いまさら聞けないDAUの基礎知識と活用法

  • 2025.8.26
  • DAUUI/UXデザイングロースハック
  • デザイン

あなたのDAU、本当に「見てるだけ」になっていませんか?

アプリのグロース担当者なら、毎日気になって仕方がない数字、それがDAU(デイリーアクティブユーザー)ですよね。「今日のDAUは昨日より上がったぞ、よしよし」「うわ、今週ずっと下がり気味だ…」なんて、ダッシュボードの数字に一喜一憂する毎日を送っている方も多いのではないでしょうか。

正直に言うと、かく言う私もその一人でした。でも、ある時からこう思うようになったんです。「この数字、ただ眺めているだけで本当に意味があるんだろうか?」と。

MAUってどうやって計算するの?という疑問は、『アプリMAUとは?初心者でもわかる計算方法と向上術』でわかりやすく解説しています。

data.aiの「モバイル市場年鑑 2024」によれば、ユーザーは1日に5時間以上もアプリに時間を費やしています。そんな時間の奪い合いの中で、ただ「起動された回数」だけを追いかけていても、本質的な成長には繋がりません。

この記事では、単なる数字としてのDAUではなく、「事業を成長させるための生きた指標」としてのアプリ DAUについて、少し視点を変えて深掘りしていきます。競合の記事が教えてくれない、ユーザーの「習慣」をデザインし、DAUを本質的に向上させるためのUI/UX戦略を、私たちの成功事例と共にお届けします。

この記事ではDAUに焦点を当てますが、より上位の「アプリ戦略」全体の考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。


いまさら聞けない!DAUの基本と「健康診断」のやり方

とはいえ、まずは基本の確認から。DAUについて話すなら、最低限の共通言語は持っておきたいですよね。DAUとは、その名の通り「1日あたりのアクティブユーザー数」のこと。同じユーザーが1日に何度アプリを起動しても「1」とカウントされます。

よく比較される指標と一緒に、その役割を整理してみましょう。

指標名称役割
DAUデイリーアクティブユーザー日々の利用状況を測る。施策の効果が最も出やすい。
WAUウィークリーアクティブユーザー週単位の利用習慣を見る。週末利用型アプリなどで重要。
MAUマンスリーアクティブユーザー月単位の顧客基盤の大きさを示す。事業全体の体力。

そして、アプリの「健康診断」に欠かせないのがDAU/MAU比率です。これは「月に1回以上利用したユーザーのうち、どれくらいの割合が毎日利用してくれているか」を示すエンゲージメントの指標。この数値が、あなたのアプリがどれだけユーザーに愛され、日常に溶け込んでいるかを教えてくれます。


で、うちのDAUは大丈夫?気になる「目安」を徹底解説

「DAU/MAU比率が大事なのは分かったけど、じゃあ一体何%あればいいの?」…当然、そう思いますよね。これは多くの担当者が抱える悩みですが、明確な答えがあります。

元Facebook幹部が提唱し、今やグロース界隈の常識となっているのが「20%・50%ルール」です。

  • DAU/MAU比率 20%以上: 良いアプリ。ユーザーが定着している証拠。
  • DAU/MAU比率 50%以上: 神アプリ。世界トップクラスのサービスレベル。

まずは「20%」が一つの大きな目標になります。しかし、これはあくまで一般的な目安。よりリアルな目標設定のためには、自社の業界のベンチマークを知ることが重要です。Mixpanel社の「2023 Product Benchmarks Report」を参考に、主要な業界の数値をみてみましょう。

業界DAU/MAU比率(中央値)
メディア・エンタメ11%〜15%
Eコマース10%〜13%
SaaS13%〜17%
Fintech15%〜20%

あなたのアプリの業界と比べていかがでしたか?もしこの数値を下回っているなら、何らかの改善が必要です。でも、落ち込む必要はありません。それは「伸びしろ」があるということですから。

 


なぜDAUが伸びない?答えは「習慣化」をデザインできていないから

ここからが本題です。DAUが伸び悩むアプリに共通する、たった一つの根本的な原因。それは、ユーザーの「習慣」をデザインできていないことです。

多くのアプリ開発者は、「便利な機能を追加すれば、ユーザーは使ってくれるはず」と考えがち。でも、それは大きな間違い。ユーザーは、あなたのアプリがなくても生きていけます。彼らの日常に、あなたのアプリを「使うべき理由」をデザインし、それを無意識の「習慣」にまで昇華させない限り、DAUは決して安定的に伸びません。

