雑貨デザイナーは、あらゆる日常雑貨をデザインする仕事です。
企業規模の大小によって企画から携わる場合と、デザイナーとして専任する場合があります。
この記事では、生活に密接に関わる雑貨デザイナーに関心がある方向けにご紹介しています。
目次
雑貨デザイナーってなに?
文房具女子という言葉を聞いたことはないでしょうか。
女子を中心にニーズをとらえた秀逸なデザインの文房具が人気となり、文房具女子博というイベントがメディアにも取り上げられるようになりました。
また、ときおりダイソーやホームセンターなどの便利グッズが取り上げられる場面を目にすることも多いかと思います。
そういった話題性の高いものからトイレ雑貨や台所雑貨などの身近なもの、インテリア雑貨やメイク雑貨など、あらゆる雑貨のデザインに携わる仕事が雑貨デザイナーです。
雑貨デザイナーの将来性
求職時に雑貨デザイナーという名称で募集が出ているとは限りません。
求人サイトを見ると、営業や商品企画デザイナーとしての募集が多い印象です。
デザインだけでなく、企画から商品化までの一連の仕事ができる人材が求められています。
求人は普通のアルバイトのような時給から契約社員、正社員と様々な募集形態があります。正社員で採用された場合、通常の新卒と同じかそれより低い月給の場合が多いようです。
しかし、文房具や便利グッズがメディアに取り上げられるように、大人気商品になる前例も数多くあります。
雑貨デザイナーのセンスとアイデア次第では、大ヒットを生み出す可能性は充分にあり、活躍が期待されます。
雑貨デザイナーの年収
求人サイトを見ると、雑貨デザイナーの平均年収は300万円~400万円が多く、高くても500万円ほどです。よほどの経験や実績があれば800万円という可能性もあります。
初任給は17万円前後~20万円前後が多いようです。
雑貨デザイナーの仕事内容
企業規模が大きく、取り扱う商品が多い場合は雑貨デザイナーとしてデザイン専任となります。
企業規模が小さい場合は、雑貨デザイナーが企画からデザインまでの一連に携わることになります。
以下では雑貨デザイナーが企画から担当する場合の流れをご紹介します。
商品の企画
需要とターゲット層、ライバルとの差別化などを想定した上で商品の企画書を作成します。
市場リサーチ
雑貨店やネットショップ、メディアで取り上げられる人気商品などを調べます。
人気の理由や傾向を探り、自社商品のデザインの参考とします。
デザインのラフ案
企画とリサーチを通しデザイン案が見えてきたところで、複数のラフ画を描画します。
上司やチームから意見をもらい、修正しながらデザインを固めていきます。
プレゼンテーション
決済権をもつ担当者にプレゼンテーションを行います。
具体的にイメージできるように類似品を改造したり、模型を作成することもあります。
仕様書や設計図の作成
デザインが決定したら、工場への発注のための仕様書や設計図を作成します。
工場発注
設計図などをもとに、工場で試作品が作成されます。
試作品を確認し、デザインの修正や変更を加えます。
問題がなければ本格的に生産し、販売の流れとなります。
雑貨デザイナーに必要なスキル
雑貨デザイナーになるために、必須な資格はありません。
しかし、以下のようにあった方がいいスキルはあります。
技術的なスキル
- Photoshop
- イラストレーター
- マイクロソフトOffice
- CAD
特に重視されるのがフォトショップやイラストレーターなどのグラフィックソフトです。
CADは3Dのイメージ図を作成するために使います。
これらはデザインをする仕事上、なくてはならない技術といえます。
そのほかプレゼンテーションや企画書を作成するために、オフィスソフトの扱いも必要となります。
個人的なスキル
- 画力やセンス
- リサーチする力やアイデア力
- コミュニケーション力
- 専門知識を勉強する姿勢
デザイナーとしてデザイン案を描くために画力やセンスはなくてはなりません。
常に人気商品をチェックし、日頃からセンスを磨くことが大切です。
上司や工場との打ち合わせや交渉をすることも想定し、情報を間違いなく伝えられるコミュニケーション力も重要です。
雑貨デザイナーを目指すなら
- 美術・芸術系の大学
- 専門学校
デザインや工芸を学べる大学もしくは専門学校に進学し、様々な技術や資格を取得して就職する流れが一般的です。
学ぶ学校によっては現役のデザイナーが講師をしていたり、現場の生の情報が得られたりと、多くの機会に恵まれるでしょう。
関連:「エディトリアルデザイナーの仕事内容・現状から将来性まで詳しく解説!」
まとめ
雑貨デザイナーは日常的に使用するあらゆる雑貨をデザインする仕事です。
自身のセンスと発想力で、爆発的なヒット商品を世に送り出す可能性は十分にあります。
常日頃からリサーチし、勉強する姿勢も大切です。
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