企業が社会に価値を作り続けることができるかどうかは、新規事業が成功するかどうかに懸かっています。
それでは、新規事業の成功に必要なことは何でしょうか?
変化の激しい現代においては、既存の事業だけでは、マーケットの変化に適応しきれません。
そのため、企業が新規事業を成功させるための方法を模索していく必要があるのです。
この記事では、新規事業に必要なこと6選を解説。
また、新規事業で失敗しない3つのポイントについても合わせて紹介します。
新規事業を成功させて、企業の価値創出に貢献したいと考えている方は、参考にしてみてください。
目次
新規事業が企業にとって必要である理由
新規事業が企業にとって重要な理由は、以下のようにまとめられます。
- 既存のマーケットの変化や新しい傾向がわかる
- 偏見や固定観念を持たずにフラットに事業を考えられる
- 変化の激しい時代に対応できるサービスを生み出せる可能性がある
このように、新規事業は企業活動を発展させていく上では必要不可欠です。
既存の商品やサービスで十分な規模の売上を上げていたとしても、将来を見据えた新規事業に向けた調査や投資は、企業の未来の資産価値を高めていく可能性があります。
【プロセス別】新規事業に必要な6つのこと
新規事業の重要性を把握したところで、具体的に新規事業に必要なことを見ていきましょう。
新規事業に必要なことは、以下の6つにまとめられます。
- マーケットや自社で問題や需要が見つかる
- 外部からアドバイスや意見をもらう
- 新規事業の大まかな枠組みを決める
- 市場の需要をマクロとミクロの両面から検討する
- サービスを作るための環境を整える
- 新規事業の行動計画を立案する
新規事業を成功させるためには、いくつか必要になることがあります。この章では、新規事業に必要なこれらの点について詳しくみていきましょう。
1:マーケットや自社で問題や需要が見つかる
新規事業が失敗してしまうケースに共通するのが、「自分たちが作りたいプロダクトを作ってしまう」という点です。
新規事業とはいえ、マーケットの先行事例や自社の既存サービスを念頭に置いて、「このような商品を作りたい!」と新規事業の開発者の考えばかりが先行してしまうと、マーケットで本当に必要とされている商品やサービスが生み出せないリスクがあります。
市場に需要があっても、消費者のニーズの合った商品やサービスを開発できなければ、新規事業の成功は難しいでしょう。
その意味でも、マーケット分析を通じた課題や問題をきちんと受け止め、ニーズの沿った形で改良を重ねていくことが必要なのです。
2:外部からアドバイスや意見をもらう
新規事業の開発を円滑に進めていくためには、時には外部からの意見を柔軟に取り入れることも大切。
具体的には、他社の経営者や新規事業の担当者に意見を仰ぐことも視野に入れておきましょう。
また、コンサルを入れて新規事業を作っていくことも選択肢に入りますね。
このように、柔軟に外部の意見を取り入れる体制を作っておくことで、新規事業の商品やサ−ビスを魅力的なものにバージョンアップさせられる可能性があるのです。
3:新規事業の枠組みを決める
新規事業の基本として、「誰の」「何のために」「どうやって」という基準で新規事業の大枠を決めていく必要があります。
例えば、ビールグラスを作ることを想定してみましょう。
「仕事で疲れて帰ってきた40代のお父さん」に向けて、「より冷えた繊細な味わいを生み出すグラスが作りたい」と新規事業の目的をするとします。
すると、それを達成する方法として「薄口グラスと熱伝導が高い素材でグラスを作る」という製品イメージの骨格が完成するでしょう。
そして、定義した方法を達成するためにやるべきことを決めて、実際に実行していきます。
このように、新規事業を成功させるためには、大まかな製品イメージを決めてから、新規事業で生み出す細かい商品の詳細について掘り下げていくことが重要です。
4:市場の需要をマクロとミクロの両面から検討する
新規事業で開発する商品やサービスの大枠が決まれば、今度はマーケット分析をしていきます。
この段階で大事なことは、マーケット全体の傾向や流行を捉えるマクロ視点でのマーケット分析と、個人の消費傾向から本当に必要なものや潜在的なニーズを知るミクロ視点でのマーケット分析です。
