UXデザインとは何か?ビジネスにおいての重要性も解説

  • 2021.12.30
  • UXデザイン
  • デザイン

UXデザイン

最近よく耳にする「UXデザイン」について正しく理解していますか?

似ている響きのUIデザインもあったりするので、曖昧な解釈のままで理解してしまっている人も多いのではないでしょうか?

今回は、UXデザインとは何か?ビジネスにおいての重要性を解説していきます。

UXデザインを取り入れた成功例まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインとは?

UX

UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略であり、直訳してみると「ユーザー体験」となります。

ユーザー体験とは、ユーザーがサービスやシステムの利用を通して得る顧客体験のことで、ユーザーが商品を通して得たすべての体験のことを示します。

 

国際標準化機構が2019年に制定したISO9241-210:2019では、UXは「製品、システムまたはサービスを利用したとき、そしてその利用を予測したときに生じる人々の反応のこと」と定義されています。

つまり、UXデザインとは、商品やサービスなどを通して、ユーザーに「また購入しよう」「良い商品だった」などの優れた顧客体験を与えるデザインのことです。

 

〈UI(ユーザーインターフェース)デザインとは〉

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略語で、ユーザーがアプリやWebサイトを快適に利用できるために設計する部分のことをいいます。 要するに、UIはサービスやプロダクトとユーザーの接点を表しています。

 

例えば、Twitterのアプリであれば「スワイプで操作する仕組み」や「アイコンの形」などがUIです。

アップデートすることでアプリが使いやすくなったとしたら、「UIデザインが良くなった」といえます。

このように、ユーザーとサービスを繋ぐ部分のデザインを設計するのがUIデザインです。見た目の良し悪しだけでなく、ユーザーの使いやすさなど機能性が優れているかが重要です。

UXデザインと、UIデザインは、どちらも広義の「デザイン」の一要素ということができます。

 

ビジネスにおいてのUXデザインの重要性

UXデザイン

UXデザインは、Webサイトの成否を左右するものとなっています。

UXデザインを導入すると、Webサイトのユーザビリティ(有用性)を飛躍的に向上させることができます

ユーザビリティは、サイトの継続的な利用や顧客満足度などに大きな影響を与えます。ユーザビリティが低いWebサイトでは、多くの顧客からのインタラクション(相互作用)は望めないでしょう。

正しくUXデザインを行うことで、以下のようなデザインにおける誤りを防ぐことができます。

 

①機能の充実より見た目の良さが重視される

見た目が良いに越したことはありませんが、機能の充実の方が不可欠な要素です。

見た目が平凡なものでも、ユーザーにとって使いやすく、機能的なサイトを目指しましょう。

 

②通信量が多すぎるコンテンツ

インターネットを利用するユーザーの多くは、短時間で情報を得ることを目的としています。

通信量が多すぎて、アクセスに時間がかかるサイトだとユーザーは離れていくでしょう。

 

③広告の配置が適切でない

広告を出すのは必要なことですが、ユーザーが利用していて不便を感じない配置にしなければなりません。

広告があまりにも大量に表示されていたり、情報が広告で隠れていたりするような状態だとユーザーは不快な思いをしてしまいます。

 

④アクセスが不安定

ユーザーはいつアクセスしても、問題なく情報が得られるWebサイトを求めています。

エラーが多すぎてアクセスが不安定なサイトだと、ユーザーからの信頼は失ってしまうため、サイトの継続的な利用は望めません。

 

関連:「評価が高いデザインに大切なことは?6つの共通点を紹介

 

UXデザインのプロセス

プロセス

基本的なUXデザインのプロセスは、調査→分析→プロトタイプの作成→評価という順序で行われます。

 

〈ユーザーニーズの調査〉

ユーザーニーズの調査では、データの分析だけでは得ることのできないユーザーの無意識な行為や価値観、心理をリサーチします。

求める情報に合わせて、フィールドワークやインタビューなど、よりユーザーの生活に近い調査手法を駆使して行われることもあります。

 

〈ユーザーニーズの分析〉

ユーザーニーズの分析は、調査結果に基づいて分析を行い、ユーザーの価値観や潜在的ニーズを明らかにしたうえで課題を抽出するプロセスです。

 

