Web広告で商品・サービスを幅広く告知する戦略は多くのブランディング戦略で実施されています。
しかし、広告を単に表示するだけでは十分ではありません。効果的なマーケティング戦略を実現するためには、適切なランディングページ（LP）とコンバージョンの最適化が必要です。
本記事では、Web広告の効果を高めるLP・コンバージョン最適化の方法について解説します。
目次
LP・コンバージョンとは？
Web広告で幅広く集客を仕掛ける際、重要となるのが広告と連動するLPやコンバージョンの指標です。
このためLP、コンバージョンとはどのようなものかを知っておく必要があります。
LP-目的に訴求する媒体
LPは「Landing Page（ランディングページ）」の略称で、Webサイトの「特定の目的や目標」に焦点を当てた単一のページを意味します。
一般的には商品・サービスの購買に繋がるマーケティングキャンペーンや広告などのリンク先として使用されます。
ユーザーが広告やリンクをクリックしてLPにアクセスすると、特定のアクションを促すための情報やコンテンツが提供されます。
また、LPは以下の目的で使用される方法が一般的です。
- 製品やサービスの紹介
新製品や特別オファーを宣伝し、ユーザーに興味を引くための情報を提供します。
- リードジェネレーション
ユーザーに連絡先情報（メールアドレスや電話番号）を提供してもらい、将来的なマーケティング活動やセールス活動に活用します。
- コンバージョンの促進
特定の行動を起こしてもらうための要素を配置し、ユーザーを目的の行動に誘導します。例えば、商品の購入、資料請求、登録などです。
LPは通常、他のページとは異なるデザインやコンテンツを持っており、目的に応じて単純で直感的なレイアウトが採用されることがあります。
また、LPはフォームやボタンなどのコールツーアクション（CTA）要素を強調することが一般的です。
LPの効果を最大化するためには、ターゲットオーディエンスを理解し、魅力的なコンテンツ、明確なコールツーアクション、ユーザーフレンドリーなデザインを提供することが重要です。
CV-目標の達成を示す
CV（コンバージョン）は、特定の目標やアクションの達成を指すマーケティング用語です。
具体的には、ウェブサイトの訪問者が求められる行動を実際に行った場合、それをコンバージョンと呼びます。
例えば、ウェブサイトの購入ボタンをクリックしたり、メールサブスクリプションに登録したり、特定のフォームを提出したりするなどです。
- CVR-目標を達成した指標
CVR（コンバージョン率）は、コンバージョンが発生する確率を示す指標です。
具体的には、特定の期間や特定のマーケティングキャンペーンにおけるコンバージョン数を、その期間やキャンペーンにおける総訪問数で割った値です。
CVRは、マーケティングの効果や成果を測るために使用され、高いCVRは目標の達成に対する成功を示します。CVRは一般的にパーセンテージで表されます。
例えば、あるウェブサイトが1,000の訪問を受けた場合、その中で100人が購入ボタンをクリックし、そのうち20人が実際に購入したとすると、CVRは購入数（20）を訪問数（1,000）で割った0.02、つまり2％になります。
- LP・コンバージョンの現状を調べる
WebサイトのLPの現状を調べる際は、以下の指標と調査方法を活用することが重要です。
CVR-コンバージョン率
ユーザーが望むアクション（購入、申し込み、登録など）を実際に行った割合を示す指標です。コンバージョン率の計算方法は、アクションを行ったユーザー数をLPへの訪問者数で割ることです。
- Bounce Rate-離脱率
LPへの訪問後、一度で離脱したユーザーの割合を示します。高い離脱率はユーザーの関心を引くコンテンツやユーザビリティの改善の必要性を示す可能性があります。
- ユーザビリティ指標
ユーザビリティの改善に向けて、以下の指標を調査します。
- ページの読み込み速度
Google PageSpeed InsightsやWebPagetestなどのツールを使用して、ページの読み込み速度を測定します。
- モバイルフレンドリー性
Googleのモバイルフレンドリーテストやデバイスエミュレータを使用して、LPのモバイルフレンドリー性を確認します。
- ユーザーエンゲージメント
ユーザーがLP上でどのようにコンテンツとやり取りしているかを把握するために、以下の指標を調査します。
- ページビュー(PV)数
Google Analyticsなどのウェブ解析ツールを使用して、LPのページビュー数を確認します。
- 平均滞在時間
同様にウェブ解析ツールを使用して、ユーザーの平均滞在時間を把握します。
- クリックマップやヒートマップ
Crazy EggやHotjarなどのツールを使用して、LP上のユーザーのクリックやスクロールパターンを可視化します。
- ソーシャルシェア数
LPのコンテンツがソーシャルメディア上でどれくらい共有されているかを確認します。
ソーシャルメディアプラットフォーム上のシェア数やいいね数を確認することができます。
これらの指標を調査するために、ウェブ解析ツール（Google Analytics、Adobe Analyticsなど）を使用する方法が一般的です。
LPのコンバージョン向上への対策
CV（コンバージョン率）やCVR（コンバージョン率）が思うように向上しない場合、以下の対策を検討してみることができます。
- ユーザビリティの改善
LPのユーザビリティを向上させることで、ユーザーがスムーズに目的のアクションを取れるようにします。以下の点をチェックしてみてください。
- ページの読み込み速度を改善する
- ページのレイアウトやナビゲーションを見直す
- コールトゥアクション（CTA）の配置やデザインを最適化する
- フォームや購入手続きの簡略化・ステップ数の削減
- モバイルフレンドリーなデザインにする
- コンテンツの最適化
- 強力なコピーライティングと魅力的な見出しを作成する
- クリアなバリュープロポジションを伝え
