【設計書テンプレ】アプリ設計の基本と流れ

  • 2025.8.26
  • UI/UXデザインアプリ開発サービスデザイン
  • 新規事業

あなたのアプリ、本当にユーザーに愛されていますか?

「よし、アプリを作ろう!」意気揚々とプロジェクトをスタートさせたものの、こんな壁にぶつかっていませんか?

「どうもユーザーが定着しない」「使いにくいと言われる」「そもそも、この機能って本当に必要だったんだろうか…?」

正直なところ、こういう悩みって“あるある”なんですよね。私自身も、過去にはたくさんの試行錯誤を繰り返してきました。

スマートフォンの保有率が8割に迫る今、アプリはもはや単なるツールではなく、企業と顧客をつなぐ最も重要な接点の一つです。でも、ただ作るだけでは、星の数ほどあるアプリの中に埋もれてしまうのが現実。PwCの調査によれば、なんと消費者の32%が「一度でも悪い体験をしたら、そのブランドから離れてしまう」と回答しています。たった一度の「使いにくい」が、命取りになりかねない時代なんです。

この記事では、そんなシビアな環境で勝ち抜くための「アプリ設計」について、根本からじっくりお話しします。単なる手順の解説ではなく、どうすれば設計がビジネスの成功に結びつくのか、具体的な事例や思考のフレームワークを交えながら、できるだけ生々しく、現場感のある言葉でお届けできればと思っています。ぜひ、コーヒーでも片手にお付き合いください。

UIUXの基礎を理解したい方は、【図解】UIUXとは何か?初心者が知っておくべき基本知識をご覧ください。


そもそも「アプリ設計」って、一体どこからどこまで?

「アプリ設計」と一言で言っても、人によってイメージする範囲がバラバラだったりしますよね。「画面のデザインのこと?」とか「エンジニアがやる難しいやつでしょ?」とか。半分正解で、半分はちょっと違う、というのが正直なところです。

一言でいうと、アプリ設計とは「アプリの成功確率を最大化するための、骨格から肉付けまでの全工程」だと私は考えています。家づくりに例えると分かりやすいかもしれません。

家づくり(例え)アプリ設計主な活動内容
どんな家族が住む?サービスデザイン・要件定義誰の、どんな課題を解決するのか? ビジネス目標は何か?
間取りを考える情報設計 (IA)どんな情報を、どう整理して見せるか? ユーザーが迷わない構造作り。
設計図を描くワイヤーフレーム・プロトタイプ画面の骨組みを作成。実際に触れる模型で使い勝手を確認。
内装・インテリアUI/UXデザイン見た目の美しさ(UI)と、心地よい体験(UX)を作り込む。
耐震・構造計算技術設計安定して動くための裏側の仕組み(サーバー、データベースなど)を決める。

こんな風に、たくさんのステップが複雑に絡み合っているのが「アプリ設計」なんです。これらの一つでも欠けたり、連携がうまくいかなかったりすると、見た目は立派なのに住み心地の悪い家ができてしまう。だからこそ、全体像をしっかり掴んでおくことが、プロジェクトの羅針盤になるんですよね。

ユーザーに選ばれるアプリを作るためのポイントは、魅力的なアプリ開発の秘訣!デザインと機能の重要性で詳しく解説しています。


なぜ、あなたの事業にこそ「ちゃんとした設計」が必要なのか?

「設計が大事なのはわかったけど、うちはそこまで予算もないし、とりあえず早く作ってリリースしたいんだよ」…この気持ち、痛いほどわかります。特にスタートアップや新規事業では、スピードが命ですもんね。でも、ちょっと待ってください。急がば回れ、とはよく言ったもので、初期の設計投資をケチったことで、後から何倍ものツケを払うことになるケースを、私は嫌というほど見てきました。

ちゃんとした設計が、なぜ事業の成功に不可欠なのか?理由は大きく3つあります。

  1. 1. 顧客体験(UX)がブランド価値を決めるから

    先ほども少し触れましたが、今はモノや機能で差別化するのが難しい時代。ユーザーは「何ができるか」だけでなく「どういう気持ちで使えるか」を重視します。心地よいUXは、顧客満足度を上げ、リピート利用を促し、口コミを生みます。これって、最高のマーケティングだと思いませんか?逆に言えば、悪いUXは静かにブランドを蝕んでいくんです。

