【現場で使える】UI/UX発注チェックリスト33項目|初めての外注でも失敗しない準備ガイド

  • 2025.4.21
  • UI/UX外注発注
  • スタートアップ
  • 新規事業

UI/UXデザイン発注の失敗あるある〜なぜチェックリストが必要なのか

「デザインを依頼したけど、思っていたのと全然違う成果物が届いた…」

私たちデザイン会社は、このようなお客様の声をよく耳にします。UI/UX発注の失敗には、実はよくあるパターンが存在します:

  • コミュニケーション不足:「こんな感じで」という曖昧な指示だけの依頼
  • 目的の不明確さ:「とりあえずデザインをキレイに」という指示
  • 予算・期間の齟齬:事前協議なしでの「思ったより高い!」「こんなに時間かかるの?」
  • 権利関係のトラブル:「デザインデータも欲しかったのに…」

こうした問題を未然に防ぐため、私たちは発注側のお客様にもご活用いただける発注チェックリストをご用意しました。


【ポイント1】発注前の社内準備

私たちデザイン会社の経験から、発注の成功は準備で9割決まると言えます。まずは社内で押さえておくべきポイントをチェックしましょう。

□ プロジェクトの根本目的を明確化する

ただ「デザインを良くしたい」では曖昧すぎます。「コンバージョン率を15%向上させる」「ユーザーの離脱率を5%下げる」など、数値目標を含めた具体的な目的を設定すると、デザイナーも的確な提案ができます。

□ 予算の上限と下限を決定する

予算の「幅」を持たせることをお勧めします。最低限これだけは、という予算と、ここまでなら出せる上限を決めておくと提案の幅が広がります。最近のUI/UXプロジェクトの相場は、簡易なLP改善で50万円前後、本格的なサイトリニューアルで300万円〜が目安です。


【ポイント2】ユーザーとデータの理解

□ ユーザー情報の整理

「誰のため」のデザインかを明確にすることで、私たちデザイナーは効果的な提案ができます。ペルソナを作成しておくと理想的ですが、なければ「30代女性、子育て中、スマホ中心の利用」といった簡易な形でもOKです。

□ 既存データの収集

私たちがデザイン提案をする際、Google AnalyticsやHeatmapなどの現状分析データがあると適切な改善提案ができます。「このページの直帰率が80%で問題」など、数字で課題を示していただけると、解決策も具体的になります。

収集すべきデータ例活用ポイント
直帰率・離脱率改善が必要なページの特定
滞在時間コンテンツの魅力度の判断
クリック率ヒートマップユーザーの関心領域の把握

【ポイント3】依頼内容の明確化

具体的に何を依頼するのかを明確にするチェックポイントです。これが明確なほど、私たちデザイナーは的確な提案と見積りができます。

□ 制作物の範囲・詳細を明確化

「ウェブサイトデザイン」だけでは範囲が広すぎます。「トップページ・商品一覧・商品詳細・カートページの4ページ分のデザイン制作」など、具体的なページ数や画面数をご指定ください。

□ デバイス対応範囲の特定

PC・スマホ・タブレット…どこまで対応するか明記していただくと助かります。「レスポンシブデザイン」という言葉だけでは解釈が分かれるので、「1920px・768px・375pxの3サイズでの提案」など、具体的なブレイクポイントまでご指定いただくとより正確な工数見積りが可能です。


【ポイント4】ベンダー選定の基準

私たちのようなデザイン会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。

□ ポートフォリオのチェック

過去の制作実績を見て、貴社の求めるテイストに近いかを確認してください。見た目だけでなく、類似業界の実績があるかという点も重視しましょう。特にBtoBサービスやEC、金融系など、業界特有のUI/UX知見が必要な場合は、その業界の実績があるデザイン会社を選ぶことをお勧めします。

□ デザイナーの専門性確認

UI/UXといっても専門分野は様々です。「UIデザイナー」「UXリサーチャー」「インタラクションデザイナー」など、どんな専門家が関わるのかを確認しましょう。グラフィックデザイナーだけのチームだと、見た目は美しいけれど使いづらいサイトになってしまうリスクもあります。


【ポイント5】契約時の確認事項

契約書の細部まで確認することで、後々のトラブルを防げます。私たちデザイン会社としても、明確な契約は円滑なプロジェクト進行に不可欠と考えています。

□ 著作権・二次利用権の確認

デザインの著作権は誰に帰属するのか、二次利用(他メディアでの使用など)は可能か明記されているか確認してください。特にソースファイル(PSD、Figmaなど)の権利関係は必ず明確にしておきましょう。