- カスタマーレビューやケーススタディを追加する
このようにLPのコンテンツを改善することで、ユーザーに魅力的な情報を提供し、コンバージョンを促進します。
- A/Bテストの実施
A/Bテストを行い、異なる要素やバリエーションを比較して最適なバージョンを見つけることが重要です。以下の要素をテストしてみてください。
- CTAボタンのテキストやデザイン
- フォームのレイアウトやフィールドの数
- コピーライティングの変更
- イメージやビデオの使用
- ユーザーのフィードバックを収集
ユーザーの意見やフィードバックを収集し、改善点を見つけることができます。アンケートやユーザーテストを活用して、LPの改善に役立つ情報を収集しましょう。
- トラフィックの質を向上させる
LPへのトラフィックの質を向上させることも重要です。以下の点を考慮してみてください。
このようにコンバージョンを向上する際にはさまざまな方法があります。
Web広告からの流入時に、ユーザーの反響を得られる施策を実行していきましょう。
ヒートマップを使用し現状を改善
ヒートマップを使用してWebサイトのLPの現状を改善するための施策には以下のようなものがあります。
- ユーザーの注意を引く重要な要素の強調
ヒートマップを分析して、ユーザーが注目している箇所を特定します。そこにはコールトゥアクション（CTA）ボタンや重要な情報が含まれる場合があります。
これらの要素をユーザーの注目度を高めるようにデザインや配置を最適化します。
- レイアウトの最適化
ヒートマップを使用して、ユーザーが最もスクロールする場所や最もクリックする領域を把握します。
その情報を基に、LPのレイアウトを改善します。重要な要素を上部に配置したり、スクロールによって見えるようにしたりすることで、ユーザーの行動を促します。
- フォームの最適化
ヒートマップを分析して、ユーザーがフォームにどのように反応しているかを確認します。
ユーザーがフォームの入力項目をスキップしていたり、エラーメッセージが表示されている項目がある場合は、フォームのデザインやフィールドの数を見直し、入力プロセスをスムーズにします。
- ページの要素の整理
ヒートマップを使用して、ユーザーが無視している領域やクリックされない要素を特定します。
これらの要素はユーザーにとって無駄な情報であり、LPのパフォーマンスを低下させる可能性があります。
ヒートマップの結果に基づいて、不要な要素を削除するか、隠すことで、ユーザーの焦点を重要な要素に集中させます。
- モバイルフレンドリーなデザインの確認
ヒートマップを使用して、モバイルデバイス上でのユーザーの行動を分析します。
スクロールやタップのパターンを把握し、LPのモバイルフレンドリー性を向上させるための調整を行います。
例えば、タップ可能な要素のサイズを適切に調整したり、長いスクロールを必要とする場合はコンテンツの分割を検討するなどの対策が考えられます。
LP制作と相性のよいweb広告は？
CV（コンバージョン）やCVR（コンバージョン率）を向上させるために効果的なWeb広告の種類はいくつかあります。以下にいくつかの例を挙げます。
- リターゲティング広告
リターゲティング広告は、ウェブサイトを訪れたことのあるユーザーに対して表示される広告です。
ユーザーの関心や行動に基づいてカスタマイズされた広告を表示することで、興味を引き、コンバージョンを促す効果があります。
- ダイナミック広告
ダイナミック広告は、ユーザーの興味や行動に基づいて自動的に生成される広告です。
ユーザーの過去の行動や興味に基づいて、関連性の高い商品やサービスを表示することで、コンバージョン率を向上させる効果があります。
- リード広告
リード広告は、ユーザーからの連絡先情報を収集するための広告です。
ユーザーがフォームを入力して情報を提供することで、将来的なコンバージョンに繋がる可能性があります。
- インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーを活用したマーケティングは、特定の商品やサービスを広めるために影響力のある人物を利用する手法です。
インフルエンサーのフォロワーに対して商品やサービスを紹介し、信頼性や関心を高めることで、コンバージョン率を向上させる効果があります。
- 検索エンジン広告
検索エンジン広告は、検索エンジンの検索結果ページに広告を表示する手法です。
関連するキーワードや検索クエリに基づいて広告を表示するため、ユーザーの意図にマッチした広告を提供することができます。
- ソーシャルメディア広告
ソーシャルメディアプラットフォーム（Facebook、Instagram、Twitterなど）上での広告も効果的です。
ターゲットオーディエンスに対して特定のメッセージやコンテンツを配信し、ユーザーの関心を引きつけることで、コンバージョン率を向上させることができます。
このようにWeb広告にはさまざまな種類があることが分かります。
展開する商品・サービスの内容やLPに合わせより効果的な広告を検討してみましょう。
picks designにご相談ください
picks designでは「デザイン×ビジネス」の視点からLP制作・Web広告、Webサイトやアプリ、システム開発・UI.UXなどさまざまなデザイン業務を行なっています。
クライアント様が抱えるお悩み、ご相談をプロが直接お伺いのうえ最適なデザインをご提案いたします。
現在「ユーザー様のココロを動かす」情報発信をメルマガにて配信していますので、この機会に是非ご登録ください。
→メルマガ登録はコチラ
まとめ
今回は、Web広告の効果を高めるLP・コンバージョン最適化の方法について解説しました。
Web広告の効果を高める施策として、LPの充実やコンバージョンを向上する方法についてご紹介しました。
コンバージョン率を向上する施策では、各指標ごとに対策を行うことが大切です。
また、Web広告の種類についても検討する必要がありました。
LP制作やWeb広告をご検討の際は、picks designに是非ご相談ください。