行動経済学の「フック・モデル」

私たちがUI/UXデザインでDAU改善に取り組む際、常に意識しているのが、行動経済学で有名な「フック・モデル」です。

  1. トリガー (Trigger): 「あ、アプリを使おう」と思い出すきっかけ。プッシュ通知などがこれにあたります。
  2. アクション (Action): 起動してから価値を得るまでの行動。これが面倒だとユーザーは離脱します。
  3. 可変的な報酬 (Variable Reward): 行動の結果得られる「ご褒美」。これが予測不能であるほど、ユーザーはハマります。
  4. 投資 (Investment): ユーザーがアプリに時間や情報を費やすこと。これにより、次のトリガーへの繋がりが生まれます。

DAUを増やすとは、このサイクルをUI/UXの力でいかにスムーズに、そして魅力的に回し続けるか、という「習慣化のデザイン」に他ならないのです。


【実績公開】UI/UXで「習慣化」を生み出し、DAUを激増させた話

「習慣化のデザイン、ですか…理屈は分かるけど、本当にそれでDAUが上がるの?」そんな声にお応えして、私たちの実績を一つご紹介します。

弊社がリニューアルをご支援した公式アプリ。当初の課題は、まさに「ユーザーのアプリ利用が習慣化していない」という点でした。

そこで私たちは、先ほどの「フック・モデル」に基づき、ユーザーの習慣化を促す体験をデザインしました。

  • トリガー → 報酬: 毎日起動するともらえるログインボーナス。これは「お得」という報酬を期待させる強力なトリガーになります。
  • アクションの簡略化: 複雑だった査定申込フローを徹底的に見直し、誰でも直感的に操作できるシンプルなUIに。ユーザーが「面倒くさい」と感じるフリクション(摩擦)を極限まで減らしました。
  • 報酬 → 投資: クーポン獲得などの「楽しい体験」を提供することで、ユーザーは「このアプリは自分にとって価値がある」と感じ、個人情報の設定といった次の「投資」へと進んでくれます。

結果、リニューアル後にアクティブユーザー数は大幅に増加。これは、小手先の機能改善ではなく、ユーザーの心理と行動を深く理解し、「使いたくなる理由」を体験として設計したからに他なりません。DAU向上は、UI/UXデザインで実現できるのです。

優れたアプリ戦略の根幹には、常に「ユーザーを深く理解し、最高の体験を提供する」という思想があります。具体的なUI/UXデザインの原則や改善プロセスについては、『UIUX改善で売上アップ!今すぐ実践すべき最強ステップガイド』でさらに詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


明日からできる!DAUを増やすための具体的なUI/UX改善策

では、具体的にどのようなUI/UX改善がDAU向上に繋がるのでしょうか。「習慣化」の観点から、特に効果的な3つのポイントをご紹介します。

1. 摩擦ゼロのオンボーディング体験

ユーザーがアプリを初めて使う最初の数分間は、まさにゴールデンタイム。Wyzowl社の調査では、優れたオンボーディングはユーザーの継続率を劇的に高めると報告されています。ここでいかに「このアプリ、良いかも」と思わせるかが勝負です。

  • やるべきこと: チュートリアルは最小限に。すぐにアプリのコア価値を体験できるように設計する。
  • 避けるべきこと: いきなり多くの情報入力を求めたり、機能説明を長々と続けたりしない。

2. 「嬉しいおせっかい」としての通知戦略

プッシュ通知はDAU向上の特効薬ですが、一歩間違えばアンインストールの引き金にもなる諸刃の剣。重要なのは、一斉配信ではなく、ユーザーの行動に基づいた「あなただけに」というメッセージです。Localytics社の調査では、パーソナライズされた通知は開封率を3倍に高めるというデータもあります。

  • やるべきこと: ユーザーの利用状況に合わせて、「〇〇さん、お探しのアイテムが入荷しましたよ」といったパーソナルな情報を提供する。
  • 避けるべきこと: 誰にでも同じ内容のセール情報などを無差別に送りつけない。

3. 小さな「できた!」を積み重ねる体験設計

ユーザーがアプリ内で何かアクションを起こした際に、適切なフィードバック(褒め言葉、チェックマーク、心地よいアニメーションなど)を返すことは非常に重要です。この小さな「できた!」「気持ちいい!」という成功体験の積み重ねが、アプリへの愛着を生み、翌日以降の再訪、つまりDAUの向上に繋がります。


