大企業に入るべきか、それともスタートアップに入るべきかは、新卒の学生にとって非常に大きなテーマです。
自分の将来のキャリアを決めるには、スタートアップのメリットやデメリットを考慮した上で、自分に合った選択肢かどうかを見定めていく必要があります。
この記事では、新卒でスタートアップに入るべき人の5つの特徴について解説します。
自身に当てはまるかどうかを判断して、自分のキャリア形成についてじっくり考えていきましょう。
目次
そもそもスタートアップってどんな会社?
新卒の学生にとっては、「スタートアップ」という会社が具体的にどのような会社なのかイメージしにくいかもしれません。
「スタートアップ」と「ベンチャー」が同一に扱われることもありますが、厳密に言えば定義が異なります。
スタートアップは「新たなイノベーションによって世の中を良い方向に変えていく」ことを目標に会社経営を行なっている中小規模の企業が多いです。
それに対して、ベンチャーは創業から間もなく、「既存の商品をもとにまた違った視点でのサービスや商品」で会社経営を行う中小規模の企業を指します。
つまり、スタートアップとベンチャーの違いは、そのビジネスモデルがゼロから生み出されたのか、それとも、1から生み出されたのかによって定義されるのです。
その他の会社の規模や創業年数などに関しては、両者の定義に明確な差はありません。
新卒がスタートアップに入るメリット・デメリット
新卒の選択として悩ましいのは、「スタートアップに入るか」、「大企業に入るか」の選択にあることが多いのではないでしょうか?
スタートアップは、事業の革新性に大きな魅力がある一方で、安定性には欠けるという印象があります。
その一方で、大企業の場合は、事業の革新性には欠けるかもしれませんが、将来性や安定性に関しては安心できると考える人が多いようです。
この章では、スタートアップに入るメリット・デメリットに焦点を当てて、スタートアップを取り巻く現状についてみていきましょう。
新卒がスタートアップに入る3つのメリットとは
新卒がスタートアップに入るメリットとして挙げられるのは、以下の3点です。
- 年齢やキャリアが関係ない実力主義
- 若い内から幅広く仕事が経験できる
- 自分の希望通りの仕事ができる可能性
スタートアップ企業の最大の特徴は、会社に舞い込んでくる大量の仕事を少人数で遂行することにあります。
大企業とは異なり、仕事の業務が増えた分だけ、一人あたりの仕事量が圧倒的に増えます。
その結果、新卒でスタートアップに入ると、すぐに責任のある仕事を経験できるチャンスが多くなるのです。
このように、責任のある仕事を早い段階で受け持つことで、自身のスキルアップにも繋がるメリットがあります。
新卒がスタートアップに入ると、ありとあらゆる業務を兼ねることが多くなります。
とりわけ、数人規模のスタートアップに入ると、本来であれば営業で採用された人でも、マーケティングや会計事務など、本来の自分の業務とは別の業務も兼ねるのが普通です。
そのため、大企業で普通に働いている人が体験できないような経験を短期間のうちに積むことが可能で、自身の人材としての価値が高められます。
また、少人数で会社経営を行なっているスタートアップでは、新卒の新入社員の意見でも、会社経営を行なっている経営陣に届きやすいというメリットがあります。
そのため、自分が希望する仕事や意見を通すことができて、自分が希望する仕事にコミットできる可能性が高いのです。
新卒がスタートアップに入る3つのデメリットとは
新卒がスタートアップに入る3つのデメリットとして挙げられるのは、以下の3点です。
- 商品を売るノウハウやマニュアルがない
- 常に試行錯誤して商品を売る必要がある
- 個の力のみで商品を売る必要がある
スタートアップは、大企業と比べて商品を販売してきた経験やノウハウが圧倒的に少ないと言えます。
そのため、良くも悪くも商品販売や営業の成功体験が相対的に少ないのです。
その結果、商品を売るためには自分で試行錯誤をしてPRをし、商談の成約に結びつけていく必要があります。
