新規事業が成功するかどうかは、チーム作りしだいといっても過言ではありません。
チーム作りのコツを事前に知って、実際のチーム作りに活かすことで、新規事業の成功率はアップします。
この記事では、新規事業の開発には、効果的なチーム作りが重要な理由を解説。
また、実際のチーム作りで重要となる5つの鍵についても紹介します。
新規事業のチーム作りに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
新規事業の開発にチーム作りが重要な理由
なぜ新規事業開発にチーム作りが重要とされているのでしょうか?
その理由は、新規事業計画を立てるのに必要なマーケティング分析、また、クリエイティブなアプローチの多くがチームを主体とするものだからです。
各企業ではチームに割り振られた新規事業をチーム単位で分担して進めていくことになります。
しかし、多くの企業では、新規事業の9割が失敗に終わってしまう現状があります。
このような現状を考慮すると、新規事業を成功させるためには、新規事業に失敗しないためのチーム作りを根本的に見直していく必要があるといえるでしょう。
「組織」と「チーム」の定義から見直そう
「組織」と「チーム」は同じ意味として認識されて、混同されている場面も多いですが、その意味は明確に異なります。
「組織」は、共通の目標や目的に向かって、それぞれの役割を持った人たちによって成り立ちます。
「会社組織」は、異なる部署や所轄に所属する、多種多様な役割を持つ従業員の集団です。
その一方で、「チーム」は、共通の目標や目的に向かって、共同作業を行う数人単位の集団をさします。
組織と異なる点は、チームメンバーはそれぞれの強みを共有することで、目標達成に向けて最大限に利益になる選択を選択が取れる点だといえます。
そのため、「チーム作り」をする場合は、チームを構成するメンバー同士がいかに強調して、目標達成に向けて努力できるかを基準にチームのメンバーを決めていくことが必要です。
それぞれに合った事業の形式を見つけよう
以上に見てきたように、「組織」と「チーム」は、異なる意味合いを持つ集団なので、それぞれに合った課題や目標設定は変わります。
「組織」の場合は、何らかの具体的な課題を解決していくのに向いています。
組織内の役割ごとに仕事を細分化し、役割分担することで、効率的に課題解決ができます。
組織の規模や事業の多様性が幅広いほど、具体的な問題点に対する組織的なアプローチが効果的です。
「チーム」の場合は、新規事業開発など、具体的な課題解決の方法や道筋が定まっていない問題や課題を試行錯誤しながら解決していくのに向いています。
このように、「組織」と「チーム」では、それぞれに合った課題が異なります。
新規事業に関しては、課題やアプローチの仕方に関して、試行錯誤しながら手探りで正解を探していく作業が多いです。
そのため、「チーム」としての集団の作り方を意識していく必要があります。
新規事業を成功させるチーム作りに重要な5つの鍵
新規事業を成功させるチーム作りには、以下の5つの鍵があります。
- 一体感よりも人材の多様性を重視する
- 会社がチームに権限を与える
- チームメンバー間の共感を大事にする
- アイディアを積極的に可視化する
- 事業を稼働させるために決断力を持つ
新規事業を成功に導くチーム作りをしていくために、これらの鍵についてよく検討してみましょう。
1:一体感よりも人材の多様性を重視する
新規事業を成功させるチームに重要なのは、あらゆる事態や展開に対応できる多種多様な人材を組み込んだチーム作りです。
チームとしての協調性を重視するあまり、性格や強みが似ている人材を集めすぎると、ここぞという時に周りの様子を窺って決断できずに、新規事業の立ち上げで失敗してしまう可能性があります。
チームメンバーそれぞれが持つ視点や考えを取り入れて、事業計画をブラッシュアップしていることが、成功する事業の共通点です。
このような、チームによる積極的な議論の参加と事業計画のブラッシュアップという好循環を生んでいくためにも、チーム内の人材の多様性は重要だといえます。
2:会社がチームに権限を与える
新規事業が失敗してしまう大きな原因の1つは、会社の上層部が新規事業の権限を握っていて、チームが主体の積極的なアプローチが難しいことです。
これは、会社の規模が大きい会社にありがちなチーム作りの落とし穴だといえます。
逆をいえば、会社が新規事業を行うチームに権限を与えて、ある程度の決定権を与えることで、新規事業の進行がスムーズになります。
また、チームに権限を与えて自由を与えることで、チームの事業に対するモチベーションが高まる効果も期待できるでしょう。
このように、会社がチームに権限を与えることは、新規事業を成功させるチーム作りには重要なのです。
3:チームメンバー間の共感を大事にする
新規事業の開発においては、今までの常識やセオリーは通用しない場合があります。
ビジネスを取り巻く環境は刻一刻と変化しているので、社会の変化に沿って新規事業を考えるチームも柔軟に変化していく必要性があるのです。
そのため、チームメンバーから出た意見を「それは常識的ではないから」という理由で、頭ごなしに否定するべきではありません。
メンバー同士で意見を出し合い、多角的に検討することで、より魅力的な新規事業のビジネス案に昇華できる場合もあります。
4:アイディアを積極的に可視化する
新規事業を成功に導くチームに共通するのが、目的意識や課題をチーム内で共有できている点です。
問題の共有のためには、文章化だけでなく、図や表などにまとめて可視化することが重要です。
アイディアを「見える化」して共有することで、チームメンバー全員がプロジェクトの進捗状況や問題点を即座に把握して、チームメンバー全員の参加意識をアップできます。
アイディアを積極的に可視化して共有することを意識して、新規事業の改善に活かしていきましょう。
5:事業を稼働させるための決断力を持つ
新規事業の成功に重要なのは、やろうと思った時にすぐ行動できる決断力です。
チーム主体で新規事業の計画に参加して、チーム内の強調やブラッシュアップすることは、新規事業を成功させるための基本です。
しかし、いざという時には決断力を持って、事業計画を実行するのが大切といえます。
新規事業を成功させるためには、マーケットのタイミングや流行りなどを的確に抑えて、ここぞというタイミングで事業化していく必要がありますからね。
まとめ:新規事業のチーム作りを根本的に考え直して、新規事業を成功に導いていこう
この記事では、新規事業の成功にはチーム作りが重要である点を解説。また、チーム作りを成功させる上で重要な5つの鍵についても確認しました。
共通の目的を持って、それぞれの持つ意見や強みを持ったメンバーを採用して、チームを運営していくことが、新規事業を成功させるチーム作りの基本です。
新規事業の成功を見据えたチーム作りの考え方を見直して、新規事業を成功に導いていきましょう。
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