これまで主流だった営業スタイルとはまた正反対のアプローチの形である「インバウンドマーケティング」。
インターネット・SNSの普及に伴い、そのマーケティング効果が注目されていくとともに、広がりを増しています。
ということで今回は、インバウンドマーケティングとは?手法から成功させるコツまでを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
インバウンドマーケティングとは
数あるマーケティング方法は大まかに、「アウトバウンドマーケティング」と「インバウンドマーケティング」の2つに分けられます。
従来の営業スタイルである「アウトバウンドマーケティング」は、企業側から見込み客へ積極的にアプローチしていくのが大きな特徴です。
それと比較して、「インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)」とは、価値のあるコンテンツを公開し、それに魅力を感じたユーザーを自社に引き付けてその後育成し、最終的に顧客にしていくマーケティング手法です。
現代のデジタル時代の消費者・購買者は、情報過多の環境で生活しているため、アウトバウンドマーケティングのような「押しつけ型のマーケティングメッセ―ジ」を避ける傾向にあります。
そのため、インバウンドマーケティングの「自分の興味に基づいて行動した結果としての情報収集」が消費者・購買者に受けるようになってきています。
〈インバウンドマーケティングのメリット〉
・広告費が安く抑えられる
インバウンドマーケティングを行うことで、アウトバウンドマーケティングよりも広告費を低めに抑えることが可能になります。
インバウンドマーケティングはSNSやWebからの検索流入による集客がメインなため、CMのように一過性のキャンペーンと比べると、広告費を抑えながら中長期的に見込み客の獲得をすることが可能です。
・データ収集、分析が可能
インバウンドマーケティングは、コンテンツへのアクセス数などデータを収集し、分析することが可能です。
サイトやSNSにアクセスしたユーザーの属性や、行動パターンについて解析ツールを導入することで顧客分析ができます。
獲得したデータを元に、どのような戦略が効果的か考えることもできるため、よりマーケティング活動を効率化できるのもインバウンドマーケティングのメリットです。
インバウンドマーケティングの手法
インバウンドマーケティングは、4つのステップに分類されます。
以下からは、それぞれについて詳しく解説していきます。
1.ATTRACT:消費者の認知を獲得
始めの段階では、消費者は企業の商品やブランドの存在を知りません。まずは潜在顧客に「見つけてもらう」ことを目標にしましょう。
ターゲットとなる消費者が何に興味を持っているかを考え、オウンドメディアへの流入を増やすためにSEOに強いコンテンツ制作や、SNSプロモーションで情報発信を行っていきます。
2.CONVERT:見込み客を獲得
オウンドメディアにユーザーが流入する導線が作れたら、次は流入してきたユーザーを見込み客に育てる段階です。
メールマガジンの登録や資料請求などを通し、コンテンツの紹介を行いつつ、ユーザーの個人情報を獲得しましょう。
注意点としては、コンテンツ内に個人情報を記入しても構わないと思ってもらえるような、ユーザーにとって有益な情報をオウンドメディア内で提供することを心がけましょう。
3.COLSE:商品・サービスを販売する
この段階は、消費者が商品やサービスの購入を決めており、競合他社との比較を行っている状態です。
他のサービスとの差別化を図るために自社のサービスの強みをしっかりとアピールし、適切なタイミングで商品・サービスの販売を行なっていきましょう。
4.DELIGHT:ファンを獲得し、リピーターを育てる
最終段階では商品・サービスの購入に至った顧客の満足度を高め、そのままリピーターになるようにしていきましょう。
売るだけ売って終了ではなく、関係性をより強めてブランドのファンやリピーターになってもらうために、定期的なコンテンツ配信や会員限定のサービスなどを打ち出し、アフターフォローを行いましょう。
インバウンドマーケティングを成功させるコツ
〈ペルソナ設定〉
インバウンドマーケティングは自ら発信する形ではなく「見つけ出してもらう」マーケティング手法なため、ターゲットを絞るためにもペルソナ設定は重要です。
ペルソナは自社の商品やサービスを購入する典型的かつ理想的なユーザー像を指しており、これが不明瞭なままコンテンツを作っても予測通りの結果にはなりません。
ペルソナ設定を詳しくすることでインバウンドマーケティングの効果を効率的に出せるでしょう。
〈ユーザーが求めるコンテンツをつくる〉
企業が情報発信やコンテンツを作成する際に起こしてしまいがちな失敗が、つい自社が得意としているものを作ったり、自社にとって有益になる情報ばかりを発信してしまうことです。
しかし、重要なのはユーザーが求めるコンテンツや情報を発信することであるため、あくまでユーザーの興味・関心を引くことをスタートに、その先に自社の製品やサービスがあると考えてコンテンツ作りを行いましょう。
終わりに
今回は、インバウンドマーケティングとは?手法から成功させるコツを紹介していきました。
この記事が、マーケティング担当者の方の参考になればと思います。 最後までご覧頂きありがとうございました。
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