DAUの「量」より「質」?一歩先を行くための応用思考

DAUを追いかけていると、陥りがちな罠があります。それは「量の追求」に夢中になり、「質の観点」を忘れてしまうことです。

例えば、セール通知を連発すれば、その日だけのDAUは上がるかもしれません。しかし、それで集まったのは本当にあなたのアプリのファンでしょうか?翌日には離脱してしまうような質の低いDAUを集めても、LTV(顧客生涯価値)には繋がりません。

本当に見るべきは、全体のDAUだけではなく、セグメント別のDAUです。

  • 課金ユーザーのDAU vs 無課金ユーザーのDAU
  • 新規ユーザーのDAU vs 継続ユーザーのDAU

このようにユーザーを分解して見ることで、「LTVの高い優良顧客が毎日使ってくれているか?」「新規ユーザーが定着せず、すぐに離脱していないか?」といった、より本質的な課題が見えてきます。

また、特にBtoBアプリの場合、全社員が毎日使うわけではありません。特定の部署の担当者だけが毎日使うのであれば、DAUは低くても「アクティブな“組織”数」としては健全、というケースも多々あります。このように、自社のビジネスモデルに合わせてDAUという指標を柔軟に捉え、その「質」を問う視点が、一歩先のグロースには不可欠です。


まとめ:DAUは「結果」。原因となる「体験」をデザインしよう

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。アプリのDAUは、アプリの健康状態を示す重要な指標ですが、それ自体はあくまで「結果」に過ぎません。

DAUを本気で増やしたいなら、見るべきは数字の裏側にある「ユーザーの体験」です。なぜユーザーはあなたのアプリを今日も起動してくれたのか?その体験は、明日もまた来たいと思えるほど魅力的だったか?

この記事でお伝えしてきたように、DAUの向上は、ユーザー心理を深く理解し、利用を「習慣化」させる体験をデザインすることによって達成されます。それは、決して簡単な道のりではありません。時には専門家の客観的な視点や、成功体験に裏打ちされた知見が必要になるでしょう。

もしあなたが今、「自社アプリのDAUがなぜ低いのか、原因が分からない」「ユーザーの習慣化を促すUI/UXの改善方法を知りたい」と感じているなら、

ぜひ一度、私たちpicks designにご相談ください

私たちは、あなたの事業に深く寄り添い、「結果」としてのDAUを向上させるための「原因」となる最高のユーザー体験を、共に描き、実現するパートナーです。

UIUXデザイン実績
  • 2025.8.26
  • DAUUI/UXデザイングロースハック
  • デザイン

あなたのDAU、本当に「見てるだけ」になっていませんか?

アプリのグロース担当者なら、毎日気になって仕方がない数字、それがDAU(デイリーアクティブユーザー)ですよね。「今日のDAUは昨日より上がったぞ、よしよし」「うわ、今週ずっと下がり気味だ…」なんて、ダッシュボードの数字に一喜一憂する毎日を送っている方も多いのではないでしょうか。

正直に言うと、かく言う私もその一人でした。でも、ある時からこう思うようになったんです。「この数字、ただ眺めているだけで本当に意味があるんだろうか?」と。

MAUってどうやって計算するの?という疑問は、『アプリMAUとは?初心者でもわかる計算方法と向上術』でわかりやすく解説しています。

data.aiの「モバイル市場年鑑 2024」によれば、ユーザーは1日に5時間以上もアプリに時間を費やしています。そんな時間の奪い合いの中で、ただ「起動された回数」だけを追いかけていても、本質的な成長には繋がりません。

この記事では、単なる数字としてのDAUではなく、「事業を成長させるための生きた指標」としてのアプリ DAUについて、少し視点を変えて深掘りしていきます。競合の記事が教えてくれない、ユーザーの「習慣」をデザインし、DAUを本質的に向上させるためのUI/UX戦略を、私たちの成功事例と共にお届けします。

この記事ではDAUに焦点を当てますが、より上位の「アプリ戦略」全体の考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。


いまさら聞けない!DAUの基本と「健康診断」のやり方

とはいえ、まずは基本の確認から。DAUについて話すなら、最低限の共通言語は持っておきたいですよね。DAUとは、その名の通り「1日あたりのアクティブユーザー数」のこと。同じユーザーが1日に何度アプリを起動しても「1」とカウントされます。

よく比較される指標と一緒に、その役割を整理してみましょう。

指標名称役割
DAUデイリーアクティブユーザー日々の利用状況を測る。施策の効果が最も出やすい。
WAUウィークリーアクティブユーザー週単位の利用習慣を見る。週末利用型アプリなどで重要。
MAUマンスリーアクティブユーザー月単位の顧客基盤の大きさを示す。事業全体の体力。

