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そのUX投資、ドブに捨てますか?はじめに

「UXへの1ドルの投資は、100ドルのリターンを生む」
これは米国の調査会社Forrester Researchが出した有名なデータです。すごいインパクトですよね。UXデザインへの投資が、もはや単なる「お化粧」ではなく、事業成長に直結する強力なエンジンであることは、すっかり業界の常識となりました。だからこそ、あなたも今、「ウチもそろそろ専門のUXデザイン コンサル会社に頼んでみるか…」と考えているのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。私がこの業界で見てきた中で、残念ながら「コンサルに頼んだはいいけど、期待した成果が出なかった…」という声が後を絶たないのも、また事実なんです。これは本当に勿体ない!せっかくの予算と時間をかけたのに、なぜそんな悲劇が起きてしまうのか。
この記事では、そんな「失敗」を避け、あなたの会社のUX投資を確実に「成功」へと導くための、具体的で実践的なノウハウを、余すところなくお伝えします。単なる会社リストではありません。あなたが最高のパートナーを見つけ、共に成果を出すための「羅針盤」となる、そんな記事です。
なぜ?UXコンサル依頼が「失敗」に終わる3つの典型パターン
成功法を知る前に、まずは失敗の法則から学ぶのが近道です。一体なぜ、多くのプロジェクトが期待外れに終わってしまうのか。数々の現場を見てきた経験から言える、ありがちな失敗パターンは主に3つあります。あなたの状況と照らし合わせてみてください。
1. 「丸投げ」という名の思考停止
「プロに任せれば安心」という気持ちはわかりますが、これが一番危険な落とし穴。「ウチの課題、いい感じに解決しといてください」では、コンサルタントも動きようがありません。UXデザインは魔法じゃないんです。事業の目的や課題、ユーザー像といったプロジェクトの根幹は、依頼する側が一番深く理解しているはず。この共有を怠ったままでは、どんな優秀なUXデザイン コンサルでも的外れな提案しかできません。
2. ゴールなき航海
「とにかくイケてるサイトにしたい」…わかります、その気持ち。でも、「イケてる」の定義は人それぞれですよね。「コンバージョン率を1.5倍にしたい」「ユーザー満足度調査で80点以上を獲得したい」といった具体的なゴール(KGI/KPI)は設定されていますか?ゴールが曖昧なままでは、プロジェクトは大海原を漂流する船と同じ。どこにも辿り着けません。
3. 担当者、孤立無援
Web担当者だけが盛り上がっていても、プロジェクトは進みません。UX改善は、営業、開発、カスタマーサポートなど、様々な部署を巻き込む一大プロジェクトです。関係部署の協力を得られず、「それはウチの管轄外なんで」なんて言われてしまったら、もうお手上げ。社内の根回しや協力体制の構築も、依頼前に済ませておくべき重要な準備なのです。
成功への羅針盤!依頼前に社内で固めておくべき5つのこと

「じゃあ、どうすればいいんだ!」という声が聞こえてきそうですね。ご安心ください。ここからが本題です。失敗パターンを回避し、UXデザイン コンサルとの協業を成功させるために、依頼前に必ず社内で合意形成しておくべき5つの重要項目をチェックリストにしました。
| チェック項目 | 具体的に決めること | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 1. プロジェクトの目的 (Why) | 「なぜUXを改善するのか?」を言語化する。(例:新規顧客獲得、LTV向上、業務効率化) | プロジェクトの存在意義。これがブレると全てがブレる。 |
| 2. 具体的なゴール (What) | 目的を達成するための測定可能な数値目標(KGI/KPI)を決める。(例:CVRを2%改善) | コンサルの成果を客観的に評価するモノサシになる。 |
| 3. 予算と期間 (How much/long) | どこまで費用をかけられるか、いつまでに成果を出したいかを明確にする。 | 現実的な提案を引き出すための前提条件。 |
| 4. プロジェクト体制 (Who) | 誰が最終意思決定者で、誰が主要な関係者かを決めておく。(開発、営業など) | スムーズな連携と意思決定に不可欠。 |
| 5. 課題と仮説 (Where) | 現状で感じている課題と、「こうすれば改善するのでは?」という仮説を整理しておく。 | コンサルタントが提案の精度を高めるための重要なヒントになる。 |
この5つが明確になっているだけで、コンサル会社から出てくる提案の質は劇的に変わります。ぜひ、この表をたたき台にして、社内で議論してみてください。
最強パートナーを見抜く!失敗しないコンサル会社の選び方5箇条
