ユーザー体験向上の秘訣|ヒューリスティック評価とは

  • 2025.9.27
  • UI/UXwebデザインユーザビリティ
  • デザイン

「なんか使いにくい…」その原因、専門家の視点でサッと見つけませんか?

「うちのサイト、デザインは悪くないはずなのに、なぜかコンバージョンに繋がらない…」「ユーザーから『使い方が分かりにくい』という声が…」Web担当者なら、一度はこんな悩みに頭を抱えたことがあるのではないでしょうか?実はそれ、ユーザー体験(UX)に潜む小さな“トゲ”が原因かもしれません。この“トゲ”を見つけ出し、改善の糸口を掴むための強力な武器が、今回ご紹介するヒューリスティック評価です。

「また専門用語か…」なんて身構える必要はありません。一言で言えば、これは「ユーザビリティの専門家による、UIの健康診断」のようなもの。ユーザーにテストしてもらう前に、経験豊富な専門家が「使いやすさの原則」に沿ってサイトやアプリをチェックし、問題点を洗い出す手法なんです。この記事では、ヒューリスティック評価とは何か?という基本から、具体的なやり方、そして改善に繋げるための秘訣まで、現場のプロが徹底的に、そしてどこよりも分かりやすく解説していきます!

ヒューリスティック評価とは?ユーザビリティテストとの違いも解説

もう少し詳しく見ていきましょう。ヒューリスティック評価は、UI/UXデザインの専門家が、「ヒューリスティックス」と呼ばれる、これまでの経験から導き出されたユーザビリティに関する経験則(チェックリストのようなもの)を基準に、製品やサービスのUIが使いやすいかどうかを評価する手法です。複数の評価者がそれぞれの視点で評価し、問題点をリストアップしていくのが一般的ですね。

ここでよく混同されるのが「ユーザビリティテスト」です。両者の最大の違いは、誰が評価するか。ユーザビリティテストが「実際のユーザー」にタスクを実行してもらい、行動を観察するのに対し、ヒューリスティック評価は「専門家」が経験則に基づいて評価します。どっちが良いという話ではなく、得意なことが違うんです。

評価手法評価者メリットデメリット
ヒューリスティック評価専門家低コスト・短期間で実施可能、網羅的に問題を発見しやすい専門家のスキルに依存する、実際のユーザーの感情は分からない
ユーザビリティテスト実際のユーザーユーザーのリアルな課題や感情が分かる、想定外の問題を発見できるコストと時間がかかる、リクルーティングが大変

開発の初期段階で専門家がサッと問題点を洗い出すのがヒューリスティック評価、プロトタイプやリリース後に実際のユーザーの声を聞くのがユーザビリティテスト、というようにフェーズによって使い分けるのが賢いやり方です。

なぜ今ヒューリスティック評価が必要?メリット・デメリットを正直に話します

「専門家に頼むなんて、お金がかかりそう…」そう思う気持ち、よく分かります。でも、ヒューリスティック評価が多くのプロジェクトで採用されるのには、確かな理由があるんです。

✅ メリット:コストパフォーマンスの高さ

最大のメリットは、なんといってもコストパフォーマンスの高さ。ユーザーテストのように被験者を集める必要がなく、数名の専門家が数時間〜数日で評価できるため、時間とコストを大幅に節約できます。開発の早い段階で致命的な問題を発見できれば、後の手戻りを防ぎ、結果的に開発コスト全体の削減にも繋がる。これって、すごく大きな価値だと思いませんか?ヒューリスティック評価にかかる費用は、Webサイト制作全体の費用相場から見ても、手戻りをなくすための賢い先行投資と言えるでしょう。

❌ デメリット:専門家への依存

一方で、もちろんデメリットもあります。それは、評価が専門家のスキルや経験に大きく依存すること。経験の浅い人が評価すると、表面的な問題しか見つけられなかったり、逆に重要でない点を過剰に指摘してしまったりする可能性があります。また、あくまで専門家の視点なので、「実際のユーザーがどう感じるか」という感情的な側面までは分かりません。

結局のところ、ヒューリスティック評価は万能薬ではないんです。しかし、Webサイトやアプリが抱えるユーザビリティ上の問題点を「素早く」「網羅的に」「比較的安価に」洗い出すための、非常に有効な第一歩と言えるでしょう。

