商品・サービスの情報が溢れた現在では、「他社との差別化を行うための視点や発想をどのように見つけるか」が重要なポイントとなっています。
本記事では、デザイン思考を用いたコンサルティングの革新性や特徴について解説します。
目次
デザイン思考コンサルの特徴とは?
デザイン思考を用いたコンサルティングでは、従来になかった視点や発想が生まれる可能性があると言われています。
ここではその特徴についてご紹介します。
従来の戦略思考にない革新性
デザイン思考の最も重要な特徴は、革新性です。
従来の戦略思考では、既存の情報やデータを分析して最適な戦略を立てることが主眼とされます。
一方のデザイン思考では、ユーザーのニーズや視点に基づいた問題解決を行い、新しい価値を創造することを目指します。
柔軟で自由な発想から生まれる
デザイン思考では従来の枠組みにとらわれず、ユーザーの本当のニーズや課題を発見し「新しいアプローチ」を考えます。
またデザイン思考のプロセスでは、アイデアを自由に出し試行錯誤しながら形にしていくことができます。
そのため従来の枠組みにとらわれない柔軟な発想が可能になり、革新的な解決策を生み出すことができます。
ユーザー中心の改善作業も
デザイン思考ではユーザー中心の視点を重視するため、ユーザーの意見やフィードバックを積極的に取り入れます。
そのためユーザーが求めるニーズや問題点を正確に把握し、それに合った革新的なアイデアを生み出すことができます。
このように、デザイン思考には革新性があり、従来の戦略思考では得られなかったアイデアや解決策を生み出すことができます。
デザイン思考とUI.UXの関係性
デザイン思考とUI/UXは共通する目的を持っており、コンサルティングに於いても密接な関係性があります。
ユーザー視点に基づく設計
デザイン思考は、人間中心の問題解決を行う手法であり、ユーザーのニーズや視点に基づいた製品開発を促進します。
UI/UXデザインは主にユーザーが製品やサービスを使用する際の使いやすさ、快適さ、効率性、満足度などに重点を置いた設計を行います。
- UI(User Interface)
製品やサービスの外観、操作性、画面レイアウトなどを設計し、ユーザーが製品やサービスを使用する際のインターフェースを提供します。
- UX(User Experience)
UIの設計だけではなく、製品やサービスを使用する際の全体的なユーザーエクスペリエンスを改善するために、ユーザーのニーズや視点に基づいた機能、操作フロー、コンテンツなどを設計することを指します。
デザイン思考のプロセスを用いる
UI/UXデザインには、デザイン思考のプロセスを適用することができます。
ユーザーのニーズや視点を理解するために、エンパシーの構築、プロトタイピング、テストなどの手法を用い、ユーザーが求める製品やサービスを提供します。
また、UI/UXデザインは、デザイン思考のプロセスを通じて、製品やサービスの新しいアイデアを生み出すことができます。
UI/UXデザインは、製品やサービスの開発だけでなくビジネスの成長戦略にも重要な役割を果たします。
ユーザーが快適に使用できる製品やサービスは、顧客満足度を高め、競争力を高めることができます。
そのため、UI/UXデザインを通じて、デザイン思考を適用することはビジネスにおいても非常に重要な要素となります。
デザイン思考コンサルの特徴
デザイン思考を用いたコンサルティングには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- ユーザー中心のアプローチが可能
デザイン思考では、ユーザーのニーズや欲求を重視したアプローチができるため、より顧客志向のサービスや製品を開発することができます。
- 創造性が高まる
デザイン思考には、多様な専門性を持つ人々が協力して問題解決に取り組むため、アイデアの発想力や創造性が高まるというメリットがあります。
- 効率的な改善が可能
デザイン思考では、アイデアを具現化し、プロトタイプを作成し、実際のユーザーからのフィードバックを得ることで効率的な改善が可能となります。
- 問題解決力が高い
デザイン思考には問題解決のためのフレームワークが含まれており、それに基づいたアプローチを行うことで、より効果的な問題解決が可能です。
【デメリット】
- 時間やコストがかかる
デザイン思考には、多様な専門性を持つ人々が協力して問題解決に取り組むため、時間やコストがかかるというデメリットがあります。
- 結果の不確定性が高い
デザイン思考はアイデアを試行錯誤することが多いため、結果が不確定性が高く成功の保証がないというデメリットがあります。
- コミュニケーションが重要
デザイン思考は、クライアントとのコミュニケーションが非常に重要です。
クライアントとのコミュニケーションが不十分だと、提案したアイデアが実現不可能であることがあるというデメリットがあります。
- スキルや経験が必要
デザイン思考を適用するには、スキルや経験が必要となります。専門的な知識や技能を持たない人には、難しい場合があるというデメリットがあります。
このようにデザイン思考のコンサルでは、ユーザーを軸にした画期的な発想が生まれやすい反面、コストや実現の可能性が難しいケースもあります。
このため製作するプロジェクトに応じた、クライアントとのコミュニケーションを深め取り組んでいきましょう。
デザイン思考コンサルの手順・注意点
デザイン思考でコンサルティングを実践する手順は、以下のようになります。