カスタマージャーニーマップ上に、その行程でユーザーニーズを解決するために必要な課題を羅列し、サービスやプロダクトが真に解決すべき課題を抽出します。

 

〈プロトタイプの作成〉

抽出された課題に対して解決策となるアイデアを出し、顧客のニーズを満たす最小限のプロダクト(MVP)を決定後、プロトタイプを作成します。

 

〈ユーザー検証で評価〉

作成したプロトタイプをもとにユーザー検証を行い、

“本当にユーザーの要求を満たしているか”

“本来の目的を達成できているか”

を確認します。

 

UXデザインを取り入れた成功例

「メルカリ」は日本最大級のフリマアプリで、スマホひとつで気軽に売買できる人気サービスです。

メルカリ社員は全員「ユーザー最優先」を徹底することを心がけています。

例えば、初めてメルカリを使用するユーザーを対象としたテストでは、「出品ボタンに気がつかない」などの問題点が明らかになったといいます。

出品ボタンは、大きめに設置されていたものの、初めて使うユーザーにとっては「使いにくさ」があったようで、UI・UXデザインの改善へと繋がりました。

 

このようなメルカリの工夫と努力のおかげで、更にアプリの使いやすさは増しています。結果、商品が売れて「楽しい」、ものを捨ててしまう罪悪感が減って「嬉しい」、お得に買い物できて「良かった」、というユーザー体験を提供し続けられています。

 

終わりに

今回は、UXデザインとは何か?ビジネスにおいての重要性やプロセスなどを解説していきました。

 

〈まとめ〉

  • UXデザインとは、商品やサービスを通して、ユーザーに優れた顧客体験を与えるデザインのこと
  • ビジネスでUXデザインを導入すると、Webサイトのユーザビリティ(有用性)を飛躍的に向上させることができる
  • 基本的なUXデザインのプロセスは、調査→分析→プロトタイプの作成→評価
  • UXデザインを上手く導入している企業はユーザーに長く愛されている

この記事が、UXデザインをビジネスに活かしたい方の参考になればと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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最近よく耳にする「UXデザイン」について正しく理解していますか?

似ている響きのUIデザインもあったりするので、曖昧な解釈のままで理解してしまっている人も多いのではないでしょうか?

今回は、UXデザインとは何か?ビジネスにおいての重要性を解説していきます。

UXデザインを取り入れた成功例まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインとは?

UX

UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略であり、直訳してみると「ユーザー体験」となります。

ユーザー体験とは、ユーザーがサービスやシステムの利用を通して得る顧客体験のことで、ユーザーが商品を通して得たすべての体験のことを示します。

 

国際標準化機構が2019年に制定したISO9241-210:2019では、UXは「製品、システムまたはサービスを利用したとき、そしてその利用を予測したときに生じる人々の反応のこと」と定義されています。

つまり、UXデザインとは、商品やサービスなどを通して、ユーザーに「また購入しよう」「良い商品だった」などの優れた顧客体験を与えるデザインのことです。

 

〈UI(ユーザーインターフェース)デザインとは〉

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略語で、ユーザーがアプリやWebサイトを快適に利用できるために設計する部分のことをいいます。 要するに、UIはサービスやプロダクトとユーザーの接点を表しています。

 

例えば、Twitterのアプリであれば「スワイプで操作する仕組み」や「アイコンの形」などがUIです。

アップデートすることでアプリが使いやすくなったとしたら、「UIデザインが良くなった」といえます。

このように、ユーザーとサービスを繋ぐ部分のデザインを設計するのがUIデザインです。見た目の良し悪しだけでなく、ユーザーの使いやすさなど機能性が優れているかが重要です。

UXデザインと、UIデザインは、どちらも広義の「デザイン」の一要素ということができます。

 

ビジネスにおいてのUXデザインの重要性

UXデザイン

UXデザインは、Webサイトの成否を左右するものとなっています。

UXデザインを導入すると、Webサイトのユーザビリティ(有用性)を飛躍的に向上させることができます

ユーザビリティは、サイトの継続的な利用や顧客満足度などに大きな影響を与えます。ユーザビリティが低いWebサイトでは、多くの顧客からのインタラクション(相互作用)は望めないでしょう。