実際の改善事例を見たい方は → UI/UX改善の成功事例&失敗から学ぶポイント

評価の心臓部!ニールセン博士の「ユーザビリティ10原則」をサクッと理解

ヒューリスティック評価の基準として最も有名なのが、ユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセン博士が提唱した「10のユーザビリティヒューリスティックス」です。これ、ちょっとカタい言葉ですけど、要は「良いUIが満たすべき10の心得」みたいなもの。ここでは、現代のWebサイトやアプリの事例を交えながら、分かりやすく解説しますね。

  1. 1 システム状態の可視性: 今どういう状況か、すぐ分かるか?(例:読み込み中のプログレスバー)
  2. 2 システムと実世界の一致: ユーザーが普段使う言葉や概念を使っているか?(例:ゴミ箱アイコン)
  3. 3 ユーザーの主導権と自由: 間違えても簡単に元に戻せるか?(例:「元に戻す」ボタン)
  4. 4 一貫性と標準: サイト内でデザインや言葉遣いが統一されているか?
  5. 5 エラーの防止: そもそも間違いが起こらないように設計されているか?
  6. 6 記憶させず、見ればわかるように: ユーザーに操作方法を覚えさせない工夫があるか?
  7. 7 柔軟性と効率性: 熟練者向けのショートカット機能などがあるか?
  8. 8 美的で最小限のデザイン: 余計な情報がなく、スッキリしているか?最新のアプリデザイントレンドでも、このシンプルさは重要な潮流です。
  9. 9 エラーからの回復: エラーメッセージが分かりやすく、解決策を示しているか?
  10. 10 ヘルプとドキュメント: ヘルプは探しやすいか?簡潔で分かりやすいか?

全部を完璧に満たすのは難しいですが、これらの視点を持つだけで、サイトの見え方がガラッと変わるはずですよ。

実践!ヒューリスティック評価の進め方と簡易チェックリスト

「じゃあ、具体的にどう進めるの?」という声が聞こえてきそうですね。基本的な流れはシンプルです。

  1. 準備フェーズ: 評価の目的と範囲を明確にします。「購入フローの離脱率を改善したい」など、具体的なゴールを設定しましょう。そして、評価者(3〜5名が理想)と、先ほどの10原則のような評価基準を決めます。
  2. 実施フェーズ: 各評価者が、ユーザーになりきってサイトやアプリを操作しながら、評価基準に照らして問題点をどんどんリストアップしていきます。この時、「どの画面で」「何が」「なぜ問題なのか」「深刻度はどれくらいか」を具体的に記録するのがポイントです。
  3. レポート作成: 各評価者から挙がった問題点を集約し、一覧にまとめます。重複する意見を整理し、深刻度や改善の緊急度で優先順位をつけ、改善提案と共にレポートとして提出します。

「自社でも一度試してみたい!」という方向けに、簡易的なチェックリストを用意しました。ぜひ、ご自身のサイトを見ながらチェックしてみてください。

評価観点チェック項目Yes/No
分かりやすさ専門用語が多すぎず、誰にでも理解できる言葉で書かれているか?
操作のしやすさクリックできる場所が直感的に分かり、迷わず操作できるか?
一貫性ページによってボタンのデザインや配置がバラバラになっていないか?
エラー対応フォーム入力でエラーが出た時、どこが悪いか具体的に示してくれるか?
情報へのアクセス探している情報に3クリック以内でたどり着けるか?

💡 評価して終わりはNG!改善に繋げる「次の一手」が超重要

多くの現場で見てきた“もったいない”ケースが、立派な評価レポートを作って満足してしまうこと。ヒューリスティック評価は、問題点を見つけてからが本当のスタートです。ここが競合記事ではあまり語られていない、一番大事なポイントかもしれません。

まず、洗い出された問題点の優先順位付けが肝心。「すぐに直せるけど効果は小さいもの」と「修正は大変だけど効果は絶大なもの」をマトリクスで整理し、どこから着手すべきか戦略を立てます。ROI(投資対効果)の視点が欠かせません。

次に、改善案の具体化です。単に「ここのボタンが分かりにくい」ではなく、「ボタンのラベルを『詳細』から『無料ではじめる』に変更し、色を赤にする」といったレベルまで具体的に落とし込みます。A/Bテストで効果を検証するのも良いでしょう。

そして意外と見落とされがちなのが、開発チームへの共有方法。専門家が書いたレポートをそのまま渡しても、エンジニアやデザイナーには意図が伝わりにくいことがあります。「なぜこの修正が必要なのか」という背景(ユーザビリティ原則やビジネス目標)を丁寧に説明し、チーム全体で課題意識を共有することが、スムーズな改善プロセスの鍵を握るのです。