さて、社内の準備が整ったら、いよいよパートナー選びです。Webで「uxデザイン コンサル」と検索すると、たくさんの会社が出てきて、正直どこがいいのか分かりませんよね。会社の規模や知名度、料金だけで選ぶのは危険です。ここでは、本当に信頼できるパートナーを見抜くための、本質的な5つのチェックポイントをご紹介します。
- 1. 実績の「数」より「質」と「再現性」を見る
「実績多数!」という言葉に惑わされてはいけません。見るべきは、自社の課題に近いプロジェクト経験があるか、そして、その成功が「なぜ成功したのか」を論理的に説明できるかです。プロセスや思考の過程をしっかり開示してくれる会社を選びましょう。 - 2. プロセスが透明で、伴走してくれるか
「秘伝のタレでやります」みたいなブラックボックスな進め方をする会社は要注意。調査、分析、設計、テストといった各フェーズで、何をどのように進めるのか、クライアントとしてどう関われば良いのかを明確に示してくれる会社が信頼できます。あなたを「お客さん」ではなく「パートナー」として扱ってくれるか、という視点です。 - 3. 「お絵描き」でなく「ビジネス」を理解しているか
綺麗なデザインを作ることがゴールではありません。あなたの会社のビジネスモデルや事業戦略を深く理解し、その上で「事業成長に貢献するUX」を提案してくれるかで判断しましょう。経営的な視点を持っているかは、最初のヒアリングで「御社の強みは?」「今回の改善で、事業全体にどう貢献しますか?」といった質問をしてくるかで、ある程度見抜けます。 - 4. 担当者との「相性」という名の化学反応
結局のところ、プロジェクトを動かすのは「人」です。担当ディレクターやデザイナーと、率直な意見交換ができますか?こちらの意図を正確に汲み取ってくれますか?レスポンスは早いですか?契約前には必ず担当者と面談し、「この人たちとチームとして働きたいか」を肌で感じることが、意外と一番重要だったりします。 - 5. 「できないこと」も正直に言ってくれるか
何でも「できます!」と安請け合いする会社より、「そのご要望は技術的に難しいです」「その予算ではここまでが限界です」と、プロとして正直に伝えてくれる会社の方が、最終的には信頼できます。誠実さは、長く付き合う上で欠かせない要素です。
理論より実践!picks designはこうやって成功させます

「言うは易し、行うは難し」ですよね。ここで少しだけ、私たちpicks designが、これまでお伝えしてきたチェックポイントをどのようにクリアし、クライアントのUXデザイン課題を解決してきたか、具体的な事例を2つご紹介させてください。
事例1:複雑な業務を、誰もが使えるシンプルさに
クライアント: manaby様(Eラーニングサービス)
課題: 障害を持つ方向けのEラーニングシステムで、機能は豊富だが、画面が複雑でITに不慣れな職員が使いこなせない。
私たちは、ただ見た目を綺麗にするのではなく、徹底したユーザーリサーチから始めました。実際にシステムを使う職員の方々にヒアリングと行動観察を実施。彼らが「どこでつまずき」「どんな言葉に戸惑うのか」を徹底的に洗い出したのです。その結果、専門用語をわかりやすい言葉に置き換え、画面遷移を大幅に減らすことで、マニュアルを読まなくても直感的に操作できるUI/UXを実現しました。これはまさに、表面的なデザインではなく、ユーザーとビジネスの深い理解から生まれた成果です。
事例2:ユーザーの「続けたい」気持ちをデザインする
クライアント: 株式会社グランデ様(血糖値管理アプリ)
課題: ユーザーが日々の血糖値記録を継続できず、アプリを使い続けてくれない。
この課題に対し、私たちは「どうすればユーザーが楽しく、モチベーションを維持できるか」という視点でUXデザインを考えました。単に数値を入力させるのではなく、グラフをポップなデザインにしたり、応援メッセージを表示したりと、ユーザーの感情に訴えかける「仕掛け」を随所に散りばめました。結果、ユーザーの継続率が大幅に向上。これは、私たちがクライアントの事業目的(=ユーザーに健康管理を続けてもらうこと)に深く共感し、伴走したからこそ達成できた事例だと自負しています。
【ぶっちゃけ費用と期間は?】UXデザインコンサルの相場感
さて、皆さんが一番気になっているであろう、お金と時間の話です。これはプロジェクトの規模や内容によって本当にピンキリなのですが、ある程度の相場感を知っておくことは、パートナー選びの重要な判断材料になります。
| プロジェクト規模 | 費用の目安 | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 小規模 | 100〜300万円 | 1〜2ヶ月 | 既存サイトの特定ページのUI/UX改善、ユーザビリティテスト、改善案レポート作成など。 |
| 中規模 | 300〜800万円 | 3〜6ヶ月 | 新規サービス・アプリのUX設計、ユーザーリサーチ、プロトタイピング、デザインシステムの構築など。 |
| 大規模 | 800万円〜 | 6ヶ月〜 | 複数のサービスをまたぐ大規模なUX戦略の立案、ブランディング、デザイン経営の導入支援など。 |
なぜこんなに幅があるの?
