新規事業のSWOT分析とは?教養として知っておきたいフレームワーク

  • 2022.1.25
  • SWOT分析新規事業
  • 新規事業

新規事業,SWOT分析

ビジネスの中でも新規事業を立ち上げて成功を収めることは非常に難易度が高く、その成功率は約10%とも言われています。

しかし、しっかりとしたリサーチを行い、それをもとに計画を立てていくことができればその成功確率は飛躍的に向上します。

そこで今回は、新規事業のSWOT分析とは?教養として知っておきたいフレームワークを解説していきます。

SWOT分析の活用のポイントまで紹介しているので、ぜひ最後までご覧頂ければと思います。

 

【SWOT分析とは】

SWOT分析

SWOT分析は、商品やサービスの特徴を内部環境と外部環境の視点から多面的に理解するためのフレームワークです。

 

〈SWOTの各要素〉

S:強み(Strength)/目標達成に貢献する自社の長所や競合への優位性などの能力

W:弱み(Weakness)/目標を達成するにあたり障害となる自社の弱点や競合に劣る能力など

O:機会(Opportunity)/自社にとってプラスに働きビジネスチャンスとなるような外部環境の変化など

T:脅威(Threat)/自社にとってマイナスとなる規制強化や法改正、競合の動きなど

 

StrengthとWeaknessはそれぞれ、自社の独自資源を他社と比べて優れている点(強み)と、劣っているもしくは優れているとは言えない点(弱み)に区分けされています。 これらは2つ合わせて「内部環境」と呼ばれます。

一方で、OpportunityとThreatは「外部環境」と総称して、同業界の企業ではあれば同様に影響を受けるマーケットの変化を指し、チャンスになりうる点(機会)とマイナスのインパクトになりうる点(脅威)に区分けされます。

 

この4つの要因から自社の内部環境と外部環境を分析することで、自社にとっての市場機会や事業課題、ビジネス戦略目的を発見することが可能になるツールがSWOT分析です。

 

【新規事業にSWOT分析が必要な理由】

①現状を隙なく整理・把握できる

SWOT分析は現状を隙なく整理・把握することができるフレームワークです。

内部環境を強みと弱み、外部環境を機会と脅威という形でカテゴライズすることで、自社の状況を俯瞰的に把握できるというのは、新規事業を発展させていく上で必要です。

 

②事業への理解を深めることができる

事業のプラス面とマイナス面を隙なく整理・把握することは、事業への理解を深めることにも繋がります。

意外とわかっていたつもりでも、改めて分析することで新たな発見があることもあります。ぜひしっかりと取り組みたいものです。

 

③全体での状況共有がしやすい

同じチームでも、人によって考え方や捉え方が異なるのは当然なため、SWOT分析を実施し、自社の現状を4つの項目にまとめることで、情報を分かりやすく整理することができます。

 

【SWOT分析のやり方】

SWOT分析

SWOT分析の3つのプロセスについて解説していきます。

 

1.目的と目標を明確化する

SWOT分析は幅広い用途で役立つフレームワークですが、目的を明確にしないまま分析を行っても、せっかくのデータを活かしきれずにぼやけた曖昧な結果に終わってしまう可能性があります。

まずは、SWOT分析を行う目的や目標を、具体的な数値を用いて明確化してみましょう。 そうすると、最終的な戦略に落とし込みやすくなります。

 

2.分析の対象となる項目を決定する

1で明確にしたSWOT分析の目的を軸に、それぞれの項目にあてはまる要素を洗い出して入れ込んでいきます。

例えば、飲食店が売上アップを目的にSWOT分析を行う場合、以下のようになります。

S:強み(Strength)/リピート率が高い、スタッフのサービスも良い

W:弱み(Weakness)/原価が高い、知名度が低い、メニュー数が少ない

O:機会(Opportunity)/エリア内に飲食店が少ない、同じメニューを扱っている競合店舗がない

T:脅威(Threat)/テイクアウトの需要が増えている、夜間の営業ができない

 

