあるかと思います。

日本人特有のこの遠慮する気持ちも、残業する文化に通ずるものがあるかもしれませんね。

 

残業にも種類がある!?法定時間内残業と法定時間外残業

残業とひとくくりに言っても、その中にも2種類あるのをご存知でしょうか。

残業には以下の2種類があります。

法定外残業 労働基準法で定められた法定労働時間【1日8時間かつ週40時間】を超えて働くこと

  1. 法定外残業 労働基準法で定められた法定労働時間(1日8時間かつ週40時間)を超えて働くこと
  2. 法定内残業 会社が定めた1日の所定労働時間が8時間未満であった場合に、その時間を超えて8時間まで働くこと

つまり、法定内残業は会社によって発生する会社としない会社が存在するのです。

日本人の働き方を考える上で、上記の2つの違いは知っておいた方がよいでしょう。

 

残業時間の上限について

残業が当たり前になっている日本においても、近年残業時間には上限が設定されました。

それは、何か特別な事情がない限り月45時間(年間360時間)を超えて働いてはいけないというものです。

上記の制限を超える時間外労働はできません。

大企業は2019年4月から、中小企業では2020年4月から導入されています。

 

労働における生産性の低さ

公益財団法人日本生産性本部の調査結果によると、日本人の生産性はOECD加盟38カ国中23位と低めに位置していました。

OECDデータに基づく2020年の日本の時間当たり労働生産性は49.5ドル(5,086円)で、OECD加盟38カ国中23位でした。実質ベースで前年から1.1%上昇したものの、順位は1970年以降最も低くなっています。

生産性が低い=労働時間を割きすぎているという現状がデータからも見受けられます。

生産性における順位がどんどん低くなっていく中で、求められるのは労働量を減らすための工夫です。

 

仕事を断ることができない

また、日本人の性格の特性上、仕事を頼まれるとなかなか断ることができないという人も多いでしょう。

「本当にできないのかと聞かれれば、少しできる余裕はある気がする…」というように、少し後ろめたさが残っていれば受けてしまうという状況になりがちです。

キャパオーバーになってしまって、定時帰宅が難しくなってしまう前に「自分ができる範囲はここまでです」と言って断ってしまうのが働きすぎを防ぐためには理想的です。

 

休むことへの罪悪感があることも

また、仕事を休む必要がある場合でも「本当に休む必要があるのかと言われれば、そこまででもない気がする…」と悩んでしまって結局休めないという人も多いのではないでしょうか。

本来罪悪感を持たなくてもよいはずの場面で、罪悪感を感じ休めないということも日本人特有の思考としてあるかと思います。

 

我慢すること・苦労することを美徳と捉える価値観

冒頭の残業時間の話についても記載した通り、自己犠牲を顧みずに献身的に働く姿勢こそが美しいとされる価値観は日本の中でまだまだ残っているのではないでしょうか。

「古い考え方だ」と言われることも増えてきた我慢や苦労を美徳と考える価値観ですが、それを一切拭い切ろうと思ってもなかなか難しいものです。

近年でも例えば体調が悪い時でも無理をしたり、定時で帰るべき時間に周囲に「すみません」と謝ったりする文化にまだまだその価値観が残っているといえます。

 

昭和の働き方が残っている

最新のツールや方法を導入して、業務の効率性が進んできている日本。

ですが、働き方においてはどうでしょうか。

  • 正社員こそが真っ当だとする考え方
  • 学歴フィルターでの採用
  • 定年まで社員を雇う終身雇用制度
  • 管理職において男性が多い現状

上記のような、昭和の働き方がまだまだ残っているかと思います。

これらのような働き方を刷新していくことが、効率的な働き方をしていくためのヒントとなるのではないでしょうか。

 

関連:従業員エンゲージメントとは?働き方のメリットや特徴を解説

 

欧米との働き方との違い

働き方

「日本人は働きすぎ」と欧米の方が話しているのを、耳にしたことはないでしょうか。

では実際に、欧米と日本ではどのように働き方の違いがあるのか見ていきたいと思います。

 

仕事と家庭の大切さ度合いのバランス

欧米では、家族を一番に大切にするという考え方がそもそも根付いています。

ですがもちろん、仕事も大切です。

日本では、家庭と仕事の優先順位が並列していたり、ときには仕事を優先させてしまうという話もよくあるのではないでしょうか。

欧米の人は大切にするものの優先順位が明確になっています。

「一番大切な家族との時間を充実させるために、仕事を頑張る」という考え方が仕事をする時も根底にあるのです。

 