  2. 2. 未来の「手戻りコスト」を劇的に減らせるから

    ソフトウェア開発の世界には有名な法則があります。「リリース後に見つかったバグの修正コストは、設計段階で見つけて修正するコストの100倍以上になる」というもの。設計段階なら紙の上での修正で済みますが、完成後だと全部作り直し…なんてことも。初期段階でしっかりユーザーテストを重ねて設計を固めることは、未来の赤字を未然に防ぐ、最高の保険なんです。

  3. 3. 優れた設計は、コストではなく「投資」だから

    McKinseyの調査では、デザインを経営の中核に据える企業は、そうでない企業に比べて収益成長率が2倍高いという結果が出ています。優れた設計は、コンバージョン率を上げ、顧客生涯価値(LTV)を高め、業務効率を改善します。短期的なコストで見るか、長期的なリターンを生む投資と見るか。この視点の違いが、数年後の事業規模を大きく左右するんですよ。

  4. 「実際にどのくらいのコストがかかるのかは、アプリ開発費用の相場を完全公開でご確認ください。


【実践編】明日から使える!事業を成功に導くアプリ設計5ステップ

では、具体的にどう進めればいいのか?ここでは、私たちがプロジェクトを進める上で特に大切にしている5つのステップをご紹介します。教科書的な話だけじゃなく、現場でのリアルなポイントも交えて解説しますね。

ステップ1:サービスデザイン – 「誰の」「どんな課題」を解決する?

全ての始まりはここです。いきなり画面の話をするのではなく、「このアプリは、そもそも誰のためのもの?」を徹底的に掘り下げます。いわゆるペルソナ設定カスタマージャーニーマップの作成がこれにあたります。ここでビジネスゴールとユーザーの課題がズレていると、どんなにカッコいいアプリを作っても誰にも使われません。「我々はこうしたい」ではなく「ユーザーはこう困っている」からスタートするのが鉄則です。

ステップ2:情報設計(IA) – ユーザーが迷子にならない地図作り

ユーザーの課題が明確になったら、それを解決するための情報をどう整理して見せるかを考えます。これが情報設計(Information Architecture)です。アプリ内の全情報を書き出し、グループ分けし、階層構造を作っていく地道な作業ですが、これがアプリの「骨格」になります。ここで骨格が歪んでいると、後からいくら肉付けしても不格好なままです。

ステップ3:ワイヤーフレームとプロトタイプ – 「触れる設計図」で失敗を先取り

情報設計ができたら、それを元に画面のレイアウト、いわゆるワイヤーフレームを作ります。これはまだ色も装飾もない、ただの骨組みです。さらに、Figmaなどのツールを使って、画面遷移を再現したプロトタイプ(動く模型)を作成します。これを実際にユーザーに触ってもらうことで、「このボタン、意味がわからない」「次どうすればいいか迷う」といった問題点を、コードを1行も書く前に発見できるんです。めちゃくちゃ効率的ですよね。

ステップ4:UI/UXデザイン – 「心地よさ」という名の魔法をかける

いよいよ肉付けの工程です。UI(ユーザーインターフェース)は見た目の美しさや分かりやすさ。UX(ユーザーエクスペリエンス)はそれを使ったときの心地よさや感動といった体験全体を指します。この二つは切っても切れない関係です。ここでは、ただ綺麗に作るだけでなく、「どうすれば登録ボタンを押したくなるか?」「どうすればユーザーがワクワクするか?」といったビジネス目標と感情を繋ぐ設計が求められます。まさに腕の見せ所ですね。

ステップ5:ユーザビリティテスト – 「神の声」より「ユーザーの声」

デザインが固まったら、必ず複数人のユーザーに実際に使ってもらいます。作り手の「きっとこう使ってくれるだろう」という思い込みは、面白いほど外れます(笑)。ユーザーがどこで戸惑い、どこで喜ぶのか。その生々しい反応こそが、アプリを磨き上げる最高の砥石になります。このテストを繰り返すことで、アプリの完成度は飛躍的に高まります。

 