□ 支払い条件の明確化

「着手金30%、中間報告時30%、納品後40%」など、明確な支払い条件を確認します。また、追加修正が発生した場合の料金体系も事前に決めておくことをお勧めします。

□ 成果物の検収基準

「何をもって完了とするか」の基準を明確にします。「デザインの品質」は主観的になりがちなので、具体的な検収項目を列挙しておくと安心です。


【ポイント6】コミュニケーション計画

□ レビュー・修正回数の確認

私たちが提案する「無制限修正」でも実際は回数に限りがあります。通常2〜3回の修正サイクルが設定されていることが多いですが、事前に明確にしておきましょう。「大幅な方向転換となる修正は別料金」などの条件も確認が必要です。

□ コミュニケーション頻度・方法の確認

どのようなタイミングで進捗報告があるか、連絡手段は何か(Slack、メール、オンライン会議など)を事前に確認します。特に海外デザイナーに依頼する場合は時差やレスポンスの速さも確認しておくことをお勧めします。

□ 成果物のフィードバック方法

効率的なフィードバックを行うための具体的な方法も決めておくと良いでしょう。「Figmaのコメント機能を使う」「各修正点を箇条書きで送る」など、明確なルールがあると作業が円滑に進みます。


【ポイント7】実装と評価の準備

□ テキスト・画像素材の準備状況確認

「デザインはお願いするけど、テキストや画像はどうするの?」という点も忘れずに。コンテンツは用意できるのか、それともデザイナー側に依頼するのか、責任範囲を明確にしておくことをお勧めします。

□ 社内の承認プロセスの明確化

「デザイン承認は部長まで」「最終確認は役員会で」など、決裁プロセスを可視化しておきます。この確認を怠ると、後から「この責任者にも見せなきゃいけなかった」とスケジュールが大幅に狂うことも。

UI/UX発注は小さなプロジェクトでも多くの落とし穴があります。私たちデザイン会社としても、お客様とのスムーズなプロジェクト進行が最高の成果物を生み出すと考えています。このチェックリストを活用して、スムーズなプロジェクト進行と期待通りの成果物獲得を目指しましょう!

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UI/UXデザイン発注の失敗あるある〜なぜチェックリストが必要なのか

「デザインを依頼したけど、思っていたのと全然違う成果物が届いた…」

私たちデザイン会社は、このようなお客様の声をよく耳にします。UI/UX発注の失敗には、実はよくあるパターンが存在します:

  • コミュニケーション不足:「こんな感じで」という曖昧な指示だけの依頼
  • 目的の不明確さ:「とりあえずデザインをキレイに」という指示
  • 予算・期間の齟齬:事前協議なしでの「思ったより高い!」「こんなに時間かかるの?」
  • 権利関係のトラブル:「デザインデータも欲しかったのに…」

こうした問題を未然に防ぐため、私たちは発注側のお客様にもご活用いただける発注チェックリストをご用意しました。


【ポイント1】発注前の社内準備

私たちデザイン会社の経験から、発注の成功は準備で9割決まると言えます。まずは社内で押さえておくべきポイントをチェックしましょう。

□ プロジェクトの根本目的を明確化する

ただ「デザインを良くしたい」では曖昧すぎます。「コンバージョン率を15%向上させる」「ユーザーの離脱率を5%下げる」など、数値目標を含めた具体的な目的を設定すると、デザイナーも的確な提案ができます。

□ 予算の上限と下限を決定する

予算の「幅」を持たせることをお勧めします。最低限これだけは、という予算と、ここまでなら出せる上限を決めておくと提案の幅が広がります。最近のUI/UXプロジェクトの相場は、簡易なLP改善で50万円前後、本格的なサイトリニューアルで300万円〜が目安です。


【ポイント2】ユーザーとデータの理解

□ ユーザー情報の整理

「誰のため」のデザインかを明確にすることで、私たちデザイナーは効果的な提案ができます。ペルソナを作成しておくと理想的ですが、なければ「30代女性、子育て中、スマホ中心の利用」といった簡易な形でもOKです。

□ 既存データの収集

私たちがデザイン提案をする際、Google AnalyticsやHeatmapなどの現状分析データがあると適切な改善提案ができます。「このページの直帰率が80%で問題」など、数字で課題を示していただけると、解決策も具体的になります。