給与形体の違い

欧米においては、数多くの企業が「年俸制」を適応しています。

日本で年俸制と聞くと、残業代が無いなんて…と少し不安になってしまいそうな言葉ですよね。

そのマイナスイメージの通り、欧米では「残業をしてもお金が発生しないのでそもそも残業はしない」「残業は無駄なだけ」という考え方が根付いているのです。

つまり、いかに効率的に仕事をするかを真剣に考える必要性が出てくるのです。

 

労働時間よりも結果重視の環境

先ほどの年俸制の話からも察することができるように、効率的に仕事ができる環境が整っているようで欧米の働き方は実は意外とシビアなものです。

例えば、仕事において結果が出せない場合はクビになってしまうということもあり得ます。

つまり、どれだけ長く働いたかという時間の面よりも、結果重視の構造になっているのです。

時間で努力を測らずに、成果で努力を測るという点も「働きすぎない」という点に繋がっているでしょう。

 

日本人の働き方はどうしたら改善されるのか

働き方

ここまで、日本人が働きすぎる要因や欧米での効率性を重視する働き方について解説してきました。

では、それらを踏まえて一体どうしたら日本人の働き方は改善できるのか、考えてみようと思います。

 

スケジュール立てを行い、それを順守する

効率性を上げるため、常に時間を意識して働くことを心掛けましょう。

朝に1日の行動スケジュールを立て、それを守って仕事をしていけるようにトレーニングしてみることをおすすめします。

スケジュールからずれてしまった点があれば、なぜ想定とのズレが生じたのか要因を考えてみましょう。

また、朝に立てたスケジュールから大きく変動が起こったときには改めて昼・夕方の時点で組み直しをするとよいでしょう。

自分のタイムマネジメントができていると、追加で仕事の依頼が来ても受けるか受けないかを根拠を持って判断することができるようになるかと思います。

 

仕事の仕方に関して上司とのすり合わせを行う

自分でタイムマネジメントが上手くいかないときは、仕事量や仕事の内容に問題が隠れているのかもしれません。

「自分の力量に見合わない仕事が振られていた」「苦手な分野の仕事で、1人では改善することが難しかった」など1人ではどうしようもない場合もあるかと思います。

そんな時は、信頼できる上司に相談して改善方法を検討してもらうことや、直属の上司に打診して仕事内容を変更してもらうことも1つの手です。

思い切って相談して、解決の糸口を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

転職する

働きすぎる環境について自分で改善を試みて、上司を頼った上でも改善の兆しが見えないのであれば転職してしまうことも手段の1つです。

できるだけ動いてみても変わらないのであれば、それは組織体制や組織の理念に問題があるのかもしれません。

我慢や苦労することこそが美徳という考え方や、実際に長時間働いた人が評価されているような環境であれば所属する組織自体を変えてしまうのが解決に直結するでしょう。

一気に転職を決めてしまわずとも、まずは転職エージェントに相談だけでもしてみることをお勧めします。

 

関連:新入社員がすぐ辞めてしまう理由とは?最近の新人の傾向と対処法

 

まとめ

今回は、日本人の働き方はおかしいのか様々な視点から検討しました。

労働時間ランキングのデータを基に見た場合の日本の順位はそれほど高くはありませんが、日本人の仕事観が「働きすぎ」と言われる要因として関係しているように思います。

効率性を重視する働き方を検討し、それでも働き方が改善される場合は環境を変える方法もあります。

これを機に、あなた自信も日本人の働き方について考えてみてはいかがでしょうか。

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「日本人は働きすぎだ」という言葉を耳にしたことはありませんか?

テレビやSNSなどで、外国の方々からよく言われている印象がありますよね。

また、実際に長時間労働をしている日本人の方であれば「自分は働きすぎなのではないか」「残業は当たり前という文化の働き方はおかしいのではないか」と考えたことが一度はあるのではないでしょうか。

今回は世界の働き方における実際のデータを基に、日本人の働き方について今一度考えてみようと思います。

今回は、日本人の働き方について解説していきますので是非ともご覧ください。

 

日本人の働き方はおかしい?世界の労働時間国別ランキングを見てみよう

働き方

日本人は世界的に見て、本当に働きすぎなのでしょうか。

まずはデータを基にして考えていきましょう。

 

日本はランキング外!?世界の労働時間国別ランキングTOP10

世界の労働時間の中で、日本は一体何位に位置しているのでしょうか。

世界の労働時間 国別ランキング・推移(OECD)の2021年のデータを参照してみましょう。

【2021年】 順位 国名  単位:時間(h)/年

  1. メキシコ 2,128
  2. コスタリカ 2,073
  3. コロンビア 1,964
  4. チリ 1,916
  5. 韓国 1,915
  6. マルタ 1,882
  7. ロシア 1,874
  8. ギリシャ 1,872
  9. ルーマニア 1,838
  10. クロアチア 1,835

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  1. 日本 1,607

なんと、世界の労働時間の長い国ランキングを見る限りでは日本は27位でした。

この結果だけ見ると、働きすぎというわけではないのでは?と思ってしまいますよね。

 

では、なぜ日本人は「働きすぎ」と言われるのか?

