近年ビジネスの世界では「美意識」というキーワードが重要性を増しています。それはスタートアップにおいても同様です。
美意識なくしてスタートアップの成功はありえません。
ここではなぜカルチャーのデザインがスタートアップに求められる美意識を生むのかについてご紹介します。
スタートアップに求められる美意識とは?
美意識という言葉をWEB辞書で引くと「美に関する意識、美しさを受容したり創造したりする際の心の働き」と記されています。
美意識とは文字通り、人が頭の中で美しさを意識することであり、何を美しいと感じるかは人によってさまざまです。
そんな美意識ですが、今スタートアップにも求められています。では、なぜ今スタートアップに美意識が求められているのでしょうか?
製品やサービスなどモノが溢れている今の時代、それを作る企業側はユーザーに選んでもらうために機能や価格の安さを追い求めがちです。
しかしその結果、どれも似たような製品やサービスになってしまっています。これではユーザー側もどれを選んでいいのか判断に迷ってしまうでしょう。
そんなとき他社との差別化を図るうえで求められるのが美意識です。
ビジネスにおける美意識とは、これだけは譲れないといったこだわりや強い想いのようなもの。しかしそれだけでモノやサービスが売れるわけではありません。
そのため今まで美意識はあまり重要視されてきませんでした。
なぜなら機能や価格などデータで分析できる論理的なもののほうが、感覚的な美意識よりもビジネスとして計算できたからです。
しかしその論理は今や崩壊寸前。もちろん機能や価格も大事ですが、ただ安いというだけでは爆発的なヒットにはつながりません。
例えば近年ブームとなっている高級食パン。
一般的な食パンの何倍も高価な食パンを買うために人々が行列するのはなぜでしょう?
そこにはより美味しいものを食べて欲しいという作り手の美意識があります。
ユーザーがその美意識に共感したからこそ、高い値段の食パンでも売れるのです。
カルチャーをデザインするとは?
カルチャーをデザインすることというのは、いうなれば新しい文化を創造すること。
新しい文化を創造するというとちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、今までは一般的ではなかったことが当たり前になることも新しい文化の創造といえるのではないでしょうか。
例えば今も続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、爆発的な広がりを見せた「Uber Eats」。
コロナ禍で外出や外食が制限されるという社会情勢の影響があったことは間違いありませんが、今では新しい文化として定着しています。
飲食店の料理を配達する「出前」という文化は昔から存在していましたが、店員ではなく配達パートナーと呼ばれる配達員が配達する点がポイント。ゼロから新しいものを生み出すだけがデザインではありません。
既にあるものの見方や発想を少し変えるだけでもカルチャーをデザインすることはできるのです。
スタートアップの美意識を生むデザインとは?
スタートアップとは、急成長する組織のことです。
そしてスタートアップに成功している組織のほとんどは、美意識を重要視しています。
つまりスタートアップを成功させるためには、美意識を重視したデザインが必要だということです。
デザインといってもここでいうデザインとは、ビジュアル的なデザインのことではありません。もちろん見た目の美しさも大事ですが、ここでいうデザインはいかにユーザーの心を掴むモノを設計するかという意味のデザインです。
例えば今やSNSの代表格ともいえる存在のインスタグラム。この企業もまたスタートアップに成功した企業のひとつです。
先に登場し爆発的な広がりを見せていたTwitterが主に短い文章を発信するのに対して、インスタグラムで発信するのは主に写真や動画。
しかしこのデザインがユーザーの心を掴み、今では全世界に10億人以上のユーザーがいるといわれています。これは写真や動画など視覚的なものをメインに発信することにこだわった、インスタグラムがデザインした美意識の勝利といえるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、なぜカルチャーのデザインがスタートアップに求められる美意識を生むのかについてご紹介しました。
カルチャーのデザインには、ものの見方を変えたり発想を転換することも必要です。
そしてスタートアップを成功させるためには、これだけは譲れないといったこだわり、つまりデザイナーの美意識が求められます。
デザイナーの柔軟な発想とこだわりのような強い想いがスタートアップを成功に導くのです。
弊社ではビジネスをさらに加速させるデザインを作ることができます。
こちらの弊社サービスもご確認ください。
また、picks designでは現在最新情報をメルマガにて配信しています。
この機会に是非ご登録ください。
→メルマガ登録はコチラ