費用は、関わるデザイナーやリサーチャーの「工数(時間)」で決まることがほとんどです。例えば、ユーザーインタビューを10人に行うのと50人に行うのでは、当然費用は大きく変わります。重要なのは、安さだけで選ばないこと。安いのには、必ず理由があります(調査を省略する、経験の浅い担当者がつくなど)。
最初に社内で決めた予算を正直に伝え、「この予算内で最大の成果を出すには、どんなことができますか?」と相談してみるのが一番良い進め方です。誠実なUXデザイン コンサル会社なら、きっと最適なプランを一緒に考えてくれるはずです。
まだある疑問を解消!UXデザインコンサルFAQ
QUIデザインとUXデザインの違いがよくわかりません。
A
すごく乱暴に言うと、UIは「見た目や使いやすさ」、UXは「使っていて心地よいか、満足できるかといった体験全体」です。例えば、見た目が綺麗なボタン(UI)でも、押したらフリーズするなら最悪の体験(UX)ですよね。優れたUXを実現するための一つの要素として、UIデザインがある、と考えると分かりやすいです。本当に成果を出したいなら、UXの視点は欠かせません。
Qコンサルに頼む前に、社内でできることはありますか?
A
もちろんあります!まずはGoogle Analyticsなどのアクセス解析データを見て、「ユーザーはどのページで離脱しているのか?」といった現状を把握するだけでも、コンサルタントとの会話がぐっとスムーズになります。また、もし実際にコンサルや制作会社への依頼を検討している方は、こちらの「失敗しないUIUXデザイン会社5選と選定ノウハウ」もぜひ参考にしてみてください。
Q成果が出なかった場合、返金などはありますか?
A
一般的には、返金保証があるケースは稀です。なぜなら、UXデザイン コンサルは「成果物」ではなく「業務(プロセス)」に対して費用が発生するからです。だからこそ、「失敗しないための準備」と「信頼できるパートナー選び」が何よりも重要になるわけです。契約前に、成果の定義と評価方法について、両者でしっかり合意しておくことがトラブルを防ぐ鍵です。
まとめ:準備が整ったら、最高のパートナーシップを始めよう
ここまで、UXデザイン コンサルの依頼で失敗しないための具体的なステップを解説してきました。長い道のりだったかもしれませんが、ポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ✔失敗の元凶は「丸投げ」「ゴールが曖昧」「社内がバラバラ」
- ✔依頼前には「目的・ゴール・予算・体制・課題」の5つを必ず整理する
- ✔パートナー選びは「実績の質」「プロセスの透明性」「ビジネス理解度」「相性」「誠実さ」で判断する
結局のところ、UXコンサルティングは「発注して終わり」の業者作業ではありません。クライアントとコンサル会社が、同じゴールを目指して知恵を出し合う「パートナーシップ」そのものなのです。
この記事を読んで、「ウチも準備は万端だ!」「もっと具体的な話を聞いてみたい」と感じていただけたなら、ぜひ一度、下記よりお声がけください。あなたの会社の課題をじっくりお聞きし、最高のパートナーとして、事業成長を加速させるお手伝いができることを楽しみにしています。