働き方

ランキングでは27位だったのに、なぜ日本人はよく「働きすぎ」と言われるのでしょうか。

それは実質の労働時間よりも、仕事への向き合い方にあるような気がします。

 

残業が当たり前になっている仕事文化

まず、日本では残業することが当たり前になってしまっている文化があります。

この仕事文化には、日本人の自己犠牲を美徳と捉える考え方が根本にあります。

自分の時間を犠牲にしてまで献身する姿勢=努力しているとみなされることがあり、その姿勢を仕事に対する評価に繋げてしまっている企業もまだまだ多くあるのではないでしょうか。

 

また、残業時間が嵩みがちな原因は上記のような考え方だけではありません。

例えば上司がたくさんの仕事を担当していて、遅くまで残っていたとします。

そんなときに自分の今日分の仕事が終わってしまったとしたら、気持ちよく帰れそうでしょうか。

上司がまだ仕事をしているのに、先に上がるのは何となく気まずい…と思ってしまうこともあるかと思います。

日本人特有のこの遠慮する気持ちも、残業する文化に通ずるものがあるかもしれませんね。

 

残業にも種類がある!?法定時間内残業と法定時間外残業

残業とひとくくりに言っても、その中にも2種類あるのをご存知でしょうか。

残業には以下の2種類があります。

法定外残業 労働基準法で定められた法定労働時間【1日8時間かつ週40時間】を超えて働くこと

  1. 法定外残業 労働基準法で定められた法定労働時間(1日8時間かつ週40時間)を超えて働くこと
  2. 法定内残業 会社が定めた1日の所定労働時間が8時間未満であった場合に、その時間を超えて8時間まで働くこと

つまり、法定内残業は会社によって発生する会社としない会社が存在するのです。

日本人の働き方を考える上で、上記の2つの違いは知っておいた方がよいでしょう。

 

残業時間の上限について

残業が当たり前になっている日本においても、近年残業時間には上限が設定されました。

それは、何か特別な事情がない限り月45時間(年間360時間)を超えて働いてはいけないというものです。

上記の制限を超える時間外労働はできません。

大企業は2019年4月から、中小企業では2020年4月から導入されています。

 

労働における生産性の低さ

公益財団法人日本生産性本部の調査結果によると、日本人の生産性はOECD加盟38カ国中23位と低めに位置していました。

OECDデータに基づく2020年の日本の時間当たり労働生産性は49.5ドル(5,086円)で、OECD加盟38カ国中23位でした。実質ベースで前年から1.1%上昇したものの、順位は1970年以降最も低くなっています。

生産性が低い=労働時間を割きすぎているという現状がデータからも見受けられます。

生産性における順位がどんどん低くなっていく中で、求められるのは労働量を減らすための工夫です。

 

仕事を断ることができない

また、日本人の性格の特性上、仕事を頼まれるとなかなか断ることができないという人も多いでしょう。

「本当にできないのかと聞かれれば、少しできる余裕はある気がする…」というように、少し後ろめたさが残っていれば受けてしまうという状況になりがちです。

キャパオーバーになってしまって、定時帰宅が難しくなってしまう前に「自分ができる範囲はここまでです」と言って断ってしまうのが働きすぎを防ぐためには理想的です。

 

休むことへの罪悪感があることも

また、仕事を休む必要がある場合でも「本当に休む必要があるのかと言われれば、そこまででもない気がする…」と悩んでしまって結局休めないという人も多いのではないでしょうか。

本来罪悪感を持たなくてもよいはずの場面で、罪悪感を感じ休めないということも日本人特有の思考としてあるかと思います。

 

我慢すること・苦労することを美徳と捉える価値観

冒頭の残業時間の話についても記載した通り、自己犠牲を顧みずに献身的に働く姿勢こそが美しいとされる価値観は日本の中でまだまだ残っているのではないでしょうか。

「古い考え方だ」と言われることも増えてきた我慢や苦労を美徳と考える価値観ですが、それを一切拭い切ろうと思ってもなかなか難しいものです。

近年でも例えば体調が悪い時でも無理をしたり、定時で帰るべき時間に周囲に「すみません」と謝ったりする文化にまだまだその価値観が残っているといえます。

 