設計を加速させる!プロが頼る思考のフレームワーク

「設計のステップはわかったけど、いざやろうとすると、何から考えればいいか分からない…」そんな時に頼りになるのが、先人たちが作り上げた「思考のフレームワーク」です。複雑な情報を整理し、チームの目線を合わせるのに役立ちます。ここでは、特に私たちがよく使うものを2つご紹介します。

AEOUIフレームワーク:ユーザー理解を多角的に深める

ユーザーインタビューなどで集めた情報を、以下の5つの観点で整理する手法です。ごちゃごちゃしたメモが、驚くほどスッキリしますよ。

  • A (Activities): ユーザーは何をしているか?(具体的な行動)
  • E (Environments): どんな環境でアプリを使うか?(場所、時間、デバイスなど)
  • I (Interactions): 他の人やモノとどう関わっているか?
  • O (Objects): 行動の中でどんなモノを使っているか?
  • U (Users): ユーザーは誰で、どんな特徴や価値観を持っているか?

狩野モデル:どの機能から作るべきか?優先順位の羅針盤

「あれも欲しい、これも欲しい」となりがちな機能要件。でもリソースは有限ですよね。そんな時に役立つのが狩野モデルです。機能を以下の3つに分類し、実装の優先順位を決めます。

  • 当たり前品質: 無いと不満だが、あっても満足度は上がらない機能。(例:ログイン機能)→ 必須で実装
  • 一元的品質: あればあるほど満足度が上がる機能。(例:検索スピード)→ 投資対効果で判断
  • 魅力的品質: 無くても不満はないが、あると大きな満足感や感動を生む機能。(例:気の利いたお祝いメッセージ)→ 差別化の源泉

まずは「当たり前品質」を確実に満たし、次に「一元的品質」で競合と戦い、「魅力的品質」でファンを作る。この考え方、めちゃくちゃ使えます。


鬼に金棒!アプリ設計を支えるおすすめツールたち

現代のアプリ設計は、優れたツールなしには語れません。ここでは、数あるツールの中から「これさえ押さえておけば間違いない」という定番ツールを、私たちの独断と偏見でご紹介します。もはやインフラですね。

カテゴリツール名特徴こんな人におすすめ
UIデザイン & プロトタイプFigmaクラウドベースで共同編集が超得意。もはや業界標準。無料で始められるのも◎。チームで設計するなら絶対これ!
UIデザイン & プロトタイプSketchMac専用。古くからの定番でプラグインが豊富。買い切り型。Macユーザーでオフライン作業が多い人。
UIデザイン & プロトタイプAdobe XDAdobe製品との連携がスムーズ。動作が軽快。PhotoshopやIllustratorを普段から使う人。
情報共有 & ドキュメントNotion設計書、議事録、タスク管理まで何でもござれ。柔軟性が高すぎる。プロジェクトの全情報を一元管理したい人。
コミュニケーションSlack説明不要のビジネスチャット。FigmaやNotionとの連携も強力。開発チームとの円滑な連携を求める人。

最初の一歩としては、FigmaとNotionから触ってみるのがおすすめです。ほとんどの作業はこの二つでカバーできますし、無料で始められるので、まずは気軽にアカウントを作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:最高のアプリ設計は、最高のパートナー選びから

いやー、かなり長くなってしまいましたね。最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

アプリ設計は、家づくりと同じで、様々な工程が絡み合う複雑なプロジェクトです。でも、その根っこにあるのは、実はとてもシンプルなことだと私は思っています。それは、「ユーザーを深く、深く、理解すること」そして「ビジネスの成功というゴールから、絶対に目を離さないこと」。この二つです。

この記事でお伝えしてきたプロセスやフレームワークは、そのための手段でしかありません。本当に大切なのは、あなたの事業に心から寄り添い、ユーザーの代弁者となり、時には厳しい意見も言ってくれる、そんな信頼できるパートナーを見つけることかもしれません。

もし、あなたが今、アプリの設計で悩んでいたり、「自分たちの場合はどうすればいいんだろう?」と感じていたりするなら、ぜひ一度私たちにお声がけください。単なる制作会社としてではなく、あなたの事業を成功に導くパートナーとして、何かお力になれることがあるはずです。一緒に、ユーザーから末永く愛されるアプリを育てていきましょう!

picks designのUI/UXデザイン支援サービスについて、
詳しくはこちらをご覧ください。

→ UI/UXデザインサービスの詳細・お問い合わせはこちら

UIUXデザイン実績
  • 2025.8.26
  • UI/UXデザインアプリ開発サービスデザイン
  • 新規事業

あなたのアプリ、本当にユーザーに愛されていますか?