理論と実践の架け橋!picks designの改善事例

「理論は分かったけど、実際どうなの?」と思いますよね。私たちpicks designが手掛けた事例を少しご紹介します。

建設業界の職人さん向けマッチングアプリを運営するある企業のサービスサイトリニューアルでは、まさにヒューリスティック評価の観点が活かされています。リニューアル前は情報が多岐にわたり、ユーザーが求める情報にたどり着きにくいという課題がありました。そこで私たちは、ニールセンの原則でいう『原則2:システムと実世界の一致』や『原則6:記憶しなくても、見ればわかるようにする』に基づき、ユーザー(職人さんや企業)の言葉で情報を再整理し、直感的なUIへと刷新しました。結果として、ユーザーが迷わずサービス内容を理解し、スムーズにアプリダウンロードへ繋がる導線を設計できました。これは、専門家の視点で課題を構造的に捉え、改善に繋げた好例と言えます。

もし、あなたのサイトが「使いにくい」「コンバージョンが上がらない」といった課題を抱えているなら、一度専門家によるユーザビリティ評価を検討してみてはいかがでしょうか。私たちpicks designでは、お客様のビジネス課題に寄り添ったUI/UX改善のご提案が可能です。

まとめ:UX改善の第一歩を踏み出そう

さて、ヒューリスティック評価について、その正体から実践のコツまで一気にお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

ヒューリスティック評価は、決して難しい魔法ではありません。

ユーザーが快適にサービスを使えるようにするための、体系化された「おもてなしの心」をチェックする作業です。完璧なサイトなんて存在しません。大切なのは、常にユーザーの視点に立ち、小さな“トゲ”を見つけては改善を繰り返していく継続的な姿勢です。

この記事を読んで、「うちのサイトも一度、健康診断を受けてみたいな」と思っていただけたら嬉しいです。まずは、先ほど紹介した簡易チェックリストを使って、ご自身のサイトを眺めてみてください。

きっと、これまで気づかなかった改善のヒントが見つかるはずです。

そして、もし専門家の力が必要だと感じたら、

いつでも私たちにご相談ください。

一緒に、ユーザーから愛されるサービスを育てていきましょう!

UIUXデザイン実績
  • 2025.9.27
  • UI/UXwebデザインユーザビリティ
  • デザイン

「なんか使いにくい…」その原因、専門家の視点でサッと見つけませんか?

「うちのサイト、デザインは悪くないはずなのに、なぜかコンバージョンに繋がらない…」「ユーザーから『使い方が分かりにくい』という声が…」Web担当者なら、一度はこんな悩みに頭を抱えたことがあるのではないでしょうか?実はそれ、ユーザー体験(UX)に潜む小さな“トゲ”が原因かもしれません。この“トゲ”を見つけ出し、改善の糸口を掴むための強力な武器が、今回ご紹介するヒューリスティック評価です。

「また専門用語か…」なんて身構える必要はありません。一言で言えば、これは「ユーザビリティの専門家による、UIの健康診断」のようなもの。ユーザーにテストしてもらう前に、経験豊富な専門家が「使いやすさの原則」に沿ってサイトやアプリをチェックし、問題点を洗い出す手法なんです。この記事では、ヒューリスティック評価とは何か?という基本から、具体的なやり方、そして改善に繋げるための秘訣まで、現場のプロが徹底的に、そしてどこよりも分かりやすく解説していきます!

ヒューリスティック評価とは?ユーザビリティテストとの違いも解説

もう少し詳しく見ていきましょう。ヒューリスティック評価は、UI/UXデザインの専門家が、「ヒューリスティックス」と呼ばれる、これまでの経験から導き出されたユーザビリティに関する経験則(チェックリストのようなもの)を基準に、製品やサービスのUIが使いやすいかどうかを評価する手法です。複数の評価者がそれぞれの視点で評価し、問題点をリストアップしていくのが一般的ですね。

ここでよく混同されるのが「ユーザビリティテスト」です。両者の最大の違いは、誰が評価するか。ユーザビリティテストが「実際のユーザー」にタスクを実行してもらい、行動を観察するのに対し、ヒューリスティック評価は「専門家」が経験則に基づいて評価します。どっちが良いという話ではなく、得意なことが違うんです。