大企業では、成功体験からマニュアルやノウハウがある程度整っているので、その点で苦労する場面は比較的少ないでしょう。
結論として、スタートアップのデメリットは、圧倒的に個人の力が求められることにあります。
とりわけ、人が知らない商品を販売していく場合には、個人の努力と主体性が求められます。
このように、マニュアルやノウハウが少ないスタートアップで新卒社員が働くのであれば、主体的に努力して発生した問題に対して、解決にまで結びつけられる個の力が求められるのです。
新卒でスタートアップが向いている人の5つの特徴
新卒でスタートアップに向いている人には、以下の5つの特徴があります。
- 自分で考えて行動に移せる人
- 所属している会社の利益を考えられる人
- 諦めない強い精神力がある人
- 自分の目的のために行動できる人
- 成果が出ない時期にも耐えられる人
この章では、これらの5つの特徴について、くわしくみていきましょう。
特徴1:自分で考えて行動に移せる人
新卒でスタートアップを選ぶべき人の特徴の1つ目は、自分で主体的に考えて行動に移せる人です。
スタートアップの仕事は、毎日が手探りで試行錯誤の連続です。
正確な答えが出ない問いに対して、自分なりの視点で解決方法を見つけて、実行していく力が必要となります。
このような、問題解決能力と行動力のある人が、スタートアップを選ぶべき人の特徴だと言えます。
特徴2:所属している会社の利益を考えられる人
新卒でスタートアップを選ぶべき人の特徴の2つ目は、自分だけでなく、所属している会社の利益のことを考えられる人です。
スタートアップの場合、会社の資金力が乏しく、労働に対する対価に満足できないことがあるかもしれません。
そんな時でも、「いつかはこの事業を成功して会社に貢献してみせる」という強い決意を持って、業務に取り組むことができれば、スタートアップに入っても仕事に対する満足度を高く保てるのです。
特徴3:あきらめない強い精神力がある人
新卒でスタートアップを選ぶべき人の特徴の3つ目は、失敗しても諦めない根性がある人です。
スタートアップには成功のノウハウやマニュアルがないので、日々新しいことに挑戦しては、失敗しての繰り返しであることが多くなります。
そのため、日々の失敗の繰り返しの中でも、挫折しない強い精神力の持ち主であれば、スタートアップを選んでも失敗するリスクは少ないはずです。
特徴4:自分の目的のために行動できる人
新卒でスタートアップを選ぶべき人の特徴の4つ目は、自分の中で決めた目標に対して真摯に努力できる人です。
「スタートアップに入って経験を積んで独立したい」、「スタートアップで必要なスキルを身につけて転職したい」といった明確な目標を自分の中で決めて、ひたむきに努力できる人は、スタートアップを選ぶべきでしょう。
特徴5:成果が出ない時期にも耐えられる人
新卒でスタートアップを選ぶべき人の特徴の5つ目は、長い間成果が出なくても耐えられる人です。
スタートアップでは日々試行錯誤でトライアンドエラーの繰り返しです。
そのため、運が悪ければ数ヶ月から数年のスパンで思うような成果が出ないことも考えられます。
成果の出ない時期にも耐えられる精神力の強い人なら、スタートアップに適応できるはずです。
関連:「ベンチャー・成長企業に必要な人材とは?考察すべきポイント」
まとめ
この記事では、新卒でスタートアップに入るメリットやデメリット、スタートアップに向いている人の特徴について解説しました。
スタートアップの特徴は、何よりも成果や個の力が重視されることにあります。また、スタートアップで仕事をすると、大企業勤務にはない、会社としての成功体験やノウハウを自分たちの手で生み出していくことができます。
そのため、安定や安心を求めるのであれば、大企業を選択するのが賢明ですが、「自分たちの手で何かを作り出していきたい」、「やりがいのある仕事がしたい」と考えている人は、スタートアップを選択するのも有効な選択肢です。
自分の将来設計に沿った、適切なキャリア選択をしていきましょう。
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