【2025年最新】UI/UXデザイン会社の相見積もり完全ガイド|料金相場と失敗しない選定基準

  • 2025.4.18
  • UI/UXデザイン完全ガイド.料金相場相見積もり選定基準
  • スタートアップ
  • デザイン
  • 新規事業

UI/UXデザイン会社への相見積もりが重要な理由

「見積もりを取ったけど、この金額が妥当なのかさっぱりわからない…」

Web担当になって初めてUI/UXデザインの発注を任された時、私も同じ悩みを抱えました。1社だけの見積もりでは比較対象がなく、適正価格の判断が難しいんですよね。

2025年現在、UI/UXデザイン業界は大きく変化しています。AI活用によるデザイン効率化が進む一方で、ユーザー体験の重要性はむしろ高まっており、料金体系も多様化しています。

さらに、昨年から続くデジタル投資の加速により、優良デザイン会社の稼働率は高止まり。「安かろう悪かろう」の発注は、リリース後の改修コストや機会損失を生み、結果的に高くつくことも。

私の経験では、相見積もりを取る最大のメリットは「単なる価格比較」ではなく「各社のアプローチや強みの違い」を知れること。価格帯が似ていても提案内容は驚くほど異なります。

本記事では、私自身が15件以上のUI/UXプロジェクトで培った知見をもとに、相見積もりの取り方から比較のポイントまで、実践的なノウハウをお伝えします。


2025年最新!UI/UXデザイン料金の相場感

「同じWebサイトのデザインなのに、A社は80万円、B社は230万円って…どうして?」

実際に先月、クライアントから相談されたケースです。UI/UXデザインの料金幅が広いのには理由があります。2025年の最新相場を規模別にまとめました。

■規模別UI/UXデザイン料金相場(2025年1月時点)

プロジェクト規模料金相場特徴と内訳
小規模
(5〜10ページ)
50万〜150万円既存テンプレート活用、UXリサーチ簡易
中規模
(10〜30ページ)
150万〜350万円オリジナルデザイン、中程度のUXリサーチ
大規模
(30ページ以上)
350万〜800万円完全オリジナル、詳細なUXリサーチ、ユーザーテスト含む
エンタープライズ800万円〜複雑なシステム連携、多言語対応、高度なセキュリティ要件

昨年比で見ると、AI活用の浸透により単純なUI制作コストは約15%下落した一方、ユーザー体験設計やリサーチ部分は逆に10%ほど上昇しています。

私がつい最近関わったECサイトリニューアルでは、見積額の開きが大きかった理由は「UXリサーチ範囲の違い」でした。安い会社は競合分析のみ、高い会社はユーザーインタビューやユーザビリティテストまで含んでいたんです。


相見積もり取得の5ステップと依頼時のポイント

「同じ条件で比較したいのに、各社バラバラの見積書で困っています…」

これは相見積もりあるある。でも、少し準備するだけで解決できます。以下、私が実践している5ステップをご紹介します。

【Step1】要件定義書を作成する

自社の要望を明確にし、全社同条件での見積もりを可能にします。最低限含めるべき項目:

  • プロジェクトの背景・目的
  • ターゲットユーザー
  • デザイン対象(ページ数・機能一覧)
  • 予算感(概算でOK)
  • スケジュール

【Step2】3〜5社に相見積もりを依頼

業界では「3社比較」が一般的ですが、私は「最低でも4社」をおすすめします。理由は、極端に高い/安い会社を除外しても、なお比較検討できる数を確保するため。

【Step3】見積もり前の質問時間を設ける

「見積もり依頼→見積書受領」の一方通行ではなく、各社とのミーティング時間を設けましょう。ここでの質問内容や深堀りの仕方に、各社の強みや思考法が現れます。

【Step4】統一フォーマットでの回答を依頼

各社の見積書は形式が異なるため、比較が難しいです。自社で用意した統一フォーマットへの記入を依頼すると比較が容易になります。

【Step5】詳細な見積内訳を求める

「デザイン一式」といった大きな括りではなく、「リサーチ」「ワイヤーフレーム」「UIデザイン」など項目別の内訳を求めましょう。


見積書を読み解く!価格差が生まれる5つの要因

先日、あるスタートアップのCMOから「同じように見えるのに、なぜ2倍も価格差があるんだろう?」と相談を受けました。実は見積書には「隠れた違い」があるんです。

1. 制作プロセスの範囲

同じ「UI/UXデザイン」でも含まれる工程が異なります。

項目安価な会社高価な会社
ユーザー調査競合サイト分析のみインタビュー調査+行動観察+競合分析
プロトタイプ静的モックアップのみインタラクティブプロトタイプ作成
検証なしA/Bテスト実施・分析

2. チーム構成の違い

単価の差はメンバー構成にも表れます。

  • 安価:デザイナー1名が担当
  • 高価:UXリサーチャー、情報設計士、UIデザイナー、プロジェクトマネージャーなど専門職がチームで対応

3. デザインツールと技術レベル

最新AI活用デザインツールの導入状況や、デザイナーのスキルレベルも価格差の要因です。高単価会社ほど、最新ツールへの投資やデザイナー教育に力を入れている傾向があります。

4. 納品物の詳細度と権利関係

「画面デザイン」という同じ項目でも、提供されるファイル形式や仕様書の詳細度は大きく異なります。また、デザイン著作権の譲渡範囲も要確認ポイントです。

5. プロジェクト後のサポート範囲

実装サポートやリリース後の改善提案など、「納品後」のフォロー範囲も価格に影響します。私の経験では、安価な会社ほど追加料金発生リスクが高い傾向にあります。


料金だけで選ばない!UI/UXデザイン会社の選定基準8項目

「安いからいいか」そう思って発注したら大失敗…という話をよく聞きます。私自身、初めての発注で痛い目を見ました。料金以外に、何をチェックすべきなのか?

【選定基準チェックリスト】

1. ポートフォリオの質と関連性

「見た目の良さ」だけでなく、自社と似た業界やプロジェクト規模の実績があるか確認しましょう。私の失敗例:BtoB向けダッシュボード設計の実績がない会社に依頼して、使いづらいUIになった。

2. UXデザインへの理解度

「見た目重視」か「使いやすさ重視」か、会社によって大きく異なります。プレゼンや質疑応答でUXへの考え方をチェック。専門用語の羅列ではなく、具体的な事例で語れるかが重要です。

3. コミュニケーション品質

見積前のやり取りが「提案の質」を占う重要指標です。以下をチェック:

  • 質問への回答スピードと的確さ
  • こちらの要望をどこまで理解しているか
  • 専門用語を分かりやすく説明できるか

4. プロジェクト管理手法

「どうやって進めるか」の具体性を比較。特に重要なのは:

  • 進捗共有の頻度と方法
  • フィードバック収集と反映プロセス
  • 課題発生時の対応フロー

5. チーム構成と担当者

実際に担当するメンバーの経験・スキルを確認。「御社の案件は○○が担当します」と具体名が出せるかもポイントです。


実践!比較検討のための評価シート活用法

「なんとなく良さそう」という感覚だけで選ぶのは危険です。私も以前はそうでしたが、ある失敗をきっかけに「評価シート」を導入したところ、選定の質が格段に向上しました。

【評価シートの作り方と活用例】

以下の表は、私が実際に使っている評価シートを簡略化したものです。各項目を5点満点で評価し、重要度に応じて重み付けします。

評価項目重みA社B社C社D社
提案内容の的確性2.04 (8.0)3 (6.0)5 (10.0)2 (4.0)
ポートフォリオ評価1.55 (7.5)4 (6.0)3 (4.5)4 (6.0)
UX設計手法1.83 (5.4)4 (7.2)5 (9.0)2 (3.6)
コミュニケーション1.74 (6.8)5 (8.5)4 (6.8)3 (5.1)
価格妥当性1.52 (3.0)3 (4.5)3 (4.5)5 (7.5)
サポート体制1.24 (4.8)3 (3.6)5 (6.0)2 (2.4)
合計点35.535.840.828.6