デザイン思考コンサルの手順
- エンパシー(共感)の構築
まずはユーザーのニーズや課題を理解するために、エンパシーの構築を行います。
これには、ユーザーの視点やニーズを理解するために、ユーザーインタビューや観察などの手法を使います。
- 問題の定義
ユーザーのニーズや課題を把握したら、問題の定義を行います。
これには問題のフレームワークを使い、ユーザーの問題を洗い出し、問題の本質を捉えることが重要です。
- アイデアの発想
問題を明確化したら、アイデアの発想を行います。
これにはブレストセッションやマインドマップなどの手法を使い、多様なアイデアを発想します。
- プロトタイピング
アイデアを出したら、プロトタイピングを行います。
具体的な方法としては、手書きのスケッチや3Dプリンター、Webアプリなどはテストケースを作成しアイデアを具現化していきます。
- テスト
プロトタイプを作成したら、テストを行います。
テストを行う際は、実際のユーザーからのフィードバックを得るために「ユーザーテスト」を実施します。
テスト終了後フィードバックを受け取り、改善を繰り返します。
- アイデアの実行
最後に、アイデアを実行します。
アイデアを実現するための計画を立て、実行するための戦略を策定します。
以上が、デザイン思考によるコンサルティングの手順です。
ただし、実際の現場では、この手順を柔軟に適用する必要があります。
またプロセスは繰り返し行われるため、改善に向けてのフィードバックや評価が重要となります。
デザイン思考コンサルの注意点
デザイン思考を用いたコンサルティングにおいて、以下の点に注意することが重要です。
- ユーザー中心のアプローチを重視すること
デザイン思考はユーザーのニーズや欲求を理解し、それに合わせた製品やサービスを作り出すことに焦点を当てます。
そのためコンサルティングにおいても、ユーザーの声やフィードバックを積極的に取り入れ、ユーザー中心のアプローチを重視することが重要です。
- チームワークを重視すること
デザイン思考には、多様な専門性を持つ人々が協力し、問題解決に向けて取り組むことが求められます。
そのため、コンサルティングにおいても、クライアントのチームやデザインチームと協力し、共同で問題解決に向けて取り組むことが必要です。
- テストを積極的に行うこと
デザイン思考では、アイデアを具現化するためにプロトタイピングやテストを積極的に行います。
コンサルティングにおいてもアイデアを具現化し、実際のユーザーからのフィードバックを得るために、プロトタイプの作成やテストを積極的に行うことが必要です。
- 結果につながる提案をすること
デザイン思考は、アイデアを生み出すことに優れていますが、それだけでは不十分です。
コンサルティングにおいては、提案したアイデアが実現可能であり、結果につながるものであることを確認することが必要です。
- コミュニケーション能力を高めること
デザイン思考を用いたコンサルティングにおいては、クライアントとのコミュニケーションが非常に重要です。
デザイン思考には、アイデアを伝えるためのビジュアルコミュニケーションが含まれており、クライアントとのコミュニケーション能力を高めることが重要です。
このように実際のコンサル時には、プロジェクトの規模や予算、克服すべき問題によって重視すべきポイントが異なりますので注意しましょう。
デザイン思考を用いたWebアプリ開発
デザイン思考を用いたWebアプリの開発は、以下のような手順で行われることが多いです。
- エンパシーの構築
ユーザーが抱える課題やニーズを理解するために、エンパシーの構築を行います。
ユーザーインタビューやフィールドリサーチ、顧客ニーズの調査などの手法を用いて、ユーザーの視点やニーズを理解します。
- プロトタイピング
ユーザーのニーズを把握したら、アイデアを具現化するためにプロトタイピングを行います。
これには、手書きのスケッチやワイヤーフレーム、インタラクションデザインの作成などを行います。
- テスト
プロトタイプを作成したら、テストを行います。
これには、ユーザーのフィードバックを得るために、ユーザーテストを実施します。フィードバックを受け取り、改善を繰り返します。
- 実装
プロトタイプが完成したら、実際のアプリの開発を行います。
この際には、UI/UXデザインの実装や、アプリの機能の実装などを行います。
- テストと改善
アプリの開発が完了したら、テストを行い、フィードバックを受け取って改善を繰り返します。
- リリース・フィードバックの収集
アプリのリリースを行い、ユーザーからのフィードバックを収集して、さらに改善に取り組みます。
以上が、デザイン思考を用いたWebアプリの開発の一般的な手順です。
ただし、実際の現場では、この手順を柔軟に適用する必要があります。
また、プロセスは繰り返し行われるため、改善に向けてのフィードバックや評価が重要となります。
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まとめ
今回は、デザイン思考を用いたコンサルティングの革新性や特徴について解説しました。
デザイン思考を用いたコンサルティングは、企業のブランディング・マーケティングやアプリ・Web開発に於いて革新性のある手法であることをご紹介しました。
デザイン思考を用いたコンサルティングは、picks designに是非ご相談ください。