そして、アプリの「健康診断」に欠かせないのがDAU/MAU比率です。これは「月に1回以上利用したユーザーのうち、どれくらいの割合が毎日利用してくれているか」を示すエンゲージメントの指標。この数値が、あなたのアプリがどれだけユーザーに愛され、日常に溶け込んでいるかを教えてくれます。


で、うちのDAUは大丈夫?気になる「目安」を徹底解説

「DAU/MAU比率が大事なのは分かったけど、じゃあ一体何%あればいいの?」…当然、そう思いますよね。これは多くの担当者が抱える悩みですが、明確な答えがあります。

元Facebook幹部が提唱し、今やグロース界隈の常識となっているのが「20%・50%ルール」です。

  • DAU/MAU比率 20%以上: 良いアプリ。ユーザーが定着している証拠。
  • DAU/MAU比率 50%以上: 神アプリ。世界トップクラスのサービスレベル。

まずは「20%」が一つの大きな目標になります。しかし、これはあくまで一般的な目安。よりリアルな目標設定のためには、自社の業界のベンチマークを知ることが重要です。Mixpanel社の「2023 Product Benchmarks Report」を参考に、主要な業界の数値をみてみましょう。

業界DAU/MAU比率(中央値)
メディア・エンタメ11%〜15%
Eコマース10%〜13%
SaaS13%〜17%
Fintech15%〜20%

あなたのアプリの業界と比べていかがでしたか?もしこの数値を下回っているなら、何らかの改善が必要です。でも、落ち込む必要はありません。それは「伸びしろ」があるということですから。

 


なぜDAUが伸びない?答えは「習慣化」をデザインできていないから

ここからが本題です。DAUが伸び悩むアプリに共通する、たった一つの根本的な原因。それは、ユーザーの「習慣」をデザインできていないことです。

多くのアプリ開発者は、「便利な機能を追加すれば、ユーザーは使ってくれるはず」と考えがち。でも、それは大きな間違い。ユーザーは、あなたのアプリがなくても生きていけます。彼らの日常に、あなたのアプリを「使うべき理由」をデザインし、それを無意識の「習慣」にまで昇華させない限り、DAUは決して安定的に伸びません。

行動経済学の「フック・モデル」

私たちがUI/UXデザインでDAU改善に取り組む際、常に意識しているのが、行動経済学で有名な「フック・モデル」です。

  1. トリガー (Trigger): 「あ、アプリを使おう」と思い出すきっかけ。プッシュ通知などがこれにあたります。
  2. アクション (Action): 起動してから価値を得るまでの行動。これが面倒だとユーザーは離脱します。
  3. 可変的な報酬 (Variable Reward): 行動の結果得られる「ご褒美」。これが予測不能であるほど、ユーザーはハマります。
  4. 投資 (Investment): ユーザーがアプリに時間や情報を費やすこと。これにより、次のトリガーへの繋がりが生まれます。

DAUを増やすとは、このサイクルをUI/UXの力でいかにスムーズに、そして魅力的に回し続けるか、という「習慣化のデザイン」に他ならないのです。


【実績公開】UI/UXで「習慣化」を生み出し、DAUを激増させた話

「習慣化のデザイン、ですか…理屈は分かるけど、本当にそれでDAUが上がるの?」そんな声にお応えして、私たちの実績を一つご紹介します。

弊社がリニューアルをご支援した公式アプリ。当初の課題は、まさに「ユーザーのアプリ利用が習慣化していない」という点でした。

そこで私たちは、先ほどの「フック・モデル」に基づき、ユーザーの習慣化を促す体験をデザインしました。

  • トリガー → 報酬: 毎日起動するともらえるログインボーナス。これは「お得」という報酬を期待させる強力なトリガーになります。
  • アクションの簡略化: 複雑だった査定申込フローを徹底的に見直し、誰でも直感的に操作できるシンプルなUIに。ユーザーが「面倒くさい」と感じるフリクション(摩擦)を極限まで減らしました。
  • 報酬 → 投資: クーポン獲得などの「楽しい体験」を提供することで、ユーザーは「このアプリは自分にとって価値がある」と感じ、個人情報の設定といった次の「投資」へと進んでくれます。

結果、リニューアル後にアクティブユーザー数は大幅に増加。これは、小手先の機能改善ではなく、ユーザーの心理と行動を深く理解し、「使いたくなる理由」を体験として設計したからに他なりません。DAU向上は、UI/UXデザインで実現できるのです。

