最近では既存の事業を拡大する目的で、一からプロジェクトを立ち上げる新規事業を展開する企業が増えています。
新規事業では、主に収益の見込みの立つM&Aや共同出資などがありますが、中には新規市場に参入するなど予測が難しいケースも。
いずれのケースも新たな事業を立ち上げる上で、どのような意識で取り組むかを考える必要があると言えるでしょう。
そこで今回は新規事業で役立つマインドセットや、成功に繫がる意識改革について解説していきます。
目次
新規事業で役立つマインドセット
社内で新規事業を立ち上げる際、どのような意思決定プロセスや考え方が必要なのでしょう?
ここでは新規事業で役立つマインドセットについてご紹介していきます。
前向きに取り組む
新たな事業に取り組む際、必要以上にネガティブ思考に陥らない事が大切です。
今までの失敗した経験や損失にとらわれてしまうと、新たに失敗する可能性が高まってしまうからです。
多少のリスクや懸念すべき材料があったとしても、前向きに取り組む姿勢が大切。
チーム内の個々のスキルを高め、積極的に行動する事が求められます。
リスクヘッジを行う
新規事業の立ち上げ時は規模もコストも小さいことが多く、小さなトラブルでも存続が不可能な事態に陥るケースもあります。
このため「これ以上は危険」という基準を予め設定し、リスクヘッジを行う事も大切です。
これは想定外の事態に直面した場合、どの部分を活かし残すのか常に取捨選択を迫られることを想定する事でもあります。
このように従来の事業にはない自由度が高い分、慎重さが求められる事を理解しておきましょう。
協力者を味方につける
人事異動などを行い、社内で新たにチームを作る事の多い新規事業では社員同士が人員を選べる範囲は少ないと言えます。
しかし新規事業では、社内外から如何に協力者を見つけるかが成功を左右すると言われています。
取引先や仕入れ先、社内や友人などから情報や協力を得ることで、理想とするチームの仕事を進めていく事が可能になります。
成功に繫がる意識改革とは?
多くのリスクが伴う新規事業では、事業を成功に導くためこれまでの常識を変える必要があると言われています。
ここでは成功に繋がる意識改革をする方法について解説していきます。
失敗を共有し対応できるチーム作り
事業のスタートアップの段階では、従来の社内インフラが使えない場合が多くトラブルが起きやすい傾向にあります。
しかし実際にトラブルが起きた場合にも、素早く共有できる体制が整っていれば迅速に対処することが可能です。
そのため普段から失敗やトラブルをチームに気兼ねなく相談できる雰囲気作りが大切。
臨機応変に対応できるチーム作りを心掛けていきましょう。
顧客目線を大切に
新規事業に取り組む際、新たな業務を始めるため備品の調達やメンバーのスケジュール管理など未経験の作業が増えることになります。
しかし事業を立ち上げる目的として、エンドユーザーが本当に必要な商品やサービスを提供するためである事を忘れてはなりません。
技術や業務の視点から顧客サービスを考えた場合、顧客が抱える悩みや疑問を解決するといった本来の目的を忘れてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
会社に信頼を得るところから
新規事業に取り組む部署では、会社組織や役員、幹部などの了承を得てスタートすることになります。
このため資金調達などマネジメントの権限はすべて社内にあるため、予算が降りなければ事業は継続できません。
個人起業家にはないリスクを抱えているとも言えますので、会社の信頼を得るところから心血を注いで行くようにしましょう。
チーム・社内のサポート体制を
今まで存在しなかった社内の枠組みやルール作りについては、事業チームが発案したアイデアを社内で整える必要があります。
個人のアイデアでチームを動かす一方、独立した収益事業として成立するサポート体制を整備する事が大切です。
こうした社内インフラを調整する役割は、会社が担っていますので都度協議を重ねて行く事を忘れてはなりません。
このように新規事業では、スタートアップとして必要なマインドセット以外にもさまざまな社内外からのサポートが必要であることが分かります。
独自した部門として採算性が取れるまで、粘り強く事業を見守って行く事を覚えておきましょう。
関連:新規事業立ち上げの進め方をポイントで解説!役立つフレームワークも紹介
まとめ
今回は、新規事業で役立つマインドセットや、成功に繫がる意識改革について解説しました。
新規事業でのマインドセットでは、事業を継続するために必要な要素をご紹介しました。
とくにリスクヘッジと取り組む姿勢については、相反する要素でもありますのでチーム内で役割分担するなど臨機応変に対応していくとよいでしょう。
成功に繋がる意識改革では、個人のアイデアで立ち上げる事業も多くの協力やサポートが必須である事をご紹介しました。
新規事業で新たな収益を確保するまで、組織一丸となってスタートアップを応援していきましょう。
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