実際の活用では、評価項目と重み付けは自社のプロジェクト特性に合わせてカスタマイズするのがポイントです。

【チーム評価で主観バイアスを排除する方法】

一人で評価すると個人の好みが強く出てしまいます。私の場合、複数メンバーで以下の流れで評価しています:

  1. 各自が独立して評価シートに記入
  2. 評価点の平均値を計算
  3. 評価が大きく分かれた項目について議論
  4. 必要に応じて各社に追加質問
  5. 最終評価を決定

先日のECサイトリニューアルでは、マーケ担当者とエンジニアの評価が大きく分かれました。議論の結果、技術的な実装考慮が足りていない会社があることが判明。追加ヒアリングで対応力を確認し、最終判断に至りました。


失敗しないための契約時チェックポイントと追加コスト対策

「見積もりには含まれていません」と言われて追加費用が発生…こんな経験ありませんか?私も何度かやられました。特に初めてのUI/UX発注では要注意です。

【追加費用が発生しやすい5つのポイント】

1. 修正回数の制限

「2回まで無料、以降有料」などの条件をよく確認。私の失敗例:社内レビューが複数回発生し、想定以上の修正依頼で追加費用30万円が発生。

2. デザインシステムの権利

「デザインシステム一式納品」と言われても、再利用・改変権利まで含まれているか要確認。追加開発時に再度費用が発生するケースも。

3. 実装サポートの範囲

「デザイン納品」と「実装サポート」は別物。特にフロントエンド開発者とのコミュニケーション、仕様調整などが含まれるか確認を。

4. マルチデバイス対応

「レスポンシブ対応」の具体的範囲。デスクトップとスマホだけ?タブレットは?各種ブレイクポイントでの挙動まで明記されているか。

5. 納品後のサポート期間

軽微な修正や質問対応が何ヶ月含まれるか。私の経験では、3〜6ヶ月のサポート期間があると安心です。

【契約書に盛り込むべき項目チェックリスト】

  • 具体的な納品物一覧(ファイル形式まで明記)
  • 修正回数と範囲の定義
  • マイルストーンと支払い条件
  • 知的財産権の帰属
  • キャンセル時の取り扱い
  • 秘密保持条項

最近のプロジェクトでは、支払い条件を「40%/30%/30%」の3分割にし、中間成果物の承認を支払いのトリガーにしています。これにより品質担保と予算コントロールの両立が可能になりました。


まとめ:戦略的相見積もりで理想のUI/UXパートナーを見つける

何社か見積もりを取ってみたものの、「結局どこがいいんだろう?」と悩んでいませんか?価格だけで決めると後悔することも多いUI/UXデザイン会社選び。最後に重要ポイントをおさらいします。

【成功するUI/UXデザイン発注の5か条】

1. 明確な要件定義が比較の土台

曖昧な依頼は曖昧な見積もりしか生みません。自社の目的と要件を明確にすることが第一歩です。

2. プロセスと成果物の詳細確認

同じ「UI/UXデザイン」でも会社によって含まれる工程は大きく異なります。特にUXリサーチの範囲は要注意。

3. 数値だけでなくコミュニケーションも評価

プロジェクト成功の鍵は円滑なコミュニケーション。見積もり段階での対応から将来を予測できます。

4. 契約前の認識合わせが追加コストを防ぐ

「当然含まれていると思った」が最大の落とし穴。事前に細部まで確認しましょう。

5. 評価シートで客観的判断を心がける

感覚だけに頼らず、重み付けした評価基準で比較することで、バランスの取れた選定が可能に。

私自身、これまで多くのUI/UXプロジェクトを経験してきましたが、「安さ」で選んで失敗したケースが最も多いです。一方で、「高ければ良い」わけでもありません。重要なのは自社のプロジェクトに最適なパートナーを見つけること。

当社でも、皆様のUI/UXプロジェクトに関する無料相談を承っております。見積もり内容の第三者チェックから、要件定義のアドバイスまで、お気軽にご相談ください。下記より資料請求または相談予約が可能です。

