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その企画書、本当に「伝わって」いますか?

「このアプリのアイデア、絶対にイケるはずだ!」
そんな熱い想いを胸に、何日もかけて企画書を作ったのに、上司の反応はいまいち…。開発会社に見積もりを出したら、想定の3倍の金額が返ってきた…。新規事業担当者やプロダクトマネージャーなら、一度はこんな悔しい経験があるのではないでしょうか?
ぶっちゃけ、プロジェクトの成否は、企画書の出来で9割決まると言っても過言ではありません。多くの企画書は、残念ながらただの「機能の羅列」で終わってしまっています。それでは、読み手の心は動きませんし、プロジェクトを力強く推進する「武器」にはなり得ないのです。
この記事では、あなたの企画書を単なる「書類」から、関係者全員を巻き込み、プロジェクトを成功へと導く「最強の武器」へと進化させる方法を、余すところなくお伝えします。読み終える頃には、企画書作成が「面倒な作業」から「未来を描くワクワクする仕事」に変わっているはずですよ。
企画書は「書類」じゃない、「物語」だ!成功への羅針盤となるストーリーテリング術
Webで「アプリ 企画書」と検索すれば、たくさんのテンプレートや項目の解説が見つかります。でも、それらをただ埋めるだけでは、人の心は動きません。なぜなら、そこには「物語」が欠けているからです。
本当に「通る」企画書は、読み手がまるで一本の映画を観るように、プロジェクトの世界に引き込まれる「物語」になっています。主人公であるユーザーがどんな「課題」を抱え、あなたのアプリという「解決策」によって、どんな素晴らしい「未来」を手に入れるのか。このシンプルなストーリーこそが、企画の骨格になるのです。
- 課題 (Problem): ユーザーは今、何に困っているのか?(共感のフック)
- 解決策 (Solution): あなたのアプリが、どうその課題を解決するのか?(独自性の提示)
- 未来 (Vision): アプリが普及した世界で、ユーザーの生活はどう変わるのか?(ワクワク感の醸成)
ロジックやデータはもちろん重要。でも、それらを動かすのは、いつだって人の「感情」です。あなたの企画を、一つの映画の脚本を書くような気持ちで組み立ててみませんか?それだけで、企画書の説得力は劇的に変わるはずです。
【無料テンプレ思考】プロが使う!アプリ企画書の10大必須要素

物語の重要性はわかった。じゃあ具体的に何を書けばいいの?という声が聞こえてきそうですね。ご安心ください。ここでは、プロが実際に使っている企画書の骨格となる必須要素を、「なぜそれが必要か」という視点と共に解説します。これは単なる穴埋めシートではなく、あなたの「物語」を論理的に補強するためのフレームワークだと考えてください。
「お、わかってるな」と唸らせる。開発会社を味方につける魔法
企画書を開発会社に渡して見積もりを取る。このフェーズでつまずく人も非常に多いですよね。ポイントは、開発会社を「下請け業者」ではなく「一緒に船を漕ぐパートナー」として捉えることです。
彼らを唸らせ、強力な味方につける企画書には、共通点があります。それは「何を作りたいか(What)」以上に、「なぜ作りたいか(Why)」と「誰にどんな体験を届けたいか(Whom/How)」が雄弁に語られていることです。
特に、MVP(Minimum Viable Product)の考え方は、開発会社との良好な関係を築く上で欠かせません。「まずはこの最小限の機能で、ユーザーの反応を見てみませんか?」という提案は、あなたが事業リスクを理解し、地に足のついた計画を立てている証拠になります。
開発コストの詳細な相場については、「アプリ開発費用の相場を完全公開」にまとめていますので参考にしてください。」
企画書を「最強の武器」に。デザイナー視点のちょい足しテクニック