収集すべきデータ例活用ポイント
直帰率・離脱率改善が必要なページの特定
滞在時間コンテンツの魅力度の判断
クリック率ヒートマップユーザーの関心領域の把握

【ポイント3】依頼内容の明確化

具体的に何を依頼するのかを明確にするチェックポイントです。これが明確なほど、私たちデザイナーは的確な提案と見積りができます。

□ 制作物の範囲・詳細を明確化

「ウェブサイトデザイン」だけでは範囲が広すぎます。「トップページ・商品一覧・商品詳細・カートページの4ページ分のデザイン制作」など、具体的なページ数や画面数をご指定ください。

□ デバイス対応範囲の特定

PC・スマホ・タブレット…どこまで対応するか明記していただくと助かります。「レスポンシブデザイン」という言葉だけでは解釈が分かれるので、「1920px・768px・375pxの3サイズでの提案」など、具体的なブレイクポイントまでご指定いただくとより正確な工数見積りが可能です。


【ポイント4】ベンダー選定の基準

私たちのようなデザイン会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。

□ ポートフォリオのチェック

過去の制作実績を見て、貴社の求めるテイストに近いかを確認してください。見た目だけでなく、類似業界の実績があるかという点も重視しましょう。特にBtoBサービスやEC、金融系など、業界特有のUI/UX知見が必要な場合は、その業界の実績があるデザイン会社を選ぶことをお勧めします。

□ デザイナーの専門性確認

UI/UXといっても専門分野は様々です。「UIデザイナー」「UXリサーチャー」「インタラクションデザイナー」など、どんな専門家が関わるのかを確認しましょう。グラフィックデザイナーだけのチームだと、見た目は美しいけれど使いづらいサイトになってしまうリスクもあります。


【ポイント5】契約時の確認事項

契約書の細部まで確認することで、後々のトラブルを防げます。私たちデザイン会社としても、明確な契約は円滑なプロジェクト進行に不可欠と考えています。

□ 著作権・二次利用権の確認

デザインの著作権は誰に帰属するのか、二次利用(他メディアでの使用など)は可能か明記されているか確認してください。特にソースファイル(PSD、Figmaなど)の権利関係は必ず明確にしておきましょう。

□ 支払い条件の明確化

「着手金30%、中間報告時30%、納品後40%」など、明確な支払い条件を確認します。また、追加修正が発生した場合の料金体系も事前に決めておくことをお勧めします。

□ 成果物の検収基準

「何をもって完了とするか」の基準を明確にします。「デザインの品質」は主観的になりがちなので、具体的な検収項目を列挙しておくと安心です。


【ポイント6】コミュニケーション計画

□ レビュー・修正回数の確認

私たちが提案する「無制限修正」でも実際は回数に限りがあります。通常2〜3回の修正サイクルが設定されていることが多いですが、事前に明確にしておきましょう。「大幅な方向転換となる修正は別料金」などの条件も確認が必要です。

□ コミュニケーション頻度・方法の確認

どのようなタイミングで進捗報告があるか、連絡手段は何か(Slack、メール、オンライン会議など)を事前に確認します。特に海外デザイナーに依頼する場合は時差やレスポンスの速さも確認しておくことをお勧めします。

□ 成果物のフィードバック方法

効率的なフィードバックを行うための具体的な方法も決めておくと良いでしょう。「Figmaのコメント機能を使う」「各修正点を箇条書きで送る」など、明確なルールがあると作業が円滑に進みます。


【ポイント7】実装と評価の準備

□ テキスト・画像素材の準備状況確認

「デザインはお願いするけど、テキストや画像はどうするの?」という点も忘れずに。コンテンツは用意できるのか、それともデザイナー側に依頼するのか、責任範囲を明確にしておくことをお勧めします。

□ 社内の承認プロセスの明確化

「デザイン承認は部長まで」「最終確認は役員会で」など、決裁プロセスを可視化しておきます。この確認を怠ると、後から「この責任者にも見せなきゃいけなかった」とスケジュールが大幅に狂うことも。

UI/UX発注は小さなプロジェクトでも多くの落とし穴があります。私たちデザイン会社としても、お客様とのスムーズなプロジェクト進行が最高の成果物を生み出すと考えています。このチェックリストを活用して、スムーズなプロジェクト進行と期待通りの成果物獲得を目指しましょう!

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