「よし、アプリを作ろう!」意気揚々とプロジェクトをスタートさせたものの、こんな壁にぶつかっていませんか?

「どうもユーザーが定着しない」「使いにくいと言われる」「そもそも、この機能って本当に必要だったんだろうか…?」

正直なところ、こういう悩みって“あるある”なんですよね。私自身も、過去にはたくさんの試行錯誤を繰り返してきました。

スマートフォンの保有率が8割に迫る今、アプリはもはや単なるツールではなく、企業と顧客をつなぐ最も重要な接点の一つです。でも、ただ作るだけでは、星の数ほどあるアプリの中に埋もれてしまうのが現実。PwCの調査によれば、なんと消費者の32%が「一度でも悪い体験をしたら、そのブランドから離れてしまう」と回答しています。たった一度の「使いにくい」が、命取りになりかねない時代なんです。

この記事では、そんなシビアな環境で勝ち抜くための「アプリ設計」について、根本からじっくりお話しします。単なる手順の解説ではなく、どうすれば設計がビジネスの成功に結びつくのか、具体的な事例や思考のフレームワークを交えながら、できるだけ生々しく、現場感のある言葉でお届けできればと思っています。ぜひ、コーヒーでも片手にお付き合いください。

UIUXの基礎を理解したい方は、【図解】UIUXとは何か?初心者が知っておくべき基本知識をご覧ください。


そもそも「アプリ設計」って、一体どこからどこまで?

「アプリ設計」と一言で言っても、人によってイメージする範囲がバラバラだったりしますよね。「画面のデザインのこと?」とか「エンジニアがやる難しいやつでしょ?」とか。半分正解で、半分はちょっと違う、というのが正直なところです。

一言でいうと、アプリ設計とは「アプリの成功確率を最大化するための、骨格から肉付けまでの全工程」だと私は考えています。家づくりに例えると分かりやすいかもしれません。

家づくり(例え)アプリ設計主な活動内容
どんな家族が住む?サービスデザイン・要件定義誰の、どんな課題を解決するのか? ビジネス目標は何か?
間取りを考える情報設計 (IA)どんな情報を、どう整理して見せるか? ユーザーが迷わない構造作り。
設計図を描くワイヤーフレーム・プロトタイプ画面の骨組みを作成。実際に触れる模型で使い勝手を確認。
内装・インテリアUI/UXデザイン見た目の美しさ(UI)と、心地よい体験(UX)を作り込む。
耐震・構造計算技術設計安定して動くための裏側の仕組み(サーバー、データベースなど)を決める。

こんな風に、たくさんのステップが複雑に絡み合っているのが「アプリ設計」なんです。これらの一つでも欠けたり、連携がうまくいかなかったりすると、見た目は立派なのに住み心地の悪い家ができてしまう。だからこそ、全体像をしっかり掴んでおくことが、プロジェクトの羅針盤になるんですよね。

ユーザーに選ばれるアプリを作るためのポイントは、魅力的なアプリ開発の秘訣!デザインと機能の重要性で詳しく解説しています。


なぜ、あなたの事業にこそ「ちゃんとした設計」が必要なのか?

「設計が大事なのはわかったけど、うちはそこまで予算もないし、とりあえず早く作ってリリースしたいんだよ」…この気持ち、痛いほどわかります。特にスタートアップや新規事業では、スピードが命ですもんね。でも、ちょっと待ってください。急がば回れ、とはよく言ったもので、初期の設計投資をケチったことで、後から何倍ものツケを払うことになるケースを、私は嫌というほど見てきました。

ちゃんとした設計が、なぜ事業の成功に不可欠なのか?理由は大きく3つあります。

  1. 1. 顧客体験(UX)がブランド価値を決めるから

    先ほども少し触れましたが、今はモノや機能で差別化するのが難しい時代。ユーザーは「何ができるか」だけでなく「どういう気持ちで使えるか」を重視します。心地よいUXは、顧客満足度を上げ、リピート利用を促し、口コミを生みます。これって、最高のマーケティングだと思いませんか?逆に言えば、悪いUXは静かにブランドを蝕んでいくんです。