評価手法評価者メリットデメリット
ヒューリスティック評価専門家低コスト・短期間で実施可能、網羅的に問題を発見しやすい専門家のスキルに依存する、実際のユーザーの感情は分からない
ユーザビリティテスト実際のユーザーユーザーのリアルな課題や感情が分かる、想定外の問題を発見できるコストと時間がかかる、リクルーティングが大変

開発の初期段階で専門家がサッと問題点を洗い出すのがヒューリスティック評価、プロトタイプやリリース後に実際のユーザーの声を聞くのがユーザビリティテスト、というようにフェーズによって使い分けるのが賢いやり方です。

なぜ今ヒューリスティック評価が必要?メリット・デメリットを正直に話します

「専門家に頼むなんて、お金がかかりそう…」そう思う気持ち、よく分かります。でも、ヒューリスティック評価が多くのプロジェクトで採用されるのには、確かな理由があるんです。

✅ メリット:コストパフォーマンスの高さ

最大のメリットは、なんといってもコストパフォーマンスの高さ。ユーザーテストのように被験者を集める必要がなく、数名の専門家が数時間〜数日で評価できるため、時間とコストを大幅に節約できます。開発の早い段階で致命的な問題を発見できれば、後の手戻りを防ぎ、結果的に開発コスト全体の削減にも繋がる。これって、すごく大きな価値だと思いませんか?ヒューリスティック評価にかかる費用は、Webサイト制作全体の費用相場から見ても、手戻りをなくすための賢い先行投資と言えるでしょう。

❌ デメリット:専門家への依存

一方で、もちろんデメリットもあります。それは、評価が専門家のスキルや経験に大きく依存すること。経験の浅い人が評価すると、表面的な問題しか見つけられなかったり、逆に重要でない点を過剰に指摘してしまったりする可能性があります。また、あくまで専門家の視点なので、「実際のユーザーがどう感じるか」という感情的な側面までは分かりません。

結局のところ、ヒューリスティック評価は万能薬ではないんです。しかし、Webサイトやアプリが抱えるユーザビリティ上の問題点を「素早く」「網羅的に」「比較的安価に」洗い出すための、非常に有効な第一歩と言えるでしょう。

実際の改善事例を見たい方は → UI/UX改善の成功事例&失敗から学ぶポイント

評価の心臓部!ニールセン博士の「ユーザビリティ10原則」をサクッと理解

ヒューリスティック評価の基準として最も有名なのが、ユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセン博士が提唱した「10のユーザビリティヒューリスティックス」です。これ、ちょっとカタい言葉ですけど、要は「良いUIが満たすべき10の心得」みたいなもの。ここでは、現代のWebサイトやアプリの事例を交えながら、分かりやすく解説しますね。

  1. 1 システム状態の可視性: 今どういう状況か、すぐ分かるか?(例:読み込み中のプログレスバー)
  2. 2 システムと実世界の一致: ユーザーが普段使う言葉や概念を使っているか?(例:ゴミ箱アイコン)
  3. 3 ユーザーの主導権と自由: 間違えても簡単に元に戻せるか?(例:「元に戻す」ボタン)
  4. 4 一貫性と標準: サイト内でデザインや言葉遣いが統一されているか?
  5. 5 エラーの防止: そもそも間違いが起こらないように設計されているか?
  6. 6 記憶させず、見ればわかるように: ユーザーに操作方法を覚えさせない工夫があるか?
  7. 7 柔軟性と効率性: 熟練者向けのショートカット機能などがあるか?
  8. 8 美的で最小限のデザイン: 余計な情報がなく、スッキリしているか?最新のアプリデザイントレンドでも、このシンプルさは重要な潮流です。
  9. 9 エラーからの回復: エラーメッセージが分かりやすく、解決策を示しているか?
  10. 10 ヘルプとドキュメント: ヘルプは探しやすいか?簡潔で分かりやすいか?

全部を完璧に満たすのは難しいですが、これらの視点を持つだけで、サイトの見え方がガラッと変わるはずですよ。

実践!ヒューリスティック評価の進め方と簡易チェックリスト

「じゃあ、具体的にどう進めるの?」という声が聞こえてきそうですね。基本的な流れはシンプルです。

  1. 準備フェーズ: 評価の目的と範囲を明確にします。「購入フローの離脱率を改善したい」など、具体的なゴールを設定しましょう。そして、評価者(3〜5名が理想)と、先ほどの10原則のような評価基準を決めます。
  2. 実施フェーズ: 各評価者が、ユーザーになりきってサイトやアプリを操作しながら、評価基準に照らして問題点をどんどんリストアップしていきます。この時、「どの画面で」「何が」「なぜ問題なのか」「深刻度はどれくらいか」を具体的に記録するのがポイントです。
  3. レポート作成: 各評価者から挙がった問題点を集約し、一覧にまとめます。重複する意見を整理し、深刻度や改善の緊急度で優先順位をつけ、改善提案と共にレポートとして提出します。