さあ、ここからは私たちデザイン会社ならではの、企画書を「最強の武器」に変える秘伝のテクニックをご紹介します。それは、企画段階からデザインの力を借りることです。
といっても、プロ級のデザインを作る必要は全くありません。大切なのは「このアプリ、なんだか良さそう!」というワクワク感を、理屈じゃなく直感で伝えること。企画書に、たった1枚の手書きの画面スケッチや、簡単な画面遷移図があるだけで、読み手の理解度と納得感は劇的に変わります。
「百聞は一見に如かず」とは、まさにこのこと。言葉を尽くして「使いやすいUIです」と説明するより、ラフな画面イメージを見せた方が、その価値は100倍伝わります。これは、読み手に「完成形」を具体的に想像させ、プロジェクトを「自分ごと」として捉えてもらうための、非常に強力な心理テクニックなんです。
もし可能なら、Figmaなどのツールで簡単なプロトタイプを作って企画書に添えれば、もはや鬼に金棒。あなたの企画は、他のどんな企画書よりもリアルで、魅力的なものとして輝き始めるでしょう。こうした優れたユーザー体験(UI/UX)への初期段階からの意識が、プロジェクトの成功確率を大きく引き上げるのです。
実録!アイデアの種を「勝てる企画」に変えた、TENTIAL様との伴走ストーリー
「言うは易し、行うは難し」ですよね。そこで、私たちが実際に企画段階からご支援した事例をご紹介させてください。これは、まさに「アイデアの種」が「勝てる企画」へと育っていった物語です。
最初に依頼いただいたのは「多機能な健康管理アプリ」というアイデアでした。しかしその市場は競合が多く、ただ機能を詰め込むだけでは埋もれてしまう可能性が高い状況でした。
そこで私たちは、単に言われたものを形にするのではなく、徹底的な市場分析とユーザーインタビューから着手しました。その中で見えてきたのが、健康意識の高い層が抱える「日々のコンディションを最適化したい」という、より具体的で深いニーズでした。ここから「コンディショニング」という独自の切り口を発見するに至ったのです。
この発見を軸に、企画を「ウェルネスの専門家が、あなたのコンディションを日々サポートする」という、他にはない価値を持つストーリーへ再構築しました。明確なコンセプトが生まれたことで、その後のデザイン開発はぶれることなく進み、最終的にはユーザーからも高い評価を得ることができました。
あなたは大丈夫?「一発却下」される残念な企画書、3つの特徴
成功法則も大事ですが、失敗から学ぶことも同じくらい重要です。私がこれまで見てきた、残念ながら「一発却下」されてしまう企画書には、いくつかの共通した特徴があります。反面教師として、ぜひチェックしてみてください。
- 「俺の考えた最強アプリ」型
市場やユーザーを完全に無視し、「自分が欲しいから」「これがあったら面白いから」という作り手の思い込みだけで突っ走るタイプ。熱意はあっても、ビジネスとしては成立しません。ドキッとした方、まずは外の世界に目を向けましょう! - 「データ不足のフワッと」型
「多くの若者が求めている」「巨大な市場がある」など、フワッとした言葉が並ぶものの、その根拠となるデータが全くないタイプ。説得力はゼロです。主張の裏には、必ず信頼できるデータや事実を添える癖をつけましょう。 - 「儲け話が夢物語」型
マネタイズ計画が「ユーザーが増えれば広告で」「いつか有料化すれば…」といった、甘い見通しに終始しているタイプ。どうやって投資を回収し、利益を生むのか。現実的な収支計画がなければ、誰もお金は出してくれません。情熱と算盤はセットです!
これらのワナにハマっていないか、ぜひご自身の企画書を見直してみてくださいね。
まとめ:企画書は、未来を描く最初の「設計図」です
ここまで、本当に「通る」アプリ企画書の考え方とテクニックについて、熱く語らせていただきました。
もうお分かりの通り、優れた企画書とは、単なる書類ではなく、プロジェクトの成功を左右する「設計図」です。そして、それは関係者全員の心を動かし、同じ未来へと導く「物語」でもあります。
この記事でお伝えしたこと
- 企画書は、ただの書類ではなく「物語」であること
- テンプレートは、思考の「骨格」として活用すること
- デザイナー視点を加え、ワクワク感を「見える化」すること
- 開発会社とは「パートナー」として向き合うこと
企画書作りを「項目を埋める退屈な作業」と捉えるのは、もう終わりにしませんか?それは、あなたのアイデアで、誰かの課題を解決し、新しい未来を創造するための、最高にクリエイティブな仕事のはずです。
あなたの頭の中にある素晴らしいアイデアの種を、
私たちと一緒に「勝てる企画」へと育ててみませんか?
picks designは、ビジネスを成功に導く「企画」という最初のステップから、あなたの最高のパートナーとして伴走します。