3.クロスSWOT分析を行う

SWOTの4つ項目をすべて埋めたら、それぞれを掛け合わせて分析する「クロスSWOT分析」を行います。

クロスSWOT分析では、4つのパターンがあります。

O(機会) T(脅威)
S(強み) SO(強み×機会) ST(強み×脅威)
W(弱み) WO(弱み×機会) WT(弱み×脅威)

掛け合わせる要素によって策定する戦略に向き、不向きがあるため、自社の経営方針や事業の目的により近い戦略を選びましょう。

 

【SWOT分析の活用ポイント】

〈客観的な分析を心がける〉

SWOT分析に限らず、データを分析するときは、客観的な視点で行うことが大切です。

特にS(強み)やW(弱み)などの内部環境は主観的になりやすく、理想や願望、予想が入ってしまったり、自社の弱みから目を背けてしまうことがあります。

主観的なデータ分析は、経営戦略を立てるのに役立たないため、客観的な分析を心がけましょう。

 

〈「機会」と「強み」を混同しない〉

SWOT分析を行っていると、「機会」と「強み」を混同して分析してしまうことがあります。

機会はあくまでも市場の傾向や、消費者のトレンドや動向などの外部環境であり、自社が意図してコントロールできるものではありません。

例えば、自社の製品やサービスが現在の市場トレンドに合致していて売り上げが伸びているとしても、それは市場がそうした傾向を持っているだけであり、自社の強みとイコールにしてはいけないのです。

 

関連:【簡単解説】カスタマージャーニーマップとは何か?作り方もご紹介

 

【終わりに】

今回は、新規事業のSWOT分析とは?教養として知っておきたいフレームワークを解説していきました。

SWOT分析は、ただ現状を整理して終わらせるのではなく、実施して、次の戦略やアクションを導き出してこそ、取り組む意義があります。

ぜひこの記事を参考に、SWOT分析に取り組んでいただけたらと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

  • 2022.1.25
  • SWOT分析新規事業
  • 新規事業

ビジネスの中でも新規事業を立ち上げて成功を収めることは非常に難易度が高く、その成功率は約10%とも言われています。

しかし、しっかりとしたリサーチを行い、それをもとに計画を立てていくことができればその成功確率は飛躍的に向上します。

そこで今回は、新規事業のSWOT分析とは?教養として知っておきたいフレームワークを解説していきます。

SWOT分析の活用のポイントまで紹介しているので、ぜひ最後までご覧頂ければと思います。

 

【SWOT分析とは】

SWOT分析

SWOT分析は、商品やサービスの特徴を内部環境と外部環境の視点から多面的に理解するためのフレームワークです。

 

〈SWOTの各要素〉

S:強み(Strength)/目標達成に貢献する自社の長所や競合への優位性などの能力

W:弱み(Weakness)/目標を達成するにあたり障害となる自社の弱点や競合に劣る能力など

O:機会(Opportunity)/自社にとってプラスに働きビジネスチャンスとなるような外部環境の変化など

T:脅威(Threat)/自社にとってマイナスとなる規制強化や法改正、競合の動きなど

 

StrengthとWeaknessはそれぞれ、自社の独自資源を他社と比べて優れている点(強み)と、劣っているもしくは優れているとは言えない点(弱み)に区分けされています。 これらは2つ合わせて「内部環境」と呼ばれます。

一方で、OpportunityとThreatは「外部環境」と総称して、同業界の企業ではあれば同様に影響を受けるマーケットの変化を指し、チャンスになりうる点(機会)とマイナスのインパクトになりうる点(脅威)に区分けされます。

 

この4つの要因から自社の内部環境と外部環境を分析することで、自社にとっての市場機会や事業課題、ビジネス戦略目的を発見することが可能になるツールがSWOT分析です。

 