「自社でも一度試してみたい!」という方向けに、簡易的なチェックリストを用意しました。ぜひ、ご自身のサイトを見ながらチェックしてみてください。

評価観点チェック項目Yes/No
分かりやすさ専門用語が多すぎず、誰にでも理解できる言葉で書かれているか?
操作のしやすさクリックできる場所が直感的に分かり、迷わず操作できるか?
一貫性ページによってボタンのデザインや配置がバラバラになっていないか?
エラー対応フォーム入力でエラーが出た時、どこが悪いか具体的に示してくれるか?
情報へのアクセス探している情報に3クリック以内でたどり着けるか?

💡 評価して終わりはNG!改善に繋げる「次の一手」が超重要

多くの現場で見てきた“もったいない”ケースが、立派な評価レポートを作って満足してしまうこと。ヒューリスティック評価は、問題点を見つけてからが本当のスタートです。ここが競合記事ではあまり語られていない、一番大事なポイントかもしれません。

まず、洗い出された問題点の優先順位付けが肝心。「すぐに直せるけど効果は小さいもの」と「修正は大変だけど効果は絶大なもの」をマトリクスで整理し、どこから着手すべきか戦略を立てます。ROI(投資対効果)の視点が欠かせません。

次に、改善案の具体化です。単に「ここのボタンが分かりにくい」ではなく、「ボタンのラベルを『詳細』から『無料ではじめる』に変更し、色を赤にする」といったレベルまで具体的に落とし込みます。A/Bテストで効果を検証するのも良いでしょう。

そして意外と見落とされがちなのが、開発チームへの共有方法。専門家が書いたレポートをそのまま渡しても、エンジニアやデザイナーには意図が伝わりにくいことがあります。「なぜこの修正が必要なのか」という背景(ユーザビリティ原則やビジネス目標)を丁寧に説明し、チーム全体で課題意識を共有することが、スムーズな改善プロセスの鍵を握るのです。

理論と実践の架け橋!picks designの改善事例

「理論は分かったけど、実際どうなの?」と思いますよね。私たちpicks designが手掛けた事例を少しご紹介します。

建設業界の職人さん向けマッチングアプリを運営するある企業のサービスサイトリニューアルでは、まさにヒューリスティック評価の観点が活かされています。リニューアル前は情報が多岐にわたり、ユーザーが求める情報にたどり着きにくいという課題がありました。そこで私たちは、ニールセンの原則でいう『原則2:システムと実世界の一致』や『原則6:記憶しなくても、見ればわかるようにする』に基づき、ユーザー(職人さんや企業)の言葉で情報を再整理し、直感的なUIへと刷新しました。結果として、ユーザーが迷わずサービス内容を理解し、スムーズにアプリダウンロードへ繋がる導線を設計できました。これは、専門家の視点で課題を構造的に捉え、改善に繋げた好例と言えます。

もし、あなたのサイトが「使いにくい」「コンバージョンが上がらない」といった課題を抱えているなら、一度専門家によるユーザビリティ評価を検討してみてはいかがでしょうか。私たちpicks designでは、お客様のビジネス課題に寄り添ったUI/UX改善のご提案が可能です。

まとめ:UX改善の第一歩を踏み出そう

さて、ヒューリスティック評価について、その正体から実践のコツまで一気にお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

ヒューリスティック評価は、決して難しい魔法ではありません。

ユーザーが快適にサービスを使えるようにするための、体系化された「おもてなしの心」をチェックする作業です。完璧なサイトなんて存在しません。大切なのは、常にユーザーの視点に立ち、小さな“トゲ”を見つけては改善を繰り返していく継続的な姿勢です。

この記事を読んで、「うちのサイトも一度、健康診断を受けてみたいな」と思っていただけたら嬉しいです。まずは、先ほど紹介した簡易チェックリストを使って、ご自身のサイトを眺めてみてください。

きっと、これまで気づかなかった改善のヒントが見つかるはずです。

そして、もし専門家の力が必要だと感じたら、

いつでも私たちにご相談ください。

一緒に、ユーザーから愛されるサービスを育てていきましょう!

UIUXデザイン実績