正しくUXデザインを行うことで、以下のようなデザインにおける誤りを防ぐことができます。

 

①機能の充実より見た目の良さが重視される

見た目が良いに越したことはありませんが、機能の充実の方が不可欠な要素です。

見た目が平凡なものでも、ユーザーにとって使いやすく、機能的なサイトを目指しましょう。

 

②通信量が多すぎるコンテンツ

インターネットを利用するユーザーの多くは、短時間で情報を得ることを目的としています。

通信量が多すぎて、アクセスに時間がかかるサイトだとユーザーは離れていくでしょう。

 

③広告の配置が適切でない

広告を出すのは必要なことですが、ユーザーが利用していて不便を感じない配置にしなければなりません。

広告があまりにも大量に表示されていたり、情報が広告で隠れていたりするような状態だとユーザーは不快な思いをしてしまいます。

 

④アクセスが不安定

ユーザーはいつアクセスしても、問題なく情報が得られるWebサイトを求めています。

エラーが多すぎてアクセスが不安定なサイトだと、ユーザーからの信頼は失ってしまうため、サイトの継続的な利用は望めません。

 

関連:「評価が高いデザインに大切なことは?6つの共通点を紹介

 

UXデザインのプロセス

プロセス

基本的なUXデザインのプロセスは、調査→分析→プロトタイプの作成→評価という順序で行われます。

 

〈ユーザーニーズの調査〉

ユーザーニーズの調査では、データの分析だけでは得ることのできないユーザーの無意識な行為や価値観、心理をリサーチします。

求める情報に合わせて、フィールドワークやインタビューなど、よりユーザーの生活に近い調査手法を駆使して行われることもあります。

 

〈ユーザーニーズの分析〉

ユーザーニーズの分析は、調査結果に基づいて分析を行い、ユーザーの価値観や潜在的ニーズを明らかにしたうえで課題を抽出するプロセスです。

 

カスタマージャーニーマップ上に、その行程でユーザーニーズを解決するために必要な課題を羅列し、サービスやプロダクトが真に解決すべき課題を抽出します。

 

〈プロトタイプの作成〉

抽出された課題に対して解決策となるアイデアを出し、顧客のニーズを満たす最小限のプロダクト(MVP)を決定後、プロトタイプを作成します。

 

〈ユーザー検証で評価〉

作成したプロトタイプをもとにユーザー検証を行い、

“本当にユーザーの要求を満たしているか”

“本来の目的を達成できているか”

を確認します。

 

UXデザインを取り入れた成功例

「メルカリ」は日本最大級のフリマアプリで、スマホひとつで気軽に売買できる人気サービスです。

メルカリ社員は全員「ユーザー最優先」を徹底することを心がけています。

例えば、初めてメルカリを使用するユーザーを対象としたテストでは、「出品ボタンに気がつかない」などの問題点が明らかになったといいます。

出品ボタンは、大きめに設置されていたものの、初めて使うユーザーにとっては「使いにくさ」があったようで、UI・UXデザインの改善へと繋がりました。

 

このようなメルカリの工夫と努力のおかげで、更にアプリの使いやすさは増しています。結果、商品が売れて「楽しい」、ものを捨ててしまう罪悪感が減って「嬉しい」、お得に買い物できて「良かった」、というユーザー体験を提供し続けられています。

 

終わりに

今回は、UXデザインとは何か?ビジネスにおいての重要性やプロセスなどを解説していきました。

 

〈まとめ〉

  • UXデザインとは、商品やサービスを通して、ユーザーに優れた顧客体験を与えるデザインのこと
  • ビジネスでUXデザインを導入すると、Webサイトのユーザビリティ(有用性)を飛躍的に向上させることができる
  • 基本的なUXデザインのプロセスは、調査→分析→プロトタイプの作成→評価
  • UXデザインを上手く導入している企業はユーザーに長く愛されている

この記事が、UXデザインをビジネスに活かしたい方の参考になればと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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