【新規事業にSWOT分析が必要な理由】

①現状を隙なく整理・把握できる

SWOT分析は現状を隙なく整理・把握することができるフレームワークです。

内部環境を強みと弱み、外部環境を機会と脅威という形でカテゴライズすることで、自社の状況を俯瞰的に把握できるというのは、新規事業を発展させていく上で必要です。

 

②事業への理解を深めることができる

事業のプラス面とマイナス面を隙なく整理・把握することは、事業への理解を深めることにも繋がります。

意外とわかっていたつもりでも、改めて分析することで新たな発見があることもあります。ぜひしっかりと取り組みたいものです。

 

③全体での状況共有がしやすい

同じチームでも、人によって考え方や捉え方が異なるのは当然なため、SWOT分析を実施し、自社の現状を4つの項目にまとめることで、情報を分かりやすく整理することができます。

 

【SWOT分析のやり方】

SWOT分析

SWOT分析の3つのプロセスについて解説していきます。

 

1.目的と目標を明確化する

SWOT分析は幅広い用途で役立つフレームワークですが、目的を明確にしないまま分析を行っても、せっかくのデータを活かしきれずにぼやけた曖昧な結果に終わってしまう可能性があります。

まずは、SWOT分析を行う目的や目標を、具体的な数値を用いて明確化してみましょう。 そうすると、最終的な戦略に落とし込みやすくなります。

 

2.分析の対象となる項目を決定する

1で明確にしたSWOT分析の目的を軸に、それぞれの項目にあてはまる要素を洗い出して入れ込んでいきます。

例えば、飲食店が売上アップを目的にSWOT分析を行う場合、以下のようになります。

S:強み(Strength)/リピート率が高い、スタッフのサービスも良い

W:弱み(Weakness)/原価が高い、知名度が低い、メニュー数が少ない

O:機会(Opportunity)/エリア内に飲食店が少ない、同じメニューを扱っている競合店舗がない

T:脅威(Threat)/テイクアウトの需要が増えている、夜間の営業ができない

 

3.クロスSWOT分析を行う

SWOTの4つ項目をすべて埋めたら、それぞれを掛け合わせて分析する「クロスSWOT分析」を行います。

クロスSWOT分析では、4つのパターンがあります。

O(機会) T(脅威)
S(強み) SO(強み×機会) ST(強み×脅威)
W(弱み) WO(弱み×機会) WT(弱み×脅威)

掛け合わせる要素によって策定する戦略に向き、不向きがあるため、自社の経営方針や事業の目的により近い戦略を選びましょう。

 

【SWOT分析の活用ポイント】

〈客観的な分析を心がける〉

SWOT分析に限らず、データを分析するときは、客観的な視点で行うことが大切です。

特にS(強み)やW(弱み)などの内部環境は主観的になりやすく、理想や願望、予想が入ってしまったり、自社の弱みから目を背けてしまうことがあります。

主観的なデータ分析は、経営戦略を立てるのに役立たないため、客観的な分析を心がけましょう。

 

〈「機会」と「強み」を混同しない〉

SWOT分析を行っていると、「機会」と「強み」を混同して分析してしまうことがあります。

機会はあくまでも市場の傾向や、消費者のトレンドや動向などの外部環境であり、自社が意図してコントロールできるものではありません。

例えば、自社の製品やサービスが現在の市場トレンドに合致していて売り上げが伸びているとしても、それは市場がそうした傾向を持っているだけであり、自社の強みとイコールにしてはいけないのです。

 

関連:【簡単解説】カスタマージャーニーマップとは何か?作り方もご紹介

 

【終わりに】

今回は、新規事業のSWOT分析とは?教養として知っておきたいフレームワークを解説していきました。

SWOT分析は、ただ現状を整理して終わらせるのではなく、実施して、次の戦略やアクションを導き出してこそ、取り組む意義があります。

ぜひこの記事を参考に、SWOT分析に取り組んでいただけたらと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。