UIUXデザイン実績 無料相談
  • 2025.4.18
  • UI/UXデザイン完全ガイド.料金相場相見積もり選定基準
  • スタートアップ
  • デザイン
  • 新規事業

UI/UXデザイン会社への相見積もりが重要な理由

「見積もりを取ったけど、この金額が妥当なのかさっぱりわからない…」

Web担当になって初めてUI/UXデザインの発注を任された時、私も同じ悩みを抱えました。1社だけの見積もりでは比較対象がなく、適正価格の判断が難しいんですよね。

2025年現在、UI/UXデザイン業界は大きく変化しています。AI活用によるデザイン効率化が進む一方で、ユーザー体験の重要性はむしろ高まっており、料金体系も多様化しています。

さらに、昨年から続くデジタル投資の加速により、優良デザイン会社の稼働率は高止まり。「安かろう悪かろう」の発注は、リリース後の改修コストや機会損失を生み、結果的に高くつくことも。

私の経験では、相見積もりを取る最大のメリットは「単なる価格比較」ではなく「各社のアプローチや強みの違い」を知れること。価格帯が似ていても提案内容は驚くほど異なります。

本記事では、私自身が15件以上のUI/UXプロジェクトで培った知見をもとに、相見積もりの取り方から比較のポイントまで、実践的なノウハウをお伝えします。


2025年最新!UI/UXデザイン料金の相場感

「同じWebサイトのデザインなのに、A社は80万円、B社は230万円って…どうして?」

実際に先月、クライアントから相談されたケースです。UI/UXデザインの料金幅が広いのには理由があります。2025年の最新相場を規模別にまとめました。

■規模別UI/UXデザイン料金相場(2025年1月時点)

プロジェクト規模料金相場特徴と内訳
小規模
(5〜10ページ)
50万〜150万円既存テンプレート活用、UXリサーチ簡易
中規模
(10〜30ページ)
150万〜350万円オリジナルデザイン、中程度のUXリサーチ
大規模
(30ページ以上)
350万〜800万円完全オリジナル、詳細なUXリサーチ、ユーザーテスト含む
エンタープライズ800万円〜複雑なシステム連携、多言語対応、高度なセキュリティ要件

昨年比で見ると、AI活用の浸透により単純なUI制作コストは約15%下落した一方、ユーザー体験設計やリサーチ部分は逆に10%ほど上昇しています。

私がつい最近関わったECサイトリニューアルでは、見積額の開きが大きかった理由は「UXリサーチ範囲の違い」でした。安い会社は競合分析のみ、高い会社はユーザーインタビューやユーザビリティテストまで含んでいたんです。


相見積もり取得の5ステップと依頼時のポイント

「同じ条件で比較したいのに、各社バラバラの見積書で困っています…」

これは相見積もりあるある。でも、少し準備するだけで解決できます。以下、私が実践している5ステップをご紹介します。

【Step1】要件定義書を作成する

自社の要望を明確にし、全社同条件での見積もりを可能にします。最低限含めるべき項目:

  • プロジェクトの背景・目的
  • ターゲットユーザー
  • デザイン対象(ページ数・機能一覧)
  • 予算感(概算でOK)
  • スケジュール

【Step2】3〜5社に相見積もりを依頼

業界では「3社比較」が一般的ですが、私は「最低でも4社」をおすすめします。理由は、極端に高い/安い会社を除外しても、なお比較検討できる数を確保するため。

【Step3】見積もり前の質問時間を設ける

「見積もり依頼→見積書受領」の一方通行ではなく、各社とのミーティング時間を設けましょう。ここでの質問内容や深堀りの仕方に、各社の強みや思考法が現れます。

【Step4】統一フォーマットでの回答を依頼

各社の見積書は形式が異なるため、比較が難しいです。自社で用意した統一フォーマットへの記入を依頼すると比較が容易になります。

【Step5】詳細な見積内訳を求める

「デザイン一式」といった大きな括りではなく、「リサーチ」「ワイヤーフレーム」「UIデザイン」など項目別の内訳を求めましょう。


見積書を読み解く!価格差が生まれる5つの要因

先日、あるスタートアップのCMOから「同じように見えるのに、なぜ2倍も価格差があるんだろう?」と相談を受けました。実は見積書には「隠れた違い」があるんです。

1. 制作プロセスの範囲

同じ「UI/UXデザイン」でも含まれる工程が異なります。

項目安価な会社高価な会社
ユーザー調査競合サイト分析のみインタビュー調査+行動観察+競合分析
プロトタイプ静的モックアップのみインタラクティブプロトタイプ作成
検証なしA/Bテスト実施・分析

2. チーム構成の違い

単価の差はメンバー構成にも表れます。

  • 安価:デザイナー1名が担当
  • 高価:UXリサーチャー、情報設計士、UIデザイナー、プロジェクトマネージャーなど専門職がチームで対応

3. デザインツールと技術レベル

最新AI活用デザインツールの導入状況や、デザイナーのスキルレベルも価格差の要因です。高単価会社ほど、最新ツールへの投資やデザイナー教育に力を入れている傾向があります。

4. 納品物の詳細度と権利関係

「画面デザイン」という同じ項目でも、提供されるファイル形式や仕様書の詳細度は大きく異なります。また、デザイン著作権の譲渡範囲も要確認ポイントです。

5. プロジェクト後のサポート範囲

実装サポートやリリース後の改善提案など、「納品後」のフォロー範囲も価格に影響します。私の経験では、安価な会社ほど追加料金発生リスクが高い傾向にあります。


料金だけで選ばない!UI/UXデザイン会社の選定基準8項目

「安いからいいか」そう思って発注したら大失敗…という話をよく聞きます。私自身、初めての発注で痛い目を見ました。料金以外に、何をチェックすべきなのか?

【選定基準チェックリスト】

1. ポートフォリオの質と関連性

「見た目の良さ」だけでなく、自社と似た業界やプロジェクト規模の実績があるか確認しましょう。私の失敗例:BtoB向けダッシュボード設計の実績がない会社に依頼して、使いづらいUIになった。

2. UXデザインへの理解度

「見た目重視」か「使いやすさ重視」か、会社によって大きく異なります。プレゼンや質疑応答でUXへの考え方をチェック。専門用語の羅列ではなく、具体的な事例で語れるかが重要です。

3. コミュニケーション品質

見積前のやり取りが「提案の質」を占う重要指標です。以下をチェック:

  • 質問への回答スピードと的確さ
  • こちらの要望をどこまで理解しているか
  • 専門用語を分かりやすく説明できるか

4. プロジェクト管理手法

「どうやって進めるか」の具体性を比較。特に重要なのは:

  • 進捗共有の頻度と方法
  • フィードバック収集と反映プロセス
  • 課題発生時の対応フロー

5. チーム構成と担当者

実際に担当するメンバーの経験・スキルを確認。「御社の案件は○○が担当します」と具体名が出せるかもポイントです。


実践!比較検討のための評価シート活用法

「なんとなく良さそう」という感覚だけで選ぶのは危険です。私も以前はそうでしたが、ある失敗をきっかけに「評価シート」を導入したところ、選定の質が格段に向上しました。

【評価シートの作り方と活用例】

以下の表は、私が実際に使っている評価シートを簡略化したものです。各項目を5点満点で評価し、重要度に応じて重み付けします。

評価項目重みA社B社C社D社
提案内容の的確性2.04 (8.0)3 (6.0)5 (10.0)2 (4.0)
ポートフォリオ評価1.55 (7.5)4 (6.0)3 (4.5)4 (6.0)
UX設計手法1.83 (5.4)4 (7.2)5 (9.0)2 (3.6)
コミュニケーション1.74 (6.8)5 (8.5)4 (6.8)3 (5.1)
価格妥当性1.52 (3.0)3 (4.5)3 (4.5)5 (7.5)
サポート体制1.24 (4.8)3 (3.6)5 (6.0)2 (2.4)
合計点35.535.840.828.6

