「新規事業の企画書とは?」と聞かれたら具体的に答えられる人はいますか?
実は他の事業企画書とは少し異なり、新規事業の企画書は、検討すべき範囲が広いのが特徴的です。
ここでは新規事業の企画書を作成する際、意識するポイントをまとめてみました。
社内のルールや業界次第では、検討すべき項目は違うと思いますので、参考として読んでいただければ幸いです。
目次
そもそも企画書とは?
企画書とは、アイデアを形にする際誰が見てもわかるようにまとめたものとなります。
企画のアイデアは、思いついただけで実現することは難しいでしょう。
他人にも理解され、最終的には賛同を得ることが必要となるのです。さらに、企画に費やすコストや見込まれる収益など、実現性を表現することも求められます。
企画書というものは成功するための設計図であるので、多くの人に伝えるためにも文書の形で練ることが必須となります。
新規事業の企画書の書き進め方
企画書の重要性は理解いただけたでしょうか?ここでは実際の書き方について説明していきます。
経営陣に認められ、融資する銀行も納得させることも可能である企画書にはポイントがあるのです。是非参考にしていただければ幸いです。
・推測できる市場規模を調べる
年齢や地域などで区分したやターゲット顧客、現在顧客の問題を解決している代替商品の内容など、想定される競合商品などを調べていきます。
新規事業を始めた当初は、市場規模が予想できないことがほとんどです。
基本的な情報で推定するしかありません。
「ではどうやって予想するの?」と思う方もいますので、ここではよく使われる計算方法である「市場規模 = 顧客の数 × 代替方法と競合する頻度 × 単価」を紹介します。
- 顧客の数 (市場にいるターゲット顧客の総数を示します)
- 代替方法と競合する頻度 (代替商品を変える際の年数などを指します)
- 単価 (新規事業が提供するときの単価です)
条件によって結果は異なりますが、計算方法の式は覚えておくと良いでしょう。
・社内の課題を見つける
新規事業の企画を実際に立ち上げるのであれば、課題となることは全て明らかにしていきましょう。
企画を進めていく過程で、人員の確保などさらなる市場調査が必要な場面に遭遇します。新規事業の企画書を述べた後に、解決する課題を述べる習慣を取り入れましょう。
例としては
- テクノロジーや技術
- 人員リソースの確保
- 追加市場調査
- 投資対効果のシミュレーション
などが挙げられます。
・アイデアが顧客にうけると思う理由を揃える
新しい付加価値を提供する際、顧客に対する本質的な課題を述べる必要があります。
発想を転換したポイントや、画期的なポイントなど、アイデアが出た時の感情がでたら「なぜこんな感情になったのか?」と疑問を持ちましょう。
閃きからくる顧客価値の視点はなかなか出ないため、仮にたくさん出てきたら大切に覚えておくと効果的です。
顧客の課題が解決されない理由を考える場合は、
- 業界の商慣行が影響している?
- 顧客の思い込みがあるのではないか?
と複数の視点から考えることが重要です。
・競合に勝てる要素も見つける
他社にまねされないものを見つけていきましょう。
競わない理由を述べることで納得性を高められます。
新規事業が成長を続けるためには、ライバル企業に真似られない仕組みが必要です。ライバル企業の動向、リソースなどから、彼ら自社に追いつかない理由を説明するようにしましょう。
・期待できる効果も調べる
市場シェア?などで社内の課題認識と整合させておきましょう。ここが曖昧な内容になっていては、新規事業を企画する目的が見えなくなります。
どの程度の効果が見込めるのかを数値で測れたら効果的です。
新規事業らしくインパクトの大きさを共有するのが第一の目的なため、計算のロジックなどがわかる程度を意識していきましょう。
・売れる仕組みも考える
これまで述べてきたことを完璧にしたところで、実現できなければ無駄になります。
まずは、売れるしくみとしてどんな項目を実現すべきかといった実現方法を考えていきましょう。
具体的に検討すべき項目は以下の通りになります。
- 商品やサービス
- 販売チャネル
- 品質やグレード
- 価格
- アフターサービス
など。
新規事業の内容次第では、全ての項目をゼロから考える必要などありません。
すでに社内で売れる仕組みが整っているのであれば、積極的に活かしましょう。
関連:「新規事業の成功に必要なことって?6つのポイントについて紹介」
まとめ
いかがだったでしょうか?難易度の高い新規事業の企画書も、ポイントを先に意識しながら作成することで負担が減ります。
今回述べた項目を意識しながら作成することで、初心者の方でも人から反応が取れる企画書が作成可能となります。
参考程度に活かしていただけると幸いです。
もし、新規事業企画書の作成の前に、アイデア出しで苦戦されているなら外部に相談するのも1つの手段です。誰かに相談してみると、見える答えも存在します。
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