デザインがもつ魅力を活用し問題を解決する「デザインコンサルティング」という職種が注目されています。
企業のブランディングやマーケティングに於いて、新たな付加価値を提供するアプローチするデザインコンサルティングとはどのような仕事なのでしょうか？
本記事では、デザインコンサルとはどのような仕事かを解説し、期待される革新性・仕事内容についてご紹介します。
目次
企業が注目するデザインコンサルとは？
デザインコンサルは、新たなマーケティング・問題解決の手法として多くの企業が注目する職種となっています。
まずはデザインコンサルとはどのような仕事なのかという疑問についてご紹介します。
デザイン思考がベース
デザインコンサルとはデザインがもつ魅力を活かし、クライアントの悩みを解決する手法です。
ただしこの場合のデザインとは造形や絵を描くなどの芸術的な創作ではなく、使用される「発想」がベースになります。
この問題解決のきっかけとなる発想を、「デザイン思考」と呼びます。
- デザイン思考のアプローチ方法
デザイン思考のアプローチ方法では例えば商品を販売する場合対象となる顧客を入念にリサーチし、顧客が本当に必要としている課題を掴みます。
そのうえで克服すべき課題を明確化し、アイデアをもとに試作・検証を重ね課題を解決します。
このアプローチ方法は一例であり、いくつかの行程を複数同時に仕掛ける場合や、試作からスタートする案件もあります。
デザインコンサル仕事の種類について
デザインコンサルの仕事はコンサルの内容によっては異なるため、請負う会社ごとに仕事の種類が異なります。
ここでは代表的なデザインコンサルの仕事の種類についてご紹介します。
- UI.UXデザイン
UI.UXデザインとは、ユーザー目線で問題解決を図る手法のことで、それぞれの意味は以下の内容になります。
- [ UX ] 顧客体験を創造する
UX・ユーザーエクスペリエンスとは、「顧客体験」を生み出す仕事です。
例えば商品を購入する際、従来の手法では顧客満足度は商品の内容や価格のみに絞られて来ました。
しかしUXでは商品を認知する段階から購入、使用するまでの一連のフローすべてが「顧客体験」として捉えます。
このため商品のアプローチ、店内の演出などすべての要素をUXとして認識することが基準となります。
- [ UI ] 直感的な分かりやすさを重視
一方のUI・ユーザーインターフェースとは、ユーザーにとっての「分かりやすさ」をデザインし顧客満足度を高めるアプローチ手法です。
例えばECサイトで購入を検討しているユーザーが、直感的に商品の内容を把握しスムーズに購入できるようサイトデザインを工夫するなどがUIの主な目的となります。
このようにUI.UXにはそれぞれ求められる役割りがありますが、UIは顧客満足度を高めるUXの一部の要素として捉えられる傾向にありますので、覚えておきましょう。
- コミュニケーションデザイン
企業・ブランドがユーザーにメッセージを伝える仕事を「コミュニケーションデザイン」と呼びます。
従来ユーザーに伝達する方法では広告がメインでしたが、情報が氾濫する現在、広告だけで関心を高めることは難しいと言えます。
このためコミュニケーションデザインでは、ユーザーの趣味・嗜好を分析しイメージを伝える最適なグラフィックや動画・文章などを用いブランディングを行う形式が主流になって来ています。
大手企業も採用する理由について
デザインコンサルは、最近ではコンサルティングファームがデザイン事業を展開するなど大手企業も採用する流れが加速しています。
その理由として、従来のコンサルティングファームの手法である課題を見つけ出し戦略を立案するだけでは他社との差別化が難しくなっている現状があります。
このため論理的な思考とともに感性・感覚に訴えるデザイン思考に注目が集まり、新たな付加価値を求める傾向が高まっています。
感性に訴えるアプローチとは？
デザインコンサルでは、ユーザーの趣味・嗜好をもとにUI.UXをはじめとする「感性に訴える」アプローチを実践する特徴があります。
ここではデザインコンサルでの感性に訴えるアプローチの特徴についてご紹介します。
- 潜在ニーズを生み出す
ユーザーの考え方や行動、発言などをもとに未だ顕在化されていない「潜在ニーズ」を抽出し、商品のデザイン・サービスやブランディングへの発想に変換します。
- 革新性はどこにあるか
従来からある概念や常識にとらわれない、全く新しい発想をもとにブランディング・マーケティングを行うことが大切です。
また、生み出した新たな価値観に革新性があるかという疑問について答える必要があります。
- プロトタイプの検証
デザイン思考に基づいた仮説をもとに、小さなスケールでプロトタイプを作成し、検証を行うプロセスです。
検証を行うことで、ユーザー自身も気付いていない潜在ニーズを意識することや、課題の発見に繋がります。
プロトタイプの検証では、ユーザーが抱える課題を克服し新たな商品・サービスやブランディングを完成させます。
このようにデザインコンサルでは、ユーザーが気付いていない潜在ニーズを拾い出し、感性に訴える新たな価値観を生み出すアプローチが実践されています。
従来の手法と異なる、新たな付加価値を生み出すデザインコンサルティングに注目していきましょう。
※合わせて読みたい
デザインコンサルを導入する方法は？