実際の活用では、評価項目と重み付けは自社のプロジェクト特性に合わせてカスタマイズするのがポイントです。

【チーム評価で主観バイアスを排除する方法】

一人で評価すると個人の好みが強く出てしまいます。私の場合、複数メンバーで以下の流れで評価しています:

  1. 各自が独立して評価シートに記入
  2. 評価点の平均値を計算
  3. 評価が大きく分かれた項目について議論
  4. 必要に応じて各社に追加質問
  5. 最終評価を決定

先日のECサイトリニューアルでは、マーケ担当者とエンジニアの評価が大きく分かれました。議論の結果、技術的な実装考慮が足りていない会社があることが判明。追加ヒアリングで対応力を確認し、最終判断に至りました。


失敗しないための契約時チェックポイントと追加コスト対策

「見積もりには含まれていません」と言われて追加費用が発生…こんな経験ありませんか?私も何度かやられました。特に初めてのUI/UX発注では要注意です。

【追加費用が発生しやすい5つのポイント】

1. 修正回数の制限

「2回まで無料、以降有料」などの条件をよく確認。私の失敗例:社内レビューが複数回発生し、想定以上の修正依頼で追加費用30万円が発生。

2. デザインシステムの権利

「デザインシステム一式納品」と言われても、再利用・改変権利まで含まれているか要確認。追加開発時に再度費用が発生するケースも。

3. 実装サポートの範囲

「デザイン納品」と「実装サポート」は別物。特にフロントエンド開発者とのコミュニケーション、仕様調整などが含まれるか確認を。

4. マルチデバイス対応

「レスポンシブ対応」の具体的範囲。デスクトップとスマホだけ?タブレットは?各種ブレイクポイントでの挙動まで明記されているか。

5. 納品後のサポート期間

軽微な修正や質問対応が何ヶ月含まれるか。私の経験では、3〜6ヶ月のサポート期間があると安心です。

【契約書に盛り込むべき項目チェックリスト】

  • 具体的な納品物一覧(ファイル形式まで明記)
  • 修正回数と範囲の定義
  • マイルストーンと支払い条件
  • 知的財産権の帰属
  • キャンセル時の取り扱い
  • 秘密保持条項

最近のプロジェクトでは、支払い条件を「40%/30%/30%」の3分割にし、中間成果物の承認を支払いのトリガーにしています。これにより品質担保と予算コントロールの両立が可能になりました。


まとめ:戦略的相見積もりで理想のUI/UXパートナーを見つける

何社か見積もりを取ってみたものの、「結局どこがいいんだろう?」と悩んでいませんか?価格だけで決めると後悔することも多いUI/UXデザイン会社選び。最後に重要ポイントをおさらいします。

【成功するUI/UXデザイン発注の5か条】

1. 明確な要件定義が比較の土台

曖昧な依頼は曖昧な見積もりしか生みません。自社の目的と要件を明確にすることが第一歩です。

2. プロセスと成果物の詳細確認

同じ「UI/UXデザイン」でも会社によって含まれる工程は大きく異なります。特にUXリサーチの範囲は要注意。

3. 数値だけでなくコミュニケーションも評価

プロジェクト成功の鍵は円滑なコミュニケーション。見積もり段階での対応から将来を予測できます。

4. 契約前の認識合わせが追加コストを防ぐ

「当然含まれていると思った」が最大の落とし穴。事前に細部まで確認しましょう。

5. 評価シートで客観的判断を心がける

感覚だけに頼らず、重み付けした評価基準で比較することで、バランスの取れた選定が可能に。

私自身、これまで多くのUI/UXプロジェクトを経験してきましたが、「安さ」で選んで失敗したケースが最も多いです。一方で、「高ければ良い」わけでもありません。重要なのは自社のプロジェクトに最適なパートナーを見つけること。

当社でも、皆様のUI/UXプロジェクトに関する無料相談を承っております。見積もり内容の第三者チェックから、要件定義のアドバイスまで、お気軽にご相談ください。下記より資料請求または相談予約が可能です。

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