  2. 2. 未来の「手戻りコスト」を劇的に減らせるから

    ソフトウェア開発の世界には有名な法則があります。「リリース後に見つかったバグの修正コストは、設計段階で見つけて修正するコストの100倍以上になる」というもの。設計段階なら紙の上での修正で済みますが、完成後だと全部作り直し…なんてことも。初期段階でしっかりユーザーテストを重ねて設計を固めることは、未来の赤字を未然に防ぐ、最高の保険なんです。

  3. 3. 優れた設計は、コストではなく「投資」だから

    McKinseyの調査では、デザインを経営の中核に据える企業は、そうでない企業に比べて収益成長率が2倍高いという結果が出ています。優れた設計は、コンバージョン率を上げ、顧客生涯価値(LTV)を高め、業務効率を改善します。短期的なコストで見るか、長期的なリターンを生む投資と見るか。この視点の違いが、数年後の事業規模を大きく左右するんですよ。

  4. 「実際にどのくらいのコストがかかるのかは、アプリ開発費用の相場を完全公開でご確認ください。


【実践編】明日から使える!事業を成功に導くアプリ設計5ステップ

では、具体的にどう進めればいいのか?ここでは、私たちがプロジェクトを進める上で特に大切にしている5つのステップをご紹介します。教科書的な話だけじゃなく、現場でのリアルなポイントも交えて解説しますね。

ステップ1:サービスデザイン – 「誰の」「どんな課題」を解決する?

全ての始まりはここです。いきなり画面の話をするのではなく、「このアプリは、そもそも誰のためのもの?」を徹底的に掘り下げます。いわゆるペルソナ設定カスタマージャーニーマップの作成がこれにあたります。ここでビジネスゴールとユーザーの課題がズレていると、どんなにカッコいいアプリを作っても誰にも使われません。「我々はこうしたい」ではなく「ユーザーはこう困っている」からスタートするのが鉄則です。

ステップ2:情報設計(IA) – ユーザーが迷子にならない地図作り

ユーザーの課題が明確になったら、それを解決するための情報をどう整理して見せるかを考えます。これが情報設計(Information Architecture)です。アプリ内の全情報を書き出し、グループ分けし、階層構造を作っていく地道な作業ですが、これがアプリの「骨格」になります。ここで骨格が歪んでいると、後からいくら肉付けしても不格好なままです。

ステップ3:ワイヤーフレームとプロトタイプ – 「触れる設計図」で失敗を先取り

情報設計ができたら、それを元に画面のレイアウト、いわゆるワイヤーフレームを作ります。これはまだ色も装飾もない、ただの骨組みです。さらに、Figmaなどのツールを使って、画面遷移を再現したプロトタイプ(動く模型)を作成します。これを実際にユーザーに触ってもらうことで、「このボタン、意味がわからない」「次どうすればいいか迷う」といった問題点を、コードを1行も書く前に発見できるんです。めちゃくちゃ効率的ですよね。

ステップ4:UI/UXデザイン – 「心地よさ」という名の魔法をかける

いよいよ肉付けの工程です。UI(ユーザーインターフェース)は見た目の美しさや分かりやすさ。UX(ユーザーエクスペリエンス)はそれを使ったときの心地よさや感動といった体験全体を指します。この二つは切っても切れない関係です。ここでは、ただ綺麗に作るだけでなく、「どうすれば登録ボタンを押したくなるか?」「どうすればユーザーがワクワクするか?」といったビジネス目標と感情を繋ぐ設計が求められます。まさに腕の見せ所ですね。

ステップ5:ユーザビリティテスト – 「神の声」より「ユーザーの声」

デザインが固まったら、必ず複数人のユーザーに実際に使ってもらいます。作り手の「きっとこう使ってくれるだろう」という思い込みは、面白いほど外れます(笑)。ユーザーがどこで戸惑い、どこで喜ぶのか。その生々しい反応こそが、アプリを磨き上げる最高の砥石になります。このテストを繰り返すことで、アプリの完成度は飛躍的に高まります。

 