昭和の働き方が残っている

最新のツールや方法を導入して、業務の効率性が進んできている日本。

ですが、働き方においてはどうでしょうか。

  • 正社員こそが真っ当だとする考え方
  • 学歴フィルターでの採用
  • 定年まで社員を雇う終身雇用制度
  • 管理職において男性が多い現状

上記のような、昭和の働き方がまだまだ残っているかと思います。

これらのような働き方を刷新していくことが、効率的な働き方をしていくためのヒントとなるのではないでしょうか。

 

関連:従業員エンゲージメントとは?働き方のメリットや特徴を解説

 

欧米との働き方との違い

働き方

「日本人は働きすぎ」と欧米の方が話しているのを、耳にしたことはないでしょうか。

では実際に、欧米と日本ではどのように働き方の違いがあるのか見ていきたいと思います。

 

仕事と家庭の大切さ度合いのバランス

欧米では、家族を一番に大切にするという考え方がそもそも根付いています。

ですがもちろん、仕事も大切です。

日本では、家庭と仕事の優先順位が並列していたり、ときには仕事を優先させてしまうという話もよくあるのではないでしょうか。

欧米の人は大切にするものの優先順位が明確になっています。

「一番大切な家族との時間を充実させるために、仕事を頑張る」という考え方が仕事をする時も根底にあるのです。

 

給与形体の違い

欧米においては、数多くの企業が「年俸制」を適応しています。

日本で年俸制と聞くと、残業代が無いなんて…と少し不安になってしまいそうな言葉ですよね。

そのマイナスイメージの通り、欧米では「残業をしてもお金が発生しないのでそもそも残業はしない」「残業は無駄なだけ」という考え方が根付いているのです。

つまり、いかに効率的に仕事をするかを真剣に考える必要性が出てくるのです。

 

労働時間よりも結果重視の環境

先ほどの年俸制の話からも察することができるように、効率的に仕事ができる環境が整っているようで欧米の働き方は実は意外とシビアなものです。

例えば、仕事において結果が出せない場合はクビになってしまうということもあり得ます。

つまり、どれだけ長く働いたかという時間の面よりも、結果重視の構造になっているのです。

時間で努力を測らずに、成果で努力を測るという点も「働きすぎない」という点に繋がっているでしょう。

 

日本人の働き方はどうしたら改善されるのか

働き方

ここまで、日本人が働きすぎる要因や欧米での効率性を重視する働き方について解説してきました。

では、それらを踏まえて一体どうしたら日本人の働き方は改善できるのか、考えてみようと思います。

 

スケジュール立てを行い、それを順守する

効率性を上げるため、常に時間を意識して働くことを心掛けましょう。

朝に1日の行動スケジュールを立て、それを守って仕事をしていけるようにトレーニングしてみることをおすすめします。

スケジュールからずれてしまった点があれば、なぜ想定とのズレが生じたのか要因を考えてみましょう。

また、朝に立てたスケジュールから大きく変動が起こったときには改めて昼・夕方の時点で組み直しをするとよいでしょう。

自分のタイムマネジメントができていると、追加で仕事の依頼が来ても受けるか受けないかを根拠を持って判断することができるようになるかと思います。

 

仕事の仕方に関して上司とのすり合わせを行う

自分でタイムマネジメントが上手くいかないときは、仕事量や仕事の内容に問題が隠れているのかもしれません。

「自分の力量に見合わない仕事が振られていた」「苦手な分野の仕事で、1人では改善することが難しかった」など1人ではどうしようもない場合もあるかと思います。

そんな時は、信頼できる上司に相談して改善方法を検討してもらうことや、直属の上司に打診して仕事内容を変更してもらうことも1つの手です。

思い切って相談して、解決の糸口を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

転職する

働きすぎる環境について自分で改善を試みて、上司を頼った上でも改善の兆しが見えないのであれば転職してしまうことも手段の1つです。

できるだけ動いてみても変わらないのであれば、それは組織体制や組織の理念に問題があるのかもしれません。

我慢や苦労することこそが美徳という考え方や、実際に長時間働いた人が評価されているような環境であれば所属する組織自体を変えてしまうのが解決に直結するでしょう。

一気に転職を決めてしまわずとも、まずは転職エージェントに相談だけでもしてみることをお勧めします。

 

関連:新入社員がすぐ辞めてしまう理由とは?最近の新人の傾向と対処法

 

まとめ

今回は、日本人の働き方はおかしいのか様々な視点から検討しました。

労働時間ランキングのデータを基に見た場合の日本の順位はそれほど高くはありませんが、日本人の仕事観が「働きすぎ」と言われる要因として関係しているように思います。

効率性を重視する働き方を検討し、それでも働き方が改善される場合は環境を変える方法もあります。

これを機に、あなた自信も日本人の働き方について考えてみてはいかがでしょうか。

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