企業がデザインコンサルティングを行う場合、社内・社外からコンサルタントを導入する方法があります。
ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。
社内でコンサルを育成する
社内でコンサルタントを育成する方法では、デザインコンサルティングの特性に合わせた役割り、配置方法を検討する必要があります。
- 社内デザインコンサルの役割り
コンサルタントはフルタイム・契約いずれかで雇用され、おもに企業内のデザイン業務を担当します。
- デザインコンサルの配置方法
企業のデザイン部門専属として配置され、一般的には直期的なプロジェクトに参加し中心的な役割を担います。
1.コミュニケーションを取る
社内での業務を円滑に進めるため、社内にデザインコンサルタントを配置する目的を理解してもらうことが大切です。
このためチーム内でコミュニケーションを取り、役割分担やデザイン思考を高める方法について検討してみましょう。
2.配置する目的
デザインコンサルタントを配置する際、具体的な目的を定めることが大切です。
例えば以下の業務・目標を設定してみましょう。
- 新規ユーザーを獲得するWebサイトのランディングページを見直し、CX(カスタマーエクスペリエンス)を向上する。
- ECサイトのフローを商品企画の担当者と連携しUX （ユーザーエクスペリエンス）向上へ改善するなどの業務があります。
検証を繰り返す
設定した目標をもとに、デザインチームでプロセスを共有し作業を進めていきます。
この時チーム間で協議し、決定した事項をもとに作業を行いましょう。
作業を進める工程では各工程でテストを行い検証(フィードバック)を行います。
検証の結果、改善点があればプロセスを見直すなどの修正を行い目標達成のためのデザインを実現していきましょう。
社内デザインコンサルのメリット
社内コンサルタントを配属するメリットについては以下の内容があります。
- 一貫性・明瞭性の確保
商品やサービス、ブランディングを社内のコンサルタントが管理することは、デザインやコンセプトの一貫性・明瞭性を確保できるメリットがあるでしょう。
とくに長期間に渡るプロジェクトに携わる場合、一貫したコンサルティングを実行できます。
- 組織全体でのデザイン推進
デザインチーム内でデザイン思考を共有することが難しいケースもあるでしょう。
このような場合にも社内にデザインコンサルタントを配置することで、組織全体でのデザイン業務を進めることが可能になります。
社内デザインコンサルのデメリット
一方で社内でデザインコンサルタントを配置するデメリットもあります。
例えばデザイン業務のプロセスが長期間する場合、期待するほど目立った成果が現れない場合もあります。
このような場合、顧客の潜在ニーズの策定に間違いがなかったか検証をしてみましょう。
また、UI.UXやコミュニケーションデザインのアプローチについてもコンサルタントを中心にフィードバック、修正作業を行います。
社外でデザインコンサルを依頼する
社外でデザインコンサルティングを依頼する場合は、おもにブランディング強化やサイトデザインなど目的に合わせた短期的なプロジェクト業務を中心に行うケースが多いでしょう。
具体的にはクライアントが求めるデザインスキルに合わせたコンサルタントを依頼することになります。
社外デザインコンサルのメリット
社外でデザインコンサルティングを依頼するメリットとして、求めるスキルに応じたコンサルタントを選ぶことができます。
クライアント企業に不足している業務を、アウトソーシングできるため成果に繋がる可能性があります。
社外デザインコンサルのデメリット
一方のデメリットでは、依頼したコンサルタントの業務プロセスがクライアント企業の社風や考え方と合わないケースがある事でしょう。
このため依頼する業務の内容を都度検証し、求めるスキルセットに合うコンサルタントを見つける必要があります。
picks designにご相談ください
デザイン思考の発想を活かしたコンサルで企業の売上げアップをお考えの際は、picks designにご相談ください。
picks designではプロデザイナーが直接クライアント様とやり取りし、中小企業修正の新たなビジネスモデルに応じデザイン思考の観点から適切なコンサルをご依頼頂けます。
また具体的な戦略・ストーリーをもとに顧客体験向上に向けたデザイン思考を活用したサポートも実施致しております。
クライアント様、ユーザー様のココロを動かすデザイン体験を通じて支持を頂けるデザインコンサルティングを提供いたしますので、是非お気軽にご相談ください。
現在最新情報をメルマガにて配信していますので、この機会に是非ご登録ください。
→メルマガ登録はコチラ
まとめ
今回は、デザインコンサルとはどのような仕事かを解説し、期待される革新性・仕事内容についてご紹介しました。
デザインコンサルティングはデザイン思考に基づく新たな付加価値を提供できる職種であることを解説しました。
社内、社外でコンサルタントを導入する方法についてもそれぞれのメリット・デメリットをもとに検討してみましょう。
デザインコンサルティングは、picks designに是非お任せください。
今ならWEB相談デザインコンサルティングを一時間無料でご利用頂けます。
※詳しくはコチラをご覧下さい。