マーケット分析には、数値化できる”定数調査”とアンケートや電話、インタビューのように数値化できない”定数調査”があります。
これらの2種類のマーケット調査を効果的に活用して、マクロ・ミクロ両面でのマーケット調査で、市場の需要をうまく見つけていきましょう。
5:サービスを作るための環境を整える
新規事業に最低限必要なものは、以下の3つです。
- 新規事業を実行していくためのチーム
- 新規事業を開発していくための資金
- 新規事業を開発するための知識
新規事業を成功させる上で、最も基本的な要素はお金と知識でしょう。
これらの要素が揃った上で、新規事業開発に必要なチーム作りをしていくことが新規事業には必要不可欠だといえます。
また、商品やサービスを売るためには、WEBでの集客が有効な顧客の獲得方法です。LPを作成して、WEBサイトに訪問した人に積極的にアピールしていきます。
その結果、新規事業で開発した商品をより効率的に販売して、商品やサービスの知名度を同時に高めていく効果が期待できます。
6:新規事業の行動計画を立案する
事前に決めておいた新規事業の大枠をもとに、実際の新規事業の行動計画を決めていきましょう。
新規事業を失敗させないためには、マーケット調査や問題解決に向けた適切な行動を選択していくことが重要ですね。
新規事業で失敗しないために必要な3つのこと
新規事業で失敗しないために必要なことは、以下の3点にまとめられます。
- 採算が取れない場合には撤退も視野に入れる
- 新規事業のチームの人数は適正な人数に設定する
- 新規事業が参入する機会を逃さない
新規事業で失敗しないためにも、これらの点についておさえておきましょう。
1:採算が取れない場合には撤退も選択肢に入れる
新規事業の約9割は失敗すると言われているので、新規事業を立案しても思うように採算が取れないケースも珍しくありません。
将来的に採算が取れる可能性がある場合であれば、事業を継続していく方針で良いでしょう。
しかし、長期間に渡って赤字で、将来性も怪しいと感じるようであれば、撤退の選択肢も考えるべきです。
新規事業にどれだけのお金や時間を費やしても、それが世間に受け入れられなければ、赤字を垂れ流すだけになってしまうでしょう。
それでは、企業と消費者双方にとってメリットが無い選択肢になってしまいます。
2:新規事業のチームの人数は適正な人数に設定する
新規事業で失敗しないためには、チームの人数を適切な人数に設定することが肝心です。
新規事業はいかにスピード感や感受性を持って、事業を動かしていけるかが重要といえます。
そのため、大人数のチームだと思うように新規事業が立ち上げられない場合があるのです。
また、その反対に、必要とされる人数よりも極端にチームメンバーが少ないと、新規事業の立ち上げが遅くなって、マーケットのニーズに乗り遅れてしまう可能性もあります。
そのため、新規事業のチームは、適正な人数である必要があるのです。
3:新規事業が参入する機会を逃さない
新規事業で失敗してしまうケースとして、「必要なタイミングに新規事業が間に合わなかった」ということが考えられます。
いくら新規事業の成功確率が高くても、タイミング次第では失敗してしまう可能性もあるのです。
そのため、新規事業の成功には、迅速な判断が下せる決断力が重要だといえます。
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まとめ:新規事業に必要な6つのことを知って、自社の利益を拡大する事業を展開していこう
この記事では、新規事業で必要な6つのことを解説。それに加えて、失敗しないための3つのポイントについても解説しました。
新規事業は企業を発展させていくためには、必要不可欠な要素です。失敗する確率が9割と言われる新規事業ですが、きちんとポイントをおさえて準備をしておけば、成功する可能性は十分にあります。
新規事業に必要なことをきちんと準備して、新規事業が失敗しないような行動をしていきましょう。
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