優れたアプリ戦略の根幹には、常に「ユーザーを深く理解し、最高の体験を提供する」という思想があります。具体的なUI/UXデザインの原則や改善プロセスについては、『UIUX改善で売上アップ!今すぐ実践すべき最強ステップガイド』でさらに詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


明日からできる!DAUを増やすための具体的なUI/UX改善策

では、具体的にどのようなUI/UX改善がDAU向上に繋がるのでしょうか。「習慣化」の観点から、特に効果的な3つのポイントをご紹介します。

1. 摩擦ゼロのオンボーディング体験

ユーザーがアプリを初めて使う最初の数分間は、まさにゴールデンタイム。Wyzowl社の調査では、優れたオンボーディングはユーザーの継続率を劇的に高めると報告されています。ここでいかに「このアプリ、良いかも」と思わせるかが勝負です。

  • やるべきこと: チュートリアルは最小限に。すぐにアプリのコア価値を体験できるように設計する。
  • 避けるべきこと: いきなり多くの情報入力を求めたり、機能説明を長々と続けたりしない。

2. 「嬉しいおせっかい」としての通知戦略

プッシュ通知はDAU向上の特効薬ですが、一歩間違えばアンインストールの引き金にもなる諸刃の剣。重要なのは、一斉配信ではなく、ユーザーの行動に基づいた「あなただけに」というメッセージです。Localytics社の調査では、パーソナライズされた通知は開封率を3倍に高めるというデータもあります。

  • やるべきこと: ユーザーの利用状況に合わせて、「〇〇さん、お探しのアイテムが入荷しましたよ」といったパーソナルな情報を提供する。
  • 避けるべきこと: 誰にでも同じ内容のセール情報などを無差別に送りつけない。

3. 小さな「できた!」を積み重ねる体験設計

ユーザーがアプリ内で何かアクションを起こした際に、適切なフィードバック(褒め言葉、チェックマーク、心地よいアニメーションなど)を返すことは非常に重要です。この小さな「できた!」「気持ちいい!」という成功体験の積み重ねが、アプリへの愛着を生み、翌日以降の再訪、つまりDAUの向上に繋がります。


DAUの「量」より「質」?一歩先を行くための応用思考

DAUを追いかけていると、陥りがちな罠があります。それは「量の追求」に夢中になり、「質の観点」を忘れてしまうことです。

例えば、セール通知を連発すれば、その日だけのDAUは上がるかもしれません。しかし、それで集まったのは本当にあなたのアプリのファンでしょうか?翌日には離脱してしまうような質の低いDAUを集めても、LTV(顧客生涯価値)には繋がりません。

本当に見るべきは、全体のDAUだけではなく、セグメント別のDAUです。

  • 課金ユーザーのDAU vs 無課金ユーザーのDAU
  • 新規ユーザーのDAU vs 継続ユーザーのDAU

このようにユーザーを分解して見ることで、「LTVの高い優良顧客が毎日使ってくれているか?」「新規ユーザーが定着せず、すぐに離脱していないか?」といった、より本質的な課題が見えてきます。

また、特にBtoBアプリの場合、全社員が毎日使うわけではありません。特定の部署の担当者だけが毎日使うのであれば、DAUは低くても「アクティブな“組織”数」としては健全、というケースも多々あります。このように、自社のビジネスモデルに合わせてDAUという指標を柔軟に捉え、その「質」を問う視点が、一歩先のグロースには不可欠です。


まとめ:DAUは「結果」。原因となる「体験」をデザインしよう

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。アプリのDAUは、アプリの健康状態を示す重要な指標ですが、それ自体はあくまで「結果」に過ぎません。

DAUを本気で増やしたいなら、見るべきは数字の裏側にある「ユーザーの体験」です。なぜユーザーはあなたのアプリを今日も起動してくれたのか?その体験は、明日もまた来たいと思えるほど魅力的だったか?

この記事でお伝えしてきたように、DAUの向上は、ユーザー心理を深く理解し、利用を「習慣化」させる体験をデザインすることによって達成されます。それは、決して簡単な道のりではありません。時には専門家の客観的な視点や、成功体験に裏打ちされた知見が必要になるでしょう。

もしあなたが今、「自社アプリのDAUがなぜ低いのか、原因が分からない」「ユーザーの習慣化を促すUI/UXの改善方法を知りたい」と感じているなら、

ぜひ一度、私たちpicks designにご相談ください

私たちは、あなたの事業に深く寄り添い、「結果」としてのDAUを向上させるための「原因」となる最高のユーザー体験を、共に描き、実現するパートナーです。

UIUXデザイン実績