設計を加速させる!プロが頼る思考のフレームワーク

「設計のステップはわかったけど、いざやろうとすると、何から考えればいいか分からない…」そんな時に頼りになるのが、先人たちが作り上げた「思考のフレームワーク」です。複雑な情報を整理し、チームの目線を合わせるのに役立ちます。ここでは、特に私たちがよく使うものを2つご紹介します。

AEOUIフレームワーク:ユーザー理解を多角的に深める

ユーザーインタビューなどで集めた情報を、以下の5つの観点で整理する手法です。ごちゃごちゃしたメモが、驚くほどスッキリしますよ。

  • A (Activities): ユーザーは何をしているか?(具体的な行動)
  • E (Environments): どんな環境でアプリを使うか?(場所、時間、デバイスなど)
  • I (Interactions): 他の人やモノとどう関わっているか?
  • O (Objects): 行動の中でどんなモノを使っているか?
  • U (Users): ユーザーは誰で、どんな特徴や価値観を持っているか?

狩野モデル:どの機能から作るべきか?優先順位の羅針盤

「あれも欲しい、これも欲しい」となりがちな機能要件。でもリソースは有限ですよね。そんな時に役立つのが狩野モデルです。機能を以下の3つに分類し、実装の優先順位を決めます。

  • 当たり前品質: 無いと不満だが、あっても満足度は上がらない機能。(例:ログイン機能)→ 必須で実装
  • 一元的品質: あればあるほど満足度が上がる機能。(例:検索スピード)→ 投資対効果で判断
  • 魅力的品質: 無くても不満はないが、あると大きな満足感や感動を生む機能。(例:気の利いたお祝いメッセージ)→ 差別化の源泉

まずは「当たり前品質」を確実に満たし、次に「一元的品質」で競合と戦い、「魅力的品質」でファンを作る。この考え方、めちゃくちゃ使えます。


鬼に金棒!アプリ設計を支えるおすすめツールたち

現代のアプリ設計は、優れたツールなしには語れません。ここでは、数あるツールの中から「これさえ押さえておけば間違いない」という定番ツールを、私たちの独断と偏見でご紹介します。もはやインフラですね。

カテゴリツール名特徴こんな人におすすめ
UIデザイン & プロトタイプFigmaクラウドベースで共同編集が超得意。もはや業界標準。無料で始められるのも◎。チームで設計するなら絶対これ!
UIデザイン & プロトタイプSketchMac専用。古くからの定番でプラグインが豊富。買い切り型。Macユーザーでオフライン作業が多い人。
UIデザイン & プロトタイプAdobe XDAdobe製品との連携がスムーズ。動作が軽快。PhotoshopやIllustratorを普段から使う人。
情報共有 & ドキュメントNotion設計書、議事録、タスク管理まで何でもござれ。柔軟性が高すぎる。プロジェクトの全情報を一元管理したい人。
コミュニケーションSlack説明不要のビジネスチャット。FigmaやNotionとの連携も強力。開発チームとの円滑な連携を求める人。

最初の一歩としては、FigmaとNotionから触ってみるのがおすすめです。ほとんどの作業はこの二つでカバーできますし、無料で始められるので、まずは気軽にアカウントを作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:最高のアプリ設計は、最高のパートナー選びから

いやー、かなり長くなってしまいましたね。最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

アプリ設計は、家づくりと同じで、様々な工程が絡み合う複雑なプロジェクトです。でも、その根っこにあるのは、実はとてもシンプルなことだと私は思っています。それは、「ユーザーを深く、深く、理解すること」そして「ビジネスの成功というゴールから、絶対に目を離さないこと」。この二つです。

この記事でお伝えしてきたプロセスやフレームワークは、そのための手段でしかありません。本当に大切なのは、あなたの事業に心から寄り添い、ユーザーの代弁者となり、時には厳しい意見も言ってくれる、そんな信頼できるパートナーを見つけることかもしれません。

もし、あなたが今、アプリの設計で悩んでいたり、「自分たちの場合はどうすればいいんだろう?」と感じていたりするなら、ぜひ一度私たちにお声がけください。単なる制作会社としてではなく、あなたの事業を成功に導くパートナーとして、何かお力になれることがあるはずです。一緒に、ユーザーから末永く愛されるアプリを育てていきましょう!

picks designのUI/UXデザイン支援サービスについて、
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