ひめぎん新規事業創出プログラム2022というスタートアップ企業を対象とした地域活性化プログラムのビジョンに共感し、参加。この記事はイナミコーポレーション様へ提案内容のご紹介になります。
課題抽出から実際の提案までのプロセスについてまとめました。
こんな方にオススメ↓
BtoC集客や売上に課題をお持ちの方
新規事業をお考えの経営者様、担当者様 など
ユーザー体験に添ったデザインやDXシステムでの課題解決について詳しく紹介しておりますので
ぜひ最後までご覧ください。
ひめぎん新規事業創出プログラム2022とは
(以下HPより引用https://unidge.co.jp/project/himegin)
ひめぎん新規事業創出プログラム2022は、愛媛銀行とKPMGジャパンの共催で、愛媛県下のイノベーションエコシステムの構築に向けて、愛媛県内に新たな事業の創出を図ることを目的として実施するものです。
本プログラムでは、参加する愛媛県内の中核企業の多様な事業領域、豊富な経営資源(リソース)と全国のスタートアップの特徴ある技術・サービス・ビジネスアイデアを結びつけるオープンイノベーションにより、新規事業を創出し、地域経済の活性化に寄与することを目指します。
エントリーされている5つの企業様の中から、
愛媛県下、岡山県、広島県を営業基盤として、運輸事業(引越・定期便)などを展開している「株式会社イナミコーポレーション」様の
お客様にとって最も快適な引越しプラットフォーム
というテーマに着目し、DX・AI化を提案したくお話を伺うことになりました。
ヒアリング・課題抽出
先方の最終目標は「引越しのお問い合わせを増やしたい」ということ。
そのために、何が必要なのかを抽出するため、現場で抱える課題や現状の問い合わせフロー、プラットフォームの仕様など詳しくヒアリングさせていただきました。
ヒアリングした結果、2つの課題が大きく起因していることがわかりました。
①流入元の多数を占める引越しの業者の一括検索サイト。価格のみで比較されてしまい、イナミさんの大切にしているスタッフの魅力などが伝わりきらず離脱が多い。
②電話で問い合わせ後、現地にスタッフが赴き、荷物の量や大きさなどをヒアリングし見積り。その後、お客様と契約交渉しており、人的工数の負担が大きくなっていること。
提案骨子
上記の課題が見えてきたことで、課題解決の軸となる骨子をまとめ、提案させていただきました。
①LPを使用した広告からの流入を増加させる問い合わせフローの改善。
②ユーザーが24時間自動で見積ができる、オリジナルの見積システムを制作。
↓実際の提案スライド
流入元の見直しをすることで母数形成、自動見積りシステムで見込み顧客を増やすことでゴールである「引越しの問い合わせ数の増加」さらにユーザー体験の向上を目指すという案を骨子としました。
LP提案について
新たな流入元となるLPはユーザーの最初の入口となるため、イナミさんの社風や理念がよりイメージできるようにトンマナを整理しました。
↓現状のコーポレートサイトはコーポレートカラーのブルーを基調とした企業としての安心感が感じられるデザイン。
イナミさんの社内の雰囲気や現場での様子をヒアリングさせていただいたところ、地元の人たちに愛される、誠実な人柄が印象的でした。
そこからデザインコンセプトを決定。
「イナミの堅実な人柄で明るい未来を作り出す」
人の写真を中心にし水色の中心の明るく爽やかなイメージを訴求し、 手書きの文字で柔らかい優しい印象を訴求する
そして下記のようなトンマナイメージを作成しました。
見積システムについて
ユーザーが使いやすくかつ、なるべく正確に見積ができるシステムづくりを目指し、他社を調査しました。
調査した結果、見慣れたUIであるものの、入力項目が多すぎてユーザに負担になっていたり、少なすぎて正確な見積が出せなかったり、、、。
そして一番の課題としては荷物を正確に把握して入力すること。
例えば家具の大きさについて、大・中・小というサイズ区分だけで計算していってしまうと、誤差が生まれてしまい最終的にトラックに積み込めない。
また数字だけで入力していくと、荷物の入力漏れが多く、実際にはもっと荷物があって段ボールが足りなかった。
など、企業側とユーザー側が正しく荷物の容量を把握することが難しいことがわかりました。
そこで様々なシステムの市場調査をしている際に見つけた無印良品の収納家具の購入ページ。
↑シンプルかつ見やすい上に直感的にパーツを組み合わせて自分に合う収納家具を見積できる
さらに、ヒアリングした際、イナミさんが現地で目視で見積を出す際に、荷物の体積をポイント化しているということを思い出しました。
そこからヒントを得て、出たアイディアがこちら
容量を3Dで把握できるようにする。床に方眼を敷いて大きさを正確に測れるように。(↓イメージ)
アイソメのイラストを使用することで全体の荷物を把握しやすいようにする。
2つのアイディアから実際に試作したUIがこちら
人間を置くことで、荷物の大きさが比較しやすく、ある程度の大きさを把握した状態で見積を出すことができ、さらに直感的でわかりやすいUIを目指しました。
最終提案
トンマナとシステムのイメージが固まり、先方にも方向性のOKをいただいていたので内容をブラッシュアップした最終の提案イメージを作成しました。
LPサイトのイメージ
システムイメージ
今回のターゲットユーザーの特徴としては、引越しについて具体的なことはまだ決まっていないが、大まかな見積が欲しいというふんわりユーザー。
そんなユーザーに対して、LPから流入させて見積システムを利用してもらうことで、容易に見積もりを出すごとが出来、かつ企業側は顧客情報の取得をすることができます。
その後のアクションとして営業のメールやキャンペーンの配信などができるので、ふんわりユーザーから見込み顧客、契約へと繋がりやすい導線を敷くことが可能です。
最後に
今回クライアント様からの課題に対して、ヒアリングを重ね、ユーザーがどういう動きをするのか、ユーザーがどこでつまづいているのか、不満に思っているのかを考え、ユーザー目線で流入導線の設計からシステムの提案までをさせていただきました。
本質的な課題を解決するためには、デザイン改善のみ、システムリニューアルのみではなく、ユーザー体験を通した改善をすることが必要です。
弊社では、ユーザーを軸とした使いやすいデザインからシステム改善まで一貫して構築することが可能です。
集客や売上などの課題をお持ちの企業様、ぜひお気軽にお問い合わせください。