最近は業務効率の改善や、ユーザーの利便性向上などさまざまな用途でシステムの導入を進める企業が増えています。
実際にシステム開発を依頼する際、「どのように開発が行われるか」といったシステム開発の基礎知識を知っておくとポイントが整理できスムーズに依頼できるでしょう。
本記事では、システム開発の意味や依頼時に知っておくべき基礎知識を解説します。
目次
システム開発とは?
システム開発りは、企業の業務がより効率よく行えるための「仕組み作り」を行うことです。
またシステムを利用するユーザーの体験や、UI.UXを向上し利便性を高める目的でシステム開発を行うケースも多いでしょう。
システム開発を行う理由
企業がビジネスを展開するうえでは、さまざまな課題・問題点を解決する必要があります。
システム開発を行う理由として、具体的に下記の課題を解決するのに役立ちます。
[システム開発の目的]
- 商品開発・新規事業の展開
- 業務を効率化させコストを抑える
- UI.UXの向上による差別化
- 法令・コンプライアンスの遵守
- 経営の効率化に向けた統廃合など
このように取組む課題や開発すべきシステムは企業ごとに異なりますが、とくにUI.UXの向上は他社との差別化の意味で重要な要素と言えるでしょう。
システム開発の種類について
システム開発の手法には、制作するシステムの種類や開発期間、開発会社のスタイルによって種類が異なります。
開発を依頼する際、どのような種類の制作が行われるのか事前に知っておくとよいでしょう。
- 「ウォーターフォール」
滝が上流から下流に流れるように、要件定義〜リリースまで順序立てて開発を行うスタイルです。
工程別に進捗を確認しやすく、コスト管理も行いやすい反面仕様変更など工程を一部変更する場合の調整が難しいケースもあります。
このため自社で運用目標をしっかり管理できる場合におすすめのスタイルです。
- 「アジャイル」
アジャイル=素速い意味合いがあり、細かい仕様を決めず全体の方向性だけを決めスタートするスタイルです。
開発するシステムの個別の機能をいくつかに分けて開発を行うため、仕様の調整などが臨機応変に対応できるメリットがあります。
一方で機能ごとに開発を進めるため、全体の進行具合いやスケジュール管理が難しい側面もあります。
ユーザーのニーズに合わせた開発が必要なWebサイト・アプリ開発に適したスタイルです。
- 「スパイラルモデル」
螺旋を意味するスタイルで、システムの機能をいくつかに分けて開発を行います。
また振り分けた単位ごとに要件定義〜評価までを繰り返し、システム全体を作り上げるため「スパイラル」と表現されています。
個別の機能など仕様変更にも対応でき、全体を計画的に進めることができる特徴があるため、予算のかかる大規模なプロジェクトに最適なスタイルと言えるでしょう。
- 「プロトタイピング」
システム開発の極めて早い段階で試作(プロトタイプ)を制作し、ユーザーと共同で開発を進めるスタイルです。
ユーザーと試作をもとに課題を修正できるため、ユーザー目線でUI.UXを高めることができます。
一方で試作を制作する費用や納期が掛かるため、新規開発やユーザー体験が重要なプロジェクトに向いたスタイルです。
- 「DevOps」
システム開発の担当者と運営者が共同で開発するスタイルです。
「Dev」=「Development」は開発側 「Ops」=「Operations」運営側
このようにシステム開発を大きく2つのチームに分け、それぞれの役割りや協力体制を築いていくスタイルです。
両チームが連携することで、UI.UXの向上や納期の短縮、システムの完成度を高めるメリットが生まれます。
他の方法と比べ比較的新しいスタイルのため、より柔軟な開発を試行錯誤できる環境に向いています。
システム開発の工程
先にご紹介しましたスタイルのちがいはありますが、システム開発の工程は共通しています。
開発の依頼前に、事前に工程や流れを知っておくことで課題・問題の修正もしやすくなるでしょう。
ここではシステム開発の工程をご紹介します。
要件定義
システム開発で最初に行う工程で、一番重要なポイントとなります。
要件定義ではユーザーに要望・意見をお伺いし、開発するシステムの条件を決める「要件定義書」を作成します。
次に経営者側に現状の課題や今後の見通しについて説明し、システムを管理する部署と業務の役割りや問題点について話し合います。
要件定義次第で今後のスケジュールや費用、最終的に仕上がるシステムが目指すUI.UXの完成度がある程度決まることになります。
このため充分なリサーチを行ったうえで策定することが大切です。
外部設計
システムの基本となる主な外部の構成を決める工程です。
- ハードウェア
サーバー・クライアントなど開発するシステムのハードウェアを決める作業です。
- ソフトウェア
システムを動かすプログラミング言語・ネットワークシステム・ミドルウェアなど使用するソフトウェアを決めます。
外部設計ではシステムを構成する画面など、ユーザーのUIに繋がる箇所も設計していきます。
内部設計
外部設計をおもとに詳細な仕様・設計を行う工程です。
システムで実際に操作する画面をどのような処理で行うか、内部の構造データを細かく定義していく作業でユーザーのUI.UXに繋がる要素でもあります。
プログラミング
内部設計の詳細をもとに、コーディングと呼ばれるプログラムを作成する工程です。
実際の作業では作業工程をバージョンで区切り、複数のプログラマーが管理しながら行うことが多いでしょう。
テスト
システムが指定したプログラム通りに動作するか実際にテストする工程です。
設計の際には想定外だった不具合や複数のプログラムを実行した場合に起こるバグなどを検証し、修正作業を行います。
この時、最初に指定した要件定義通りに実行できているかも都度検証します。
リリース(引き渡し)
テストが終了し、動作や品質が確保できた段階でユーザーに引き渡すリリースを行います。
リリース時は単にユーザーに引き渡すだけでなく、マニュアルや操作をレクチャーする動画を添えるなどUI.UXを高める施作も欠かせません。
システムを受け取るクライアント企業は、実際の動作を確認の上「検収」することで開発は終了となります。
運用・サポート
リリース後はシステムを継続して維持できるよう運用・サポートを実施していきます。
具体的にはUI.UXのフィードバック、バグチェックをもとに更新プログラムを提供するなど定期的なアップデートを適用します。
こうした運用・サポート面はクライアント側で用意する場合や、リソースを外注する場合などシステムの種類やコスト面を考慮しながら運用することになります。
このようにシステム開発では、工程ごとに必要な作業があります。
工程中、要件定義では開発するシステムのクオリティやUI.UXの満足度が決定する重要なポイントになりますので、覚えておきましょう。
システム開発時の費用・人員は?
システム開発では開発するプロジェクトごとに予算・納期が割当てされ、依頼先を決めていきます。
依頼先が決まれば、具体的に開発の概要を話し合う機会も増えるでしょう。
この時、制作に携わる人員や費用については、依頼先とミーティングしておくことをおすすめします。
まずは実際のシステム開発で作業を担当する人員についてご紹介します。
- プロジェクトマネージャー
プロジェクトの管理・マネジメント業務を担当する役職です。
システム開発の専門知識はもちろん、課題・問題解決に優れるなどさまざまなスキルが求められる分、コストも高い傾向があります。
- システムエンジニア
主に要件定義・設計・開発など技術全般を管理する役職です。
技術的な幅広い知識やビジネスの知識も豊富な方が担当しますので、プログラマー以上にコストが掛かります。
- プログラマー
開発するシステムのプログラム(コーディング)を担当するため、専門的なプログラミング言語や技術的なスキルが求められる役職です。
このようにシステム開発を依頼する際は、さまざまな役職の方が業務を担当します。
開発するシステムのプロジェクトや予算に合わせ、依頼先を決めていきましょう。
※あわせて読みたい
システム開発を依頼する際の注意点
システム開発を依頼する際に、とくに重要な注意点についてご紹介します。
要件定義に時間をかける
システム開発を依頼する、開発を請負う側双方に重要な項目に要件定義があります。
その理由として、要件定義の内容次第でUI.UXの設計が決まるためユーザー満足度、売上に影響するからです。
要件定義に時間をかけることで、競合他社との差別化に繋がりますので是非実践してみて下さい。
開発メンバーの特徴を把握する
システム開発を依頼する際、開発メンバーの特徴を把握することも大切です。
実際の開発では密なコミュニケーションを取ることになるため、信頼できるメンバーに依頼することが大切です。
費用を抑えすぎない
プロジェクトの予算や納期は限られていますが、費用を抑えすぎると求めるクオリティを保つことが難しいケースも多いでしょう。
このため依頼するシステム開発の規模や内容に対し、最適な費用について検討する必要があります。
システムの完成度次第で、ユーザーのUI.UXにおける満足度も異なるため、予算管理を配慮するように心掛けてください。
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まとめ
今回は、システム開発の意味や依頼時に知っておくべき基礎知識を解説しました。
システム開発を行う際の、種類や工程について詳しくご紹介しました。
また、開発時の工程や注意点についても依頼